作品紹介
公開年月 | 1980 |
---|---|
ジャンル | パニック/アクション |
原作 | なし |
監督 | ハーナン・カーデナス |
脚本 | ジャック・コーデン、リコー・ブラウニング |
製作 | テッド・スワンソン |
製作国 | アメリカ |
鑑賞方法 | レンタルDVD |
あらすじ
原発による海水温度上昇で大量のシオマネキが発生し、凶悪な蟹の集団が人間を次々と襲い始める。
しかし、それは大いなる災いの前兆に過ぎず、巨大なシオマネキの抜け殻が発見され、事態は急展開を迎えるのだった。
登場人物&出演者
・ピート・アダムス(演:スティーヴ・ハンクス)
主人公。海洋研究所でマクニール博士の助手をする。将来はマクニール博士の研究を継ぐ。
スティーヴ・ハンクスは代表作に『ホーンテッド・プリズン』、『マインド・エスケープ』などがあります。
マクニール博士からジャンに紹介され、仕事を片付けてリンと一緒に研究所を案内する。
実は過去に両親がジャンの父親が起こした事故で見捨てられたせいで亡くしていると知る。
巨大なカニの甲羅を見つけ、マクニール博士の研究が成功したと喜ぶもすぐに違うと気付く。
最後は襲ってきた巨大なカニをムーディたちと応戦し、目に棒きれを突き刺して撃退した。
・ジャン・レインズ(演:ジョー・マクドネル)
ヒロイン。リンの友人。ジャーナリスト。リンに紹介でマクニール博士に取材の約束をする。
ジョー・マクドネルは代表作に『The Octafon』、『Spiker』などがあります。
その後、マクニール博士に促されて、リンとピートの二人に研究所の施設を案内される。
実は原子力発電所で重役として父親が働いていて、事故を心配するも問題ないと言われる。
ピートの両親と父親の間にあった出来事をまったく知らず、ピートと付き合っていた。
最後は襲ってきた巨大なカニをただ呆然と見ていて、ピートが倒すところをどこかで見る。
・ムーディ(演:ロバート・ランシング)
ピートを育てている保護者。ピートの両親とは友人で孤児になった彼を引き取っていた。
ロバート・ランシングは代表作に『ザ・シークレット・ハンター』、『SF火星の謎/アストロノーツ』などがあります。
バーの女性オーナーとは仲が良く、勝手にビールを飲んでも何も言われない間柄である。
女性オーナーと結婚をしたいと言っているが、今さらと言われて有耶無耶にされてしまう。
ピートの両親はジャンの父親が起こした事故で見捨てたせいで死んだと彼に話した。
最後は巨大な蟹を相手にピートや住民と応戦して、なんとか倒して平和を取り戻した。
・リン(演:マルティナ・ディーグナン)
海洋研究所に勤める研究院。友人であるジャンがやって来て、マクニール博士に紹介した。
マルティナ・ディーグナンは代表作に『特攻消防隊コード・レッド』、『ゴースト/ニューヨークの幻』などがあります。
マクニール博士の許可を得て、ピートとともにジャンを研究所の施設を案内する事に。
主にカニの成長に関する研究をして、適切な水温で巨大化をしようと試みているらしい。
ビーチバーでピートとジャンがいる前で付き合っている男が結婚を申し込むも断ってしまう。
最後は一人で帰って行った時に巨大なカニに襲われ、片腕をやられて意識不明になった。
・マクニール博士(演:バリー・ネルソン)
海洋研究所の所長。生涯をカニの研究に費やし、世界的な飢餓を克服するべく奮闘している。
バリー・ネルソンは代表作に『影なき男の影』、『シャイニング』などがあります。
リンに紹介されたジャンを快く迎えると、彼女からの取材を受ける約束して席を外した。
研究所の取材をしていたジャンに説明をして、担当している分野のリンにも説明をさせた。
ピートたちが持ってきた巨大なカニの甲羅を見て、ようやく研究の成果が出たと喜ぶ。
最後は巨大なカニを眠らせる麻酔薬を持ってくるが、車が横転した事で呆気なく死亡した。
感想
個人的な評価
本作は以前の邦題は『グルメホラー 血まみれ海岸人喰いクラブ 地獄のシオマネキ カニ味噌のしたたり』だったようです。
これは深夜の長寿番組である『タモリ倶楽部』にて邦題がつけられたらしいです。
30年前の作品とは言っても、製作は1980年なのでそこまで古いとは言えないが、なぜか映像が非常に悪いです。
多分、マスターテープはなく、VHSの映像をそのまま強引にDVDへ移したせいでかなり粗い。
それに加え、音声もあまり良くないので、始まって数分で怪しさ満点の雰囲気があった。
本作は明かな低予算映画であり、メインとなる巨大なカニが全貌を現すのはラストだけです。
それまで思わせぶりな演出と大量の普通のカニがいるだけで、ここら辺も苦肉の策とも言える演出でした。
一応、カニの研究をしている博士が巨大化させようとしているが、実際は原子力発電所から流れた汚水が原因となる。
これは多分、原子力発電所に対する危険さを示そうとしたのだろうが、あまりにも説明不足すぎました。
なぜカニだけが巨大化したのか説明はないし、他の生物が巨大化してもおかしくないが、当然のように無視しています。
本作はずっとダラダラとした展開で、主人公の身の上話やハイチ人の不法入国も蛇足の何モノでもなかったです。
結局、最後は巨大なカニが現れて、みんな退治する為に集中して、倒したらエンドロールという味気ない終わり方でした。
たくさんの伏線をすべてぶっ飛ばしたエンドロールには正直言って驚くしかなかったです。
ただ、満を持して登場させただけに、巨大なカニの造形は頑張っていたと思います。