作品紹介
公開年月 | 2003/12/09 |
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ジャンル | パニック/アクション |
原作 | なし |
監督 | フィリップ・ロス |
脚本 | ブレット・オール、フィリップ・ロス |
製作 | フィリップ・ロス、ジェフリー・ビーチ |
製作国 | アメリカ |
鑑賞方法 | レンタルDVD |
あらすじ
謎の船舶事件が相次ぐメキシコ湾で、水深1200メートルの海底に建設された研究基地との連絡が途絶えてしまう。
調査を開始するが、そこには何者かに襲われた形跡が残されていた。
登場人物&出演者
・デーン・クォントレル三世(演:ロレンツォ・ラマス)
主人公。海洋探検一家の三代目。海洋学者で探検家。10年に渡ってアトランティスを探す。
ロレンツォ・ラマスは代表作に『メガ・シャーク vs ジャイアント・オクトパス』、『エクスペンダブルズ・ゲーム』などがあります。
本のサイン会に来ていたブロンドの双子に目をつけてベッドに連れ込むが、逆に拉致される。
サマービルから好条件を出されて潜水艦を貸し、3800フィートにある油送基地に行く。
海軍の潜水艦に捕縛されるが、27年ぶりに再会した父親の協力を得て小型潜水艇で脱出する。
最後は追ってきたサメたちを倒し、父からもらったアトランティスの地図で夢を叶えた。
・ロビン・ターナー(演:シモーネ・ジェイド・マッキノン)
デーンの相棒。本のサイン会では司会を務め、デーンを偉大な人物として紹介していた。
シモーネ・ジェイド・マッキノンは代表作に『ディープ・ショック』、『パイソン2』などがあります。
ハーバードやMITなどに入学するも除籍されるが、その頭脳は確かでデーンに信頼される。
普段は支援者から金を手に入れようとデーンと競走し、過去に16歳の少年を騙している。
海軍の潜水艦に捕縛されるが、彼らを騙しながら小型の潜水艇にたどり着いて脱出をした。
最後は血のニオイでサメを誘い出すと、ハッチから散弾銃をぶっ放して一頭を仕留めた。
・ジョン・ミクロス(演:ジェフリー・ゴーマン)
サマービルに雇われた潜水艦の乗組員。潜水艦での経験が豊富だが、交戦は一度もない。
ジェフリー・ゴーマンは代表作に『オデッセイ:セカンドレボリューション』があります。
油送基地に到着してから監視ビデオを回収するが、それがポルノだと分かって怒られる。
サメの大群が潜水艦を沈没させ、油送基地に避難するが、脱出できないと知り動揺する。
海軍の潜水艦に捕縛されるが、デーンとロビンとともに小型の潜水艇で脱出をした。
最後は動力を失った小型の潜水艇が沈むところで、ゴムボートを使って浮上させて助かる。
・アリスター・サマービル(演:ブルース・グレイ)
デーンの父親と同僚だった男。20年前に裏切れてデーンは未だに恨みを持たれている。
ブルース・グレイは代表作に『ハリー奪還』、『クリムゾン・ピーク』などがあります。
元々は石油会社を経営していて、総資産8億ドルを持つ資産家で多くの油送基地を持つ。
海洋生物の遺伝子改造にデーンの父親を誘うが、断られた事で彼を殺しているらしい。
その正体はCIAのエージェントで、会社は隠れ蓑で海軍の秘密兵器を探ろうとしていた。
最後は潜水艦に体当たりするサメの大群でバランスが崩れ、突き出たパイプに貫かれ死亡。
・デーン・クォントレル二世(演:ロス・マナーチー)
海洋学者。30以上の特許を持っている。27年前に息子のデーンの前で殺されているという。
ロス・マナーチーは代表作に『エド・ウッド』、『Darklight』などがあります。
実はずっと海軍の潜水艦にある研究施設でサメの遺伝子を改造して兵器を作っていた。
サマービルとは連絡を取り合っていて、息子に会いたい為に彼を同行させていた。
逃げてきた息子やロビンたちを助けるが、その場にいたフォスター少佐の部下に撃たれる。
最後は父親だと名乗らずにアトランティスの場所を示す地図がある金庫のカギを渡して死亡。
・フォスター少佐(演:P・K・ユーイング)
海軍の少佐。USSリプライザルの乗組員。艦長や副長から実行部隊として信頼されている。
P・K・ユーイングは代表作に『Maximum Velocity』、『Submarines』などがあります。
艦長命令でデーンたちの始末を頼まれ、自ら陣頭に立つが反撃に遭って部下を一名亡くす。
挙げ句の果てに閉じ込められてしまうが、懇願してデーンたちを殺そうと躍起になる。
研究室でデーンたちを追いつめるが、博士が解き放ったサメによって部下を殺されてしまう。
最後は怒り心頭でデーンに銃を向けるが、待っていたサメによって食われて死亡した。
・ヤーブロー艦長(演:ステファン・リセンコ)
USSリプライザルの艦長。20年以上に渡るサメの兵器に関する研究の責任者を担っている。
ステファン・リセンコは代表作に『L.A.クラッシュ』、『最後の陰謀』などがあります。
副長が勝手に救い出したデーンたちを警戒し、厄介になると判断して速やかに処刑を命じた。
フォスター少佐が処刑に失敗すると怒りを爆発させ、二度目の失敗を許さないとして激怒。
潜水艦が沈没する状況になり、研究室を切り離そうとするが、できないと知って絶望する。
最後はマトモな判断も下せなくなり、叫んでいるうちに自爆装置が作動して乗組員と死亡。
感想
個人的な評価
本作はサメ映画として大々的に宣伝しているけど、その中身は軍の陰謀という内容でした。
サメは単なる道具の一つに過ぎず、あくまで本作のメインは海軍の兵器開発の陰謀です。
なので、サメは冒頭で油送基地を襲うが、それは主人公たちを引っ張り出す為の口実でした。
それで主人公たちが深海へ連れて来られるが、そこでサメの攻撃を受けて油送基地に閉じ込められてしまう。
死を覚悟するも、気づいたら近くを通った海軍が極秘にしている潜水艦に助けられるという。
完全にサメの存在が忘れられてしまい、なぜか潜水艦の中で海軍と主人公たちが銃撃戦を繰り広げるという予想外の展開となる。
相手は訓練を受けているはずの海軍だが、探検家とビッチなインテリ、あとはオマケで付いてきた男に殺されるダメさ加減。
何度も出し抜かれる海軍の姿しかなく、よくそれで20年以上もバレずに研究ができたのかと思ってしまうほど危機管理能力が皆無でした。
内容も面白味がまったくないし、ヒロイン的な存在の女もビッチなのに頭がいい設定という説得力のなさがずっと浮いていました。
しかしながら、本作で一番の面白いキャラクターは艦長だったと思います。
当初は軍人らしく厳しい態度だったが、自爆装置が作動してからの顔芸は見物でしょう。
結局、本作はサメを爆発四散させているけど、王道のサメ映画とは別物で散らかったような印象を受ける作品でした。