作品紹介
公開年月 | 2016/07/05 |
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ジャンル | ホラー |
原作 | なし |
監督 | ピアリー・テオ |
脚本 | ピアリー・テオ |
製作 | デヴィッド・マイケル・ラット |
製作国 | アメリカ |
鑑賞方法 | レンタルDVD |
あらすじ
謎の殺人鬼“ナイトストーカー”に妻と娘を殺された科学者のヘンリーは、二人の魂を呼び戻す禁断の実験に着手する。
そして、ナイトストーカーのアジトだった廃墟に乗り込んだヘンリーと研究チーム。
そこは犠牲者の怨霊がさまよう恐怖の幽霊屋敷で、超常現象に襲われ、次々とメンバーが霊界に囚われていくのであった。
登場人物&出演者
・エイミー(演:フランチェスカ・サントロ)
リポーター。ヘンリーたちと同行するのは個人的な取材で、霊の存在を証明しようとする。
フランチェスカ・サントロは本作が長編映画デビュー作となっています。
ヘンリーが発明した霊の存在が視認できる特殊なゴーグルをなぜか装備している。
ニールとは親しい関係であり、ヘンリーとは面識がないポッと出なのに主人公面をする。
更に捕獲装置の影響で突然霊能力に覚醒するという都合の良すぎる展開を見せる。
・ヘンリー(演:スティーヴン・マンレイ)
科学者。妻子をナイトストーカーに殺され、さまよっている彼女たちの魂を救おうとする。
スティーヴン・マンレイは代表作に『スター・トレック3/ミスター・スポックを探せ!』があります。
ポルターガイストによってケガを負い、顔面蒼白になりながらも実験を続ける。
エクトプラズムをもっと捕獲しようと行動し、ケガすら忘れるぐらい普通に動いていた。
そして、実はナイトストーカーであって実験の為に人殺していたマッドサイエンティスト。
正体がバレてからはケガ人とは思えないパワフルな行動力を見せてくれています。
・ジェシカ(演:リズ・フェニング)
ヘンリーが設計した装置の設定を担当した研究仲間。チームの頭脳として活躍する。
リズ・フェニングは代表作に『ゴーストメイカー』があります。
ノートパソコンだけで物質化されたエクトプラズムを音声に変換する天才。
・ニール(演:デヴィッド・オドネル)
ヘンリーが設計した装置を組み立てた研究仲間。即興で簡易の幽霊捕獲装置を作る。
デヴィッド・オドネルは代表作に『サイン・オブ・フィアー』、『ワイアット・アープ・リベンジ/荒野の追跡』などがあります。
主人公面をするポッと出のエイミーを連れていて、明言しないが深い関係にある。
・デボン(演:クリスタル・ウェブ)
リズに連れて来られた友人。オカルトの知識を持ち、ヘンリーたちにアドバイスする。
クリスタル・ウェブは女優の他に脚本家、映画プロデューサーとしても活躍している。
17世紀の魔術書にある封印術を使おうとするも霊にブチ切れられ、一番ビビってしまう。
ポルターガイストが起きて飛んできたナイフが頭部を貫き最初に犠牲となる。
・マーサ(演:フィリス・スピールマン)
連続殺人鬼のナイトストーカーに殺されたヘンリーの妻。
フィリス・スピールマンは主に短編映画で活躍し、本作が長編映画デビュー作となっている。
トランス状態となったエイミーの前に現れ、不気味な感じで警告をしてくれる。
感想
個人的な評価
邦題から分かる通り、本作はリブートされた『ゴーストバスターズ』の便乗作品。
ただ、アメリカで公開された時期から『死霊館/エンフィールド事件』に便乗している。
本作は便乗作品(モックバスター)を製作するアサイラムの映画となっています。
なので、中身はエンターテイメント性のある『ゴーストバスターズ』ではなく、終始に渡ってシリアスな『死霊館』の雰囲気があります。
『ゴーストバスターズ』と共通するのは原題が『ゴーストハンターズ』で、センサー、捕獲装置、ゴーグルなどの機械を使っている点だろう。
基本的に本作は低予算のホラー映画であり、ジャパニーズ・ホラーとアメリカン・ホラーを融合させた幽霊モノになっている。
舞台が屋敷の中という事で『死霊館』と共通していて、幽霊というよりは悪霊に近いモノが登場人物たちを脅していく。
ビビったヤツから真っ先に退場するけど、どう考えてムダ死にだった気がする。
それで主人公が事件とまったく関係ないリポーターだが、なぜか途中から霊能力に覚醒する。
結局、本作は幽霊の研究をして存在を証明しようとしたマッドサイエンティストの凶行という新鮮味の欠片もないモノだった。
しかも、マッドサイエンティストがケガを負って死にそうなのに、体力全開のヤツが殺されるとか、あまりにもマヌケすぎました。
それにみんなを巻き込んだマッドサイエンティストが正体を現した時から、都合良く幽霊が出てこなくなる。
本作は『死霊館』だけに限らず、ジャパニーズ・ホラーの『リング』や『呪怨』からもパクった特別ゲストなども出ています。
最後の方では第二次世界大戦時に日本軍の研究機関だった『731部隊』の話しが出てくるが、今さら感があって、もう少し前半の方で言うべきだったと思う。
それに人体実験をしていたのは731部隊だけじゃなく、ナチス・ドイツも有名だった。
なぜ731部隊なのかは、劇中に日立のブラウン管テレビが出てきた事から、監督は親日家の可能性があります。
さすがに本作は低予算、短期間で製作されるアサイラムの作品だと言えるだろう。
ツッコミどころ満載であり、あらゆる幽霊映画のごちゃ混ぜという感じの作品でした。