ザ・コレクター VD-411

作品紹介

公開年月  2016/08/11
ジャンル  ホラー
原作  なし
監督  ティホン・コルネエフ
脚本  ティホン・コルネエフ、アレクセイ・カラウロフ、ほか
製作  アンドリー・ラドコ、エカテリーナ・ゴルデツカヤ、ほか
製作国  ロシア
鑑賞方法  動画配信サービス

あらすじ

モスクワの地下鉄では電車が駅から出発すると、突然スピードアップし、目の前に暗いトンネルが現れて闇に消えてしまう。
数日後、乗客の友人が助けを頼み、レスキューと一緒に地下鉄トンネルの調査を開始する。
レスキューたちはトンネルを調査すると、トンネルの中に怪人が潜んでいたのだった。

登場人物&出演者

アルテム(演:ロマン・エフドキーモフ)
レナの恋人。仲間で地下鉄に乗っていて、終着駅の手前でレナとともに降りていた。
ロマン・エフドキーモフは代表作に『Bez menya』、『Yardy』などがあります。
5日後にローマとダーシャと音信不通になり、地下鉄に詳しいというエゴールと会う。
実はダーシャと浮気をしていて、レナに黙っていたがすでに気付かれていた事が発覚する。
エゴールの裏切りで怪物に迫られたが、なんとか逃げ出し、ダーシャが生きていると知る。
最後は出口の手前で怪物となったダーシャに遭遇し、ガスを浴びて怪物化をしてしまう。

レナ(演:アリーナ・セバストワ)
アルテムの恋人。地下鉄でローマたちと一緒にいたが、終着駅の手前でアルテムと降りた。
アリーナ・セバストワは代表作に『Bloody Mary 3D』、『ベイビー・メイク/私たちのしあわせ計画』などがあります。
5日経ってもローマとダーシャたちと連絡がつかず、地下鉄を知るエゴールに捜索を頼んだ。
当初はアルテムの計らい地上にで残るよう言われるが、態度を変えずに地下鉄へ一緒に行く。
怪物の存在を知って逃げ出すが、エゴールの裏切りで放置車両に閉じ込められてしまう。
実はアルテムがダーシャに寝取られていると知っていて、彼女が死ぬべきだと思っていた。
最後は出口に向かう途中に怪物に変身したダーシャに見つかり、腹部を貫かれて死亡した。

ダーシャ(演:アンナ・ヴァシーリエヴァ)
ローマの恋人。掌にハートのタトゥー。地下鉄でアルテムたちと別れ、ローマと終着駅へ。
アンナ・ヴァシーリエヴァは本作が長編映画デビュー作となります。
電車が止まってしまうと、なんとか状況を掴もうと運転手に連絡するもまったく繋がらず。
ネクトのワケが分からない説明を黙って聞いていて、変な事を言われても怯えていただけ。
水路を泳いで通る際に引っかかって溺れてしまうが、中国人の処置で息を取り戻した。
実はアルテムと浮気をして気持ちが変わり、ローマのプロポーズを断って一人で逃げ出す。
最後は怪物のガスを浴びて同じく怪物と化して、レナを殺害し、アルテムを怪物化させた。

ローマ(演:ウラジミール・クズネツォフ)
ダーシャの恋人。ヒョロガリのメガネ。地下鉄でアルテムたちと別れ、終着駅を目指した。
ウラジミール・クズネツォフは本作が長編映画デビュー作となります。
電車が止まってしまうと、ダーシャと同じく運転手に連絡しようとするも通じずお手上げに。
ネクトが状況を整理していたが、ワケの分からない事を言われても反論せずに黙って聞く。
水路で溺れた見つけてダーシャを連れ出すも人工呼吸ができず、片隅に座り頭を抱えていた。
生き返ったダーシャにプロポーズをするが、アルテムと本気で好きなったと言われてしまう。
最後は迫ってきた怪物を食い止めようとするが、当然のように通じず呆気なく殺された。

ティナ(演:マリヤ・シェカトゥロワ)
コスプレ大会に参加していた女子学生。日本の漫画に詳しく、自身もキャラに扮していた。
マリヤ・シェカトゥロワは本作が長編映画デビュー作となります。
自撮りしながらコスプレ仲間たちを映し、大会が終わるとマンガキャラのまま地下鉄に乗る。
電車が止まってしまい、不穏な空気を棒立ちで見ていて、脱出したローマたちについて行く。
休憩している時、勉強などから現実逃避していると告白し、何か起きればいいと考えていた。
最後は怪物と間違えてネクトを殺し、騙したレオも殺し、怪物に首を折られて死亡した。

ネクト(演;エフゲニー・コリャコフスキー)
地下鉄で電車を待っていたら、自殺しようとしたレオを止めて、チョコレートをあげた。
エフゲニー・コリャコフスキーは代表作に『Ya lyublyu tebya』、『アトラクション/制圧』などがあります。
電車が止まってしまうと、すぐ異変に勘付いて状況を整理しようと一人で話すも意味不明。
なんとか電車を脱出すると、改めて状況の整理をするが、意味不明な推理を立てていた。
違う場所に行く途中で狭い場所に引っかかり、ローマが助けに来るも怪物に引っ張られた。
最後はみんなのところに来るが、怪物だと勘違いしたティナの剣に刺された呆気なく死んだ。

中国人(演:ディン・ファン)
地下鉄に乗っていた中国人。アタッシュケースを手錠で繋ぎ、他者との会話を拒否していた。
ディン・ファンは代表作に『The Mystery of the Four Princesses』、『Dangerous Dances』などがあります。
電車が止まってしまうと、演説するネクトを無視して、ケースを触ろうとしてブチ切れた。
みんなが脱出する中で黙ってついて行き、小さい通路を見つけて積極的に動いていた。
水路を見つけると、躊躇う事なく潜って反対側まで出て到着するとゆっくり一服していた。
最後はみんなが告白している中で一服していると、背後から怪物に襲われてそのまま消えた。

レオ(演:キリル・コブザレフ)
地下鉄にいた実業家の男。電車に飛び込んで自殺を図るが、それを見たネクトに止められた。
キリル・コブザレフは代表作に『V ozhidanii chuda』、『バタリオン/ロシア婦人決死隊VSドイツ軍』などがあります。
そのまま電車に乗り込むが、突然止まった事に戸惑い、ネクトの話しを棒立ちで聞いていた。
みんなが脱出してついて行くが、出口がないとウソをついて全員を行き止まりまで連れ回す。
落ち着いたところで出口があると告白し、事業で失敗して帰りたくないと笑いながら話した。
最後はブチ切れたティナに剣で腹を刺されてしまい、ローマが抱える中でゆっくり死んだ。

エゴール(演:アンドレイ・リョビン)
モヒカン頭を怪しい男。地下鉄の事故を知っていて、アルテムの友達を探せると豪語する。
アンドレイ・リョビンは代表作に『Sindbad. Piraty semi shtormov』などがあります。
地下鉄について色々と説明していたが、肝心の怪物についてハッキリは話さずにごまかす。
アルテムとレナを地下鉄に連れて行くと、超常現象番組のスタッフに遭遇して言い争った。
アルテムたちを放置車両に閉じ込めると、怪物が来るまでビールを飲みながら待っていた。
実は何も知らない人間を地下鉄に連れ出し、怪物となった兄の食料として騙し討ちしていた。
最後は兄だと思っていた怪物がダーシャだと知らず、何も分からないまま殺されてしまう。

感想

個人的な評価

本作はロシア製作のホラー映画となります。
最近のロシア映画は独創的なSFのイメージがつ強いので、今回のホラーは少し新鮮味がある。
ただ、低予算ホラー映画なので、過剰な期待をすると痛い目に遭うと分かっていました。
物語のほとんどが地下鉄で展開されるので、基本的には薄暗くて何をやっているのか分からないシーンがあって一気に冷めてしまう。
低予算なのでごまかそうとしているだろうけど、個人的に薄暗い映像はPOVの次に嫌いです。
そんな薄暗い映像が続く時はもう画面すら観る意味がないと思って実際に観ません。
どうせ大した事をするワケでもないし、何か起きたとしてもハッキリ見えないから逆にイライラさせられるのでもう見ないです。
それと、怪物が実際に殺し始めるまで登場人物たちの会話劇が展開されるが、これが退屈な上にワケの分からない事を話しているヤツがいて、何か意味があると思ったら意味がなかったというオチも大概すぎる。
本当にムダな会話で生産性もなく、観ている側を楽しませるワケでもなく、単純に尺稼ぎにしか感じられなかった。
そもそも、登場人物たちの意味があまりなく、主要となるカップル以外はなんでも良かった時点で面白いモノが作れるはずもない。
本来なら、それぞれに役目があって登場人物として数えられるが、どれも物語の本筋に関わらないから退屈な会話しか生まれない。
カメラワークも工夫しようも色々やっていますが、ベースとなる映像が薄暗いから逆効果にしかなっていない。
つまり、本作でのチャレンジは全部裏目に出ていて何一つ面白い要素がないのです。
満を持して登場する怪物もハッキリ映らず、正体も曖昧すぎてなんでもアリ状態なのに独創的な特徴がないのも致命的でした。
途中で前触れもなく登場する超常現象番組のスタッフも必然性がなく、単なる尺稼ぎにしかなっていないのも痛すぎると感じました。
本作に関しては、脚本の段階で不備が多く、ちゃんと練ってから撮影に入ったのか疑うほど出来が悪すぎました。
ちゃんとしたホラー映画を観てから出直すべきレベルにつまらなかったです。