作品紹介
公開年月 | 1990/07/04 |
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ジャンル | アクション |
原作 | ウォルター・ウェイジャー 『ケネディ空港/着陸不能』 |
監督 | レニー・ハーリン |
脚本 | ダグ・リチャードソン、スティーヴン・E・デ・スーザ |
製作 | ローレンス・ゴードン、ジョエル・シルバー、ほか |
製作国 | アメリカ |
鑑賞方法 | 購入DVD |
あらすじ
ナカトミビルの事件から一年後のクリスマス、ワシントンのタレス空港で妻のホリーを出迎えに行っていたジョン・マクレーン。
マクレーンは怪しい二人の男たちを追っていくと、職務質問したところで発泡され、相手がプロのテロリストだと判明する。
空港関係者に事実を伝えるが誰にも信じてもらえず、またしても一人でテロリストを相手に単独で戦う事になるのだった。
登場人物&出演者
・ジョン・マクレーン警部補(演:ブルース・ウィリス)
主人公。ニューヨーク市警からロサンゼルス市警に移る。ナカトミビルの事件で有名人に。
ブルース・ウィリスは代表作に『ハドソン・ホーク』、『永遠に美しく…』などがあります。
ロサンゼルスから来るホリーを出迎えたが、テロリストたちの異変に気付いて主張した。
単独行動して何人かのテロリストを倒し、グラント少佐とスチュワート大佐たち応戦した。
グラント少佐の裏切りを知り、ロレンゾ署長と協力してスチュワート大佐たちを追い詰める。
最後はスチュワート大佐たちの飛行機を爆破し、ホリーと再会して家に帰っていった。
・ホリー・ジェネロ=マクレーン(演:ボニー・ヘデリア)
ヒロイン。ジョンの妻。ナカトミ商事で働いている。家族がいるワシントンD.C.に向かう。
ボニー・ヘデリアは代表作に『ロザリー/残酷な美少女』、『グロリア』などがあります。
着陸する予定だったタレス空港をテロリストたちに乗っ取られ、何も知らずに待機していた。
待遇について文句を言っていたソーンバーグと鉢合わせし、トラウマを呼び起こさせた。
タレス空港の状況を話して混乱を巻き起こすソーンバーグにスタンガンで気絶させていた。
最後は無事に空港へ着陸して、ボロボロになったジョンと抱き合って家へ向かっていく。
・カーマイン・ロレンゾ署長(演:デニス・フランツ)
タレス空港警察の署長。自分のナワバリを荒らした部外者のマクレーンを毛嫌いしている。
デニス・フランツは代表作に『殺しのドレス』、『シティ・オブ・エンジェル』があります。
現場の保存をまったくしない事をマクレーンに言われるが、終始に渡って聞く耳を持たず。
管制塔にやって来たマクレーンを追い出すが、テロリストが相手だと分かって困惑していた。
グラント少佐が裏切り者だと分かって、ようやくマクレーンと協力して立ち向かう事になる。
最後は事件を解決させたマクレーンを認めて、彼の違反駐車の切符を破り捨ててくれた。
・トルドー(演:フレッド・トンプソン)
タレス空港の管制部長。マクレーンがテロリストを殺したせいで空港の騒ぎに駆けつける。
フレッド・トンプソンは代表作に『レッド・オクトーバーを追え!』、『デイズ・オブ・サンダー』などがあります。
マクレーンが管制塔までやって来て、相手がプロの集団だと警告して素直に聞いていた。
ロレンゾが管制塔に部外者が入っている事を言われ、仕方なくマクレーンを追い出していた。
スチュワート大佐によって旅客機を墜落させられ、その非道なやり方に強い憤りを持った。
最後はマクレーンが大佐たちの飛行機を爆破し、旅客機の目印を作って笑顔を浮かべていた。
・レスリー・バーンズ(演:アート・エヴァンス)
タレス空港のチーフ・エンジニア。テロリストに管制塔を奪われて対策を懸命に練っていた。
アート・エヴァンスは代表作に『ソルジャー・ストーリー』、『ネゴシエーター』がある。
旅客機との連絡を取ろうと新管制塔に向かうが、待ち伏せに遭ってマクレーンに助けられる。
スチュワート大佐の暴挙に対して、手信号で止めようとしたマクレーンを手助けていた。
近くの教会でスチュワート大佐たちがいると予想して、マクレーンと向かって探し出した。
最後はマクレーンが大佐たちの飛行機を爆破し、旅客機の目印を作って笑顔を浮かべていた。
・マービン(演:トム・バウアー)
タレス空港の施設管理人。空港で殺人事件が起きても何も知らずノンビリと過ごしていた。
トム・バウアーは代表作に『ビバリーヒルズ・コップ2』、『ヒルズ・ハブ・アイズ』などがあります。
管制塔を追い出されたマクレーンがやって来ると、新管制塔へ通じる道を教えてあげた。
特殊部隊が到着して作戦から締め出されたマクレーンが来て、見つけた敵の無線機を渡した。
グラント少佐が裏切り者だと知ったマクレーンを空港警察までカートで送っていった。
最後はタレス空港に着陸したホリーとボロボロのマクレーンをカートに乗せていた。
・サマンサ・コールマン(演:シーラ・マッカーシー)
WNTWのテレビリポーター。ラモン・エスペランザ将軍がタレス空港に来る為に取材する。
シーラ・マッカーシーは代表作に『デイ・アフター・トゥモロー』、『華麗なる恋の舞台で』などがあります。
関係者だったスチュワート大佐を見かけて声をかけるも、暴言を吐かれて無視されてしまう。
マクレーンがテロリストを殺し、運び出された死体をカメラで映して混乱を伝えていた。
管制塔に無断で侵入して取材を試みるが、マクレーンとともにロレンゾ署長に追い出された。
最後はマクレーンを取材ヘリでスチュワート大佐たちが飛び立つ飛行機まで送っていた。
・リチャード・ソーンバーグ(演:ウィリアム・アザートン)
WZDCのテレビリポーター。前回の事件でホリーに裁判所から接近禁止命令を申し立ていた。
ウィリアム・アザートンは代表作に『ゴーストバスターズ』、『イントゥ・ザ・サン』などがあります。
旅客機で文句を垂れていると、すぐ近くにいたホリーを見てトラウマを思い出してしまう。
外の様子がおかしいと察知してホリーに話しかけると、これが自分の才能だと自慢する。
事件が起きていると嗅ぎつけ、空港でのやり取りを盗聴して、テレビで状況を伝えていた。
最後は混乱を招いていた元凶として、スタンガンを借りたホリーに感電させられて気絶した。
・グラント少佐(演:ジョン・エイモス)
アメリカ陸軍のテロ対策特殊部隊の隊長。スチュワート大佐の教官を務めた経歴を持つ。
ジョン・エイモスは代表作に『星の王子/ニューヨークへ行く』、『ドクター・ドリトル3』などがあります。
追い詰められた管制塔の要請で派遣され、マクレーンの活躍を聞いて笑い飛ばしていた。
スチュワート大佐たちがいる教会を突き止めると、マクレーンたちに加勢して銃撃戦をする。
実はスチュワート大佐の仲間で銃撃戦はウソで、エスペランザ将軍を出迎えていた。
最後は飛行機の乗り込んできたマクレーンを倒そうとするが、エンジンに巻き込まれて死亡。
・ラモン・エスペランザ将軍(演:フランコ・ネロ)
南米の国バル・ベルデの独裁者で麻薬王。国の内外に狂信的な支持者を持ち余裕を見せる。
フランコ・ネロは代表作に『殺しのテクニック』、『ナヴァロンの嵐』などがあります。
飛行機で移送していたところで、監視していた若い兵士を殺してコクピットを襲撃した。
パイロットたちを殺すと、自身で操縦してスチュワート大佐の指示に従って着陸させていた。
マクレーンによる邪魔で計画の失敗を恐れていたが、順調に進むところで安堵していた。
最後は海外へ逃亡する為に飛行機を操縦するが、燃料に火をつけられて仲間と爆死した。
・スチュワート大佐(演:ウィリアム・サドラー)
テロリストのリーダー。元アメリカ陸軍特殊部隊の大佐。エスペランザ将軍の支持者。
ウィリアム・サドラーは近年の出演作に『ショーシャンクの空に』、『グリーンマイル』などがあります。
綿密な計画と訓練された部下たちによってスムーズに作戦を展開して管制塔を支配する。
正体を暴いて指示に従うように言い渡すが、新管制塔での出来事で旅客機を墜落させていた。
グラント少佐とウソの銃撃戦を演出して、計画通りに飛行機で海外への逃亡を展開する。
最後は飛行機まで乗り込んできたマクレーンを追い払うが、燃料に火をつけられて爆死した。
感想
個人的な評価
本作はウォルター・ウェイジャーの小説『ケネディ空港/着陸不能』が基になっています。
原作の小説はジョン・マクレーンと関係ないが、主人公を彼に変更して作っているようです。
すっかりと定番になったクリスマス・イブで災難に遭う男となったジョン・マクレーンの不運さを決定づけた作品となります。
前作ではナカトミ・プラザという閉鎖された空間での戦いだったが、本作では空港という広い場所に変わっています。
最初の異変に気付いたのは主人公と言えるジョン・マクレーンとなるけど、前作と同じく単独で戦っていきます。
しかし、今回はあまりにも舞台が広いので、空港関係者を巻き込んでテロリストたちに対応していく流れになっていく。
前作を支えたのはもちろん、主人公のジョン・マクレーンだが、それ以上に悪役のアラン・リックマンや脇役たちでした。
既存のアクション映画の概念を変えた作品であったが、本作も相変わらずジョン・マクレーンに無茶をさせています。
相手が特殊部隊のプロであって、単なる刑事のジョン・マクレーンでは最初の異変に気付いた時点で普通は殺される。
ですが、そこは不死身の男とも呼ばれるジョン・マクレーンが倒すところから物語がようやく始まっていくのです。
ただ、前作と比べてマクレーンと友情を築いたアル・パウエルはちょい役になり、今回は施設管理人が相棒になるも微妙な感じだった。
やはり、閉鎖された空間だった前作の方がまとまっていて、本作は舞台が広くなったせいで散漫になってしまった感じだ。
前作のヒットで予算が増えて規模は大きくなったが、その分だけせっかくの良さをすべて潰してしまっているのは残念である。
アクション超大作として純粋に楽しめるが、前作の遺産を食い潰しているだけで本作は普通の作品に成り下がってしまった。