ドルフ・ラングレン/処刑鮫 RE-2472

作品紹介

公開年月  2015/10/02
ジャンル  パニック/サスペンス
原作  なし
監督  ジェリー・デューガン
脚本  デヴィッド・アンダーソン
製作  ジェリー・デューガン、ダニー・ロス、ほか
製作国  アメリカ
鑑賞方法  レンタルDVD

あらすじ

ある湖畔の町で警官をするメレディスは、かねてから追っていた犯罪者クリントを逮捕した。
しかし、刑務所に収監されたクリントに幼い娘がいて、身寄りのない彼女をメレディスが自分の娘のように育てる。
それから数年後、クリントが仮出所で町に戻るが、それと同時に湖では遊泳者がサメに襲われる事故が相次いで起きていた。
メレディスは生物学者のピーターと調査に乗り出し、クリントとの関係性を探るのだった。

登場人物&出演者

メレディス(演:サラ・マラクル・レイン)
主人公。逮捕されたクリントに代わって、彼の娘カーリーを大事に育てる。
サラ・マラクル・レインは代表作に『沈黙の聖戦』、『シャークトパス』などがあります。
出所したクリントが娘に会う事になるが、犯罪者である彼に会わせるべきじゃないと訴える。
サメの事よりもカーリーの心配をしているが、ギャレスが死んでようやく目を覚ます。
なぜかサメを悪魔のようだと言い放ちも、ピーターの正当な理由で簡単に考えが変わる。
何かとクリントを悪者にするが、どう見てもヒステリーを起こしているように見えた。

クリント(演:ドルフ・ラングレン)
過去に警官への脅迫と暴行を行い、逮捕された時は自宅で違法動物取引をする犯罪者。
ドルフ・ラングレンは近年の出演作に『ハイジャック・ゲーム』、『キンダガートン・コップ2』などがあります。
出所して早々に取引の依頼人だったドンの部下に自宅まで押し入られるも簡単に追い返す。
後日、ドンが自らやって来て、サメか金を一日以内に用意しないと娘の命はないと迫られる。
メレディスが言うほどの悪人ではなく、ただ娘を愛しているだけの父親でした。
だからメレディスが彼を刑務所に戻すと言っていた時に見せた真摯な態度は好印象になる。

カーリー(演:リリー・ブルックス・オブライアント)
クリントの娘。クリントが逮捕される時、取引動物とともに劣悪な環境の部屋にいた。
リリー・ブルックス・オブライアントは本作が映画デビュー作となっています。
メレディスに引き取られ、彼女を本当の母親として接し、父親のクリントに怯えている。
それでも父親の事を知りたくて彼の自宅を一人で探すという行動力を見せる。

ピーター(演:マイケル・アーロン・ミリガン)
ロードアイランド大学で海洋学を教えている学者。マスの交尾の研究で町にやって来た。
マイケル・アーロン・ミリガンは代表作に『悪魔の毒々パーティ』、『リアル刑事(デカ)ごっこ in LA』などがあります。
カーリーと食事をしようとしたメレディスと会い、事件が熊じゃないとハッキリと主張する。
どうにもメレディスが気に入り、サメについて相談した彼女とデートで仲良くなる。
終始に渡ってメレディスに気がある事を利用され、結局はサメに食われるという残念な人。

ルイス・ギャロウェイ(演:ランス・E・ニコルズ)
メレディスの上司である保安官。出所したクリントに娘を会わせる事に問題はないという。
ランス・E・ニコルズは代表作に『ミラーズ2』、『クライム・スピード』などがあります。
老夫婦の夫が何かの生物に襲われた時、勘が働いたメレディスに少しばかり辟易する。

ギャレス・ロス(演:マイルズ・ドリアック)
サメ番組『恐怖の魚』のホスト。サメを追って捕獲する番組で今回の事件に乗り出す。
マイルズ・ドリアックは代表作に『クリムゾン』、『お!バカんす家族』などがあります。
番組のネタになり、サメを捕獲してもらえるという条件でルイス保安官は依頼される。
意気揚々とサメに挑むが、カメラマンとともにあっさりと食われてしまう。

ドン・バーンズ(演:ジェームズ・チャルク)
クリントと取引をしていた大物。妻がベジタリアンのせいで肉は外でしか食べられない。
ジェームズ・チャルクは代表作に『ガンメン』、『レッド・コマンダー』などがあります。
実は湖で人を襲うサメの持ち主で、クリントから取引でもらうはずが逮捕されて受け取れず。
出所したクリントからサメか金を要求し、彼の娘であるカーリーを人質に捕ろうとする。
結局はサメの持ち主として逮捕されるという強引すぎる最後を迎えます。

感想

個人的な評価

タイトルから分かるように本作はドルフ・ラングレンが主演となります。
しかも、近年でB級映画の中で量産体制になっているサメ映画の主演となります。
ドルフ・ラングレンは主に80~90年代で活躍したアクションスター。
スウェーデン出身で空手家、マサチューセッツ工科大学などで数学、物理学、化学を学び、5カ国語を操る才人でもあります。
何より身長が約2メートルという筋肉質な体格で、愛称は「人間核弾頭」と呼ばれる。
知的なアクション俳優として他とは違いを出しており、現在では俳優業の他に監督、脚本家、映画プロデューサーとしても幅広く活躍する。
還暦を迎えても肉体は衰えず、その堂々とした姿は今でも第一線で活躍できるほどです。
そんな本作では主演だが、まさかの警察に追われるような犯罪者という役となる。
いつもならアウトローでも刑事や軍人役が多いけど、本作では動物の取引をする男。
明らかに戦闘能力がない職業なのに、銃を持った相手に一切怯まないという堂々とした姿。
本作では犯罪者として登場するが、父親の顔を見せる時とのギャップが非常に良い。
あんな体格の良い男が娘を前にして優しい表情になった時が印象的でした。
どう見ても悪そうな人間じゃないのに、なぜかメレディスはクリントが極悪人と主張しているけど、彼女が勝手にヒステリーを起こしているだけ。
警官であるはずだが、クリントが連れ去ったと言って、私的に行動してピーターを振り回す。
クリントとメレディスはカーリーの為に行動しているが、両者の行動に差がありすぎた。
誤解されるクリントはいいヤツで、主人公面のメレディスはヒステリックな女でした。
そして、本作はサメ映画として不完全で、肝心のサメは添え物というレベルです。
ドルフ・ラングレンとサメの激しい戦いを期待すると、鮮やかな肩透かしを食らってしまう。