作品紹介
公開年月 | 2017/10/20 |
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ジャンル | SF/パニック/アクション |
原作 | なし |
監督 | ディーン・デヴリン |
脚本 | ディーン・デヴリン、ポール・ギヨー |
製作 | デヴィッド・エリソン、ダナ・ゴールドバーグ、ほか |
製作国 | アメリカ |
鑑賞方法 | レンタルDVD |
あらすじ
世界中が度重なる自然災害に悩まされる中、全世界の天候を制御する気象コントロール衛星が開発される。
衛星によって世界の天候が完璧にされていたが、ある日、それが暴走を始めてしまう。
リオ・デ・ジャネイロが寒波に見舞われ、香港では地割れが生じ、ドバイは洪水にさらされる想像を絶する災害が勃発するのだった。
登場人物&出演者
・ジェイク・ローソン(演:ジェラルド・バトラー)
主人公。国際宇宙ステーションの主任。異常気象を消滅させる“ダッチボーイ”の開発者。
ジェラルド・バトラーは近年の出演作に『ファミリー・マン/ある父の決断』、『キング・オブ・エジプト』などがあります。
ダッチボーイを勝手に作動させた事が問題となり、弟が担当者になってクビを宣告された。
アフガンで村人が全員が凍死し、宇宙ステーションで誤作動し、修理の為に派遣される。
宇宙ステーションからウイルスが意図的に仕込まれたと知り、ジオストームの発生を知る。
最後は宇宙ステーションを再起動させ、自爆する前にウーテと脱出して地球へ帰還した。
・マックス・ローソン(演:ジム・スタージェス)
ジェイクの弟。アメリカ合衆国の国務次官補。宇宙ステーションの協力を呼びかけていた。
ジム・スタージェスは代表作に『ブーリン家の姉妹』、『アサイラム/監禁病棟と顔のない患者たち』などがあります。
聴聞会でジェイクが政治家たちへの暴言を止めるも聞かず、結局は代わりの責任者となる。
その後、ジェイクとは疎遠となっていたが、アフガンでの異常気象で修理の協力を請う事に。
ジェイクの言葉から大統領が黒幕だと思ったが、実は国務長官のデッコムと知って逃げる。
最後はサラの協力で大統領を助け、追ってきたデッコムを捕まえてジオストームと止めた。
・サラ・ウィルソン(演:アビー・コーニッシュ)
シークレットサービス。マックスの恋人だが、規定違反になる為に誰にも言っていない。
アビー・コーニッシュは代表作に『リミットレス』、『ロボコップ/2014年版』があります。
シークレットサービスとしての仕事を誇りに思い、何があっても仕事を優先させている。
職場ではマックスを他人のように扱うが、恋人らしい一面を誰にも見えないように合図する。
ジオストームが発生する事をマックスから聞かされ、それが大統領だと言われて協力する。
最後は黒幕だったデッコムを罠にハメて捕まえ、大統領の公認でマックスと婚約した。
・アディサ(演:アデペロ・オデュイエ)
国際宇宙ステーションにいるチームの一人。構造工学を担当する。ナイジェリア人。
アデペロ・オデュイエは代表作に『アリーケの詩小、『それでも夜は明ける』があります。
やって来たジェイクに興味はなかったが、彼の名前を聞いた途端に目を真ん丸くした。
最後は宇宙ステーションが自爆する中でその他大勢となり、シャトルで脱出した。
・ヘルナンデス(演:エウヘニオ・デルベス)
国際宇宙ステーションにいるチームの一人。ロボット工学を担当する。メキシコ人。
エウヘニオ・デルベスは代表作に『ジャックとジル』、『天国からの奇跡』などがあります。
やって来たジェイクを小バカにした態度だったが、彼の名前を聞いて驚いた顔をしていた。
詳しいデータを調べるべく衛星をアームで操作するが、なぜか反応しなくなって暴走される。
最後は宇宙ステーションの自爆から逃れると、衛星にいたジェイクたちを助け出した。
・デュセット(演:アムール・ワケド)
国際宇宙ステーションにいるチームの一人。通信と保安を担当する。フランス人。
アムール・ワケドは代表作に『シリアナ』、『LUCY/ルーシー』などがあります。
やって来たジェイクに面倒臭そうに自己紹介したが、彼の名前を聞いて姿勢を正した。
インドの科学者が異変に気づいた事を監視カメラで知り、その犯人を突き止めようとした。
最後は宇宙ステーションが自爆する中でその他大勢となり、シャトルで脱出した。
・ウーテ・ファスビンダー(演:アレクサンドラ・マリア・ララ)
ドイツの科学者で熱圏を専門とする。現在、国際宇宙ステーションの主任を務めている。
アレクサンドラ・マリア・ララは代表作に『クレイジー』、『フランス組曲』があります。
修理にやって来たジェイクが早速と問題点を口にするが、それについて素直に謝った。
すぐに修理をする為にチームのメンバーを紹介し、ジェイクよりも詳しいところを見せる。
ダッチボーイの制御ができない理由がウイルスだと分かり、データを船外まで取りに行った。
最後は自爆する宇宙ステーションに残り、ジェイクと再起動し、衛星で地球に帰った。
・チェン・ロン(演:ダニエル・ウー)
ダッチボーイを管理する香港支局の職員。香港でガス管の異常な爆発を遭うも助かる。
ダニエル・ウーは代表作に『香港国際警察/NEW POLICE STORY』、『ウォークラフト』などがあります。
その後、原因を探ろうと衛星にアクセスも拒否され、すぐにマックスへ連絡をした。
ダッチボーイの故障ではなく、意図的に誰かが妨害している事を突き止めるも危機が迫る。
最後はマックスに報告しようとアメリカで会おうとするが、突き飛ばされ車に轢かれ死亡。
・ダンカン・テイラー(演:ロバート・シーハン)
国際宇宙ステーションにいるチームの一人。システム分析を担当する。イギリス人。
ロバート・シーハンは代表作に『デビルクエスト』、『シャドウハンター』などがあります。
やって来たジェイクがアメリカ人という事でバカにするが、彼の名前を聞いて黙った。
実はデッコムに雇われていて、宇宙ステーションにウイルスを仕込んで暴走させた張本人。
最後は正体がジェイクにバレると、銃弾を窓に当ててしまい、宇宙空間に吸い出されて死亡。
・レナード・デッコム(演:エド・ハリス)
アメリカ合衆国国務長官。マックスの上司で国務省に推薦した人物で彼を一番信頼している。
エド・ハリスは近年の出演作に『マザー!』、『疑わしき戦い』などがあります。
ダッチボーイが故障して問題が起きると、その責任者であるマックスから意見を聞き出す。
アフガンの問題についてダッチボーイの故障として断言し、大統領に問題点を口にしていた。
実は裏でダッチボーイを兵器として使用し、アメリカに敵対する国を滅ぼそうと画策する。
最後は正体がマックスにバレると、大統領を始末しようとするもサラの活躍で逮捕された。
・アンドリュー・パルマ(演:アンディ・ガルシア)
アメリカ合衆国大統領。ダッチボーイが2週間後に世界で共有される事に不満を持つ。
アンディ・ガルシアは近年の出演作に『デンジャラス・ラン/裏切りの国境線』、『なりすましアサシン』などがあります。
故障が続いているダッチボーイが不良品として世界に手渡される事についても危惧する。
ジェイクやマックスの調査でダッチボーイを兵器として使っている疑いをかけれる。
実はすべての元凶を仕掛けたのは国務長官のデッコムだと分かり、何も知らなかったという。
最後はマックスたちによって救出され、宇宙ステーションを停止させて制御を取り戻した。
感想
個人的な評価
本作は最先端技術で実際の最新データに基づき、巨大破壊が起きた場合の危機管理シミュレーションを描写した作品となります。
監督を務めるディーン・デヴリンにとって本作が長編映画初監督作となっています。
本作はディザスター映画だと思って期待していたが、思っていた展開とかなり違っていた。
ディザスター映画は自然災害が発生し、その中で登場人物たちは止めるか、生き残ろうとする作品である。
90年代の後半では一時ブームになっていて、多くの自然災害をテーマにした作品が乱発されていました。
しかし、現在はかなり下火の状況で、基本的にB級映画の枠に収まっているジャンルです。
そんな本作は大規模な製作費を投じて、豪華なディザスター映画となっています。
ですが、これは完全にディザスター映画を勘違いした作品であり、本来あるべき姿とはかけ離れていました。
まず、自然災害を人間がコントロールできる時点でディザスター映画とは言えない。
それに加え、暴走するのは事故や故障ではなく、権力を欲する一人の人間が起こしたツッコミどころ満載のオチでした。
この黒幕の存在にはガッカリでしたが、それ以上に何万人も死んでいる中で、物語の中心に兄弟のすれ違いを持っていく違和感がもの凄かったです。
大規模な自然災害で多くの人命が失われている中で、それを食い止めるのはいがみ合っている兄弟という設定が受け付けなかったです。
そんな家庭問題を世界の危機に持ち出した時点で勘違いも甚だしいと思わせる構成でした。
あとは犯人探しという大自然が巻き起こす災害と比べ、なんともちっぽけな事を振り回される賢い大人たちがバカにしか見えない。
黒幕を一人の人間にしたせいで、せっかく売りである自然災害の印象が小さくなってしまっている気がしました。
しかしながら、巨額の製作費を投じているだけに映像だけは素晴らしいと思った作品です。