作品紹介
公開年月 | 2017/03/03 |
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ジャンル | アクション/ホラー |
原作 | なし |
監督 | マイク・メンデス |
脚本 | ダン・バーク、ロバート・オルセン |
製作 | ダン・バーク、ベンジャミン・ブラント・ビッカム、ほか |
製作国 | アメリカ |
鑑賞方法 | レンタルDVD |
あらすじ
ミシシッピの田舎町に連続する猟奇的な殺人事件に、FBIの捜査官ピアスも捜査を始める。
そこに事件の真相を知る男ウッドリーが現れるが、彼の職業はゾンビ・ハンターだという。
殺人事件は古代の悪霊の仕業であり、人から人へと憑依しながら破壊と死を撒き散らし町を滅ぼすとピアスは知るのだった。
登場人物&出演者
・ジェビダイア・ウッドリー(演:ドルフ・ラングレン)
主人公。悪霊ハンター。長年に渡って悪霊を追う。過去に父親が悪霊退治で犠牲となった。
ドルフ・ラングレンは近年の出演作に『ハイジャック・ゲーム』、『プリズン:インポッシブル』などがあります。
30年間追っていた悪霊を湿地帯に封印しようとしたが、飛行機が墜落して失敗してしまう。
殺人事件が発生した事で悪霊の仕業だと察知し、事情を説明してイブリンと協力する事に。
自らの命で悪霊退治しようとするが、FBI捜査官ディーコンや牧師エリクソンが邪魔する。
最後はエリクソンに憑依した悪霊に殺されそうになるが、イブリンの犠牲で封じ込めた。
・イブリン・ピアス(演:クリスティーナ・クリーブ)
FBI捜査官。連続して起きた殺人事件の小さな町の出身で捜査官として為に戻ってきた。
クリスティーナ・クリーブは代表作に『ハロウィン/2007年版』、『ザ・フォロイング2』などがあります。
過去にプールで溺れて瀕死状態だったが、母親が彼女を助け出し無傷で生還している。
そのせいで呪われた家だと地元で言われてしまい、やむなく引っ越す事になってしまう。
実は天使を祖先に持っている家系で、悪霊が取り憑いたら他の悪霊を招集できる魂を持つ。
最後はジェビダイアを助ける為、手榴弾ベストを着て取り憑かれるとピンを抜いて自爆した。
・ダーハム(演:トニー・ベントリー)
署長。小さい頃のイブリンを知っている。殺人事件が発生して大事になって困っている。
トニー・ベントリーは代表作に『ラスト・エクソシズム』、『それでも夜は明ける』がある。
素性の知らないジェビダイアの妄言を信じず、イブリンとともに彼を留置所送りにしている。
イブリンが悪霊の仕業だと分かると、ジェビダイアをダイナーに連れて話しを聞いた。
町の住民を集めた会議では部下に指示が行き渡らず、結果的に多くの死者を出してしまう。
最後はジェビダイアの言う通りにミスを犯した責任を感じて、捜査から手を引いた。
・エリクソン(演:ジェームズ・チャルク)
町の牧師。町において精神的な指導者。ダーハム署長に捜査の協力を申し出るも断られる。
ジェームズ・チャルクは代表作に『レッド・コマンダー』、『ドルフ・ラングレン/処刑鮫』などがあります。
過去に起きたイブリンの出来事は悪魔の仕業だと語り、彼女を一切信用していない。
教会へやって来たジェビダイアを口汚く罵声を浴びせるが、ゴム弾を食らって黙る事に。
犠牲になろうとしたジェビダイアの邪魔をして、悪霊を自分の体に憑依されてしまう。
最後はジェビダイアを殺そうとするが、覚悟を決めたイブリンによって射殺される。
・ディーコン(演:マイルズ・ドリアック)
FBI捜査官。イブリンの上司で彼女からの報告を聞いてチームを組織して現場へ向かう。
マイルズ・ドリアックは代表作に『YOGAN/ヨウガン』、『マグニフィセント・セブン』などがあります。
イブリンの報告を鵜呑みにしないが、タイミング悪く彼女の予想よりも早く到着してしまう。
怪しさ満点のジェビダイアを連行しようとして、家を捜索すると憑依した少女が暴れ出す。
撃たれてなんかと家から脱出するが、一発見舞った憑依された部下が死んで憑依される。
最後はジェビダイアに捕まっていたが、エリクソンが解放して住民を襲う中で射殺された。
感想
個人的な評価
本作は特別企画『ウェルカム・アメイジング・シネマ2017』にて上映された作品です。
監督を務めるのは『ラバランチュラ/全員出動!』で知られるマイク・メンデスとなります。
本作はタイトルに「ゾンビ」が付いていますが、残念ながらゾンビ映画ではありません。
劇中でも主人公が言っているように、人から人へ憑依する悪霊が殺人をしていくだけです。
ゾンビ映画にある定義とはかけ離れた内容なので、完全にタイトル詐欺な作品だと言えます。
ただ、主人公を演じるドルフ・ラングレンは相変わらずの感じで安心して楽しめます。
今回は悪霊ハンターという胡散臭さが満載の役柄だが、ドルフ・ラングレンが演じるならなぜか説得力がありました。
冒頭でいきなりイチャモンをつける男をねじ伏せ、声かけてきた商売女と一夜をする意味のないスタートで雲行きが怪しくなる。
当然のようにこのエピソードは主人公のキャラクターを分からせる展開だが、それ以降の活躍を見ていると意味がなかった。
主人公はアウトローな設定のようだが、本作でほとんど語られないので、基本的にドルフ・ラングレンが悪霊ハンターをやっている感じでした。
物語としては決して派手ではないが、なぜか惨殺が繰り広げる会議場では、80年代を彷彿とさせるスプラッターが展開されました。
本作で一番の盛り上がりだろうが、それが始まるまでの展開に違和感がありすぎてスプラッターの衝撃が薄くなっている。
悪霊ハンターの主人公は思っていたほどスゴイ人じゃなく、簡単に悪霊を見逃すアホです。
ドルフ・ラングレンが演じているから多少のミスはフォローできるが、それ抜きで見ると本当にマヌケとしか思えない。
物語自体も全体的に薄く、説明もその場しのぎにしか感じられず、悪霊の設定も薄いから今一つ臨場感が伝わってこない。
本作はあくまでドルフ・ラングレンが好きな人なら楽しめる程度であり、純粋に悪霊を扱った映画としてはなんちゃってレベルでした。