作品紹介
公開年月 | 2002/05/02 |
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ジャンル | アクション |
原作 | なし |
監督 | ゲイリー・ジョーンズ |
脚本 | ジェイス・アンダーソン、アダム・ギーラッシュ |
製作 | ボアズ・デヴィッドソン、フランク・デマルティーニ |
製作国 | アメリカ |
鑑賞方法 | レンタルDVD |
あらすじ
テロリストにハイジャックされたジェット機がジャングルに墜落してしまう。
生き残ったテロリストはジャングルに逃げ込み、襲ってきた子供のワニを撃ち殺す。
母親のクロコダイルは怒り狂い、テロリストと人質を一人ずつ呑み込んでいくのだった。
登場人物&出演者
・ミア(演:ハイディ・ノエル・レンハート)
主人公。客室乗務員。父親は企業の社長で令嬢。恋人のザックはメキシコで待っている。
ハイディ・ノエル・レンハートは代表作に『ポイズン・ボディ』、『ハンギング』がある。
ハイジャック犯が搭乗したせいで飛行機が墜落し、生き残った人たちと協力して脱出を図る。
結局は見つかって再び荷物運びとなるが、捜索に来たザックと合流するも巨大ワニも来る。
ローランドが土壇場でマックスに鞍替えして裏切られ、ザックとボートで追っていく。
最後はメタンに火を付けて巨大ワニを爆発四散させ、ザックとともに生還するも悪夢を見る。
・ザック(演:チャック・ウォルツァック)
ミアの恋人。先にメキシコのアカプルコでバカンスする。ミアとの仲直りにライターを贈る。
チャック・ウォルツァックは本作が長編映画デビュー作となります。
ミアの乗った飛行機が墜落したと知り、バーにいたローランドに報酬を約束して探す事に。
ローランドの操縦するヘリコプターで墜落現場に到着し、巨大ワニに遭遇するも助けられる。
マックスたちに脅されて仕方なくボートを取りに行き、銃を手にするもローランドを助ける。
最後はローランドたちをボートで追い、ミアの機転で巨大ワニを爆発四散させて生還した。
・ローランド・パイク(演:マーティン・コーヴ)
ザックがバーで出会った酔っぱらいの男。ザックにミアを探せる人物を知っていると話した。
マーティン・コーヴは代表作に『ベスト・キッド』シリーズ、『デス・レース2000』がある。
泥酔して眠っていたが、ザックにムリヤリ起こされると、高額の報酬と引き換えに捜索する。
自前のヘリコプターの探知機を使い、ゴムボートで沼を抜けてすぐにミアたちを発見した。
マックスに銃で脅されて金の半分をもらう条件でヘリに乗せるが、実は隙を狙っていた。
最後はマックスから銃を奪って突き落とし、ミアたちを助けようとして巨大ワニに殺された。
・ブライアン(演:スティーヴ・モレノ)
アカプルコ行きの飛行機の乗客。雑学クイズ大会で優勝してチケットを仲間と手にしていた。
スティーヴ・モレノは代表作に『パニック/脳壊』、『Linked』などがあります。
優勝して浮かれて仲間と楽しんでいて、サービスを提供するミアたちに雑学を披露した。
ハイジャック犯のせいで飛行機が墜落すると、仕方なく従うもミアのおかげで逃走できた。
またも捕まって荷物運びとなるが、ローランドのボートを取りに行っている間に形勢逆転。
最後はミアたちを助けようとして水に落ちて、ナイフで反撃するも巨大ワニに食われた。
・ジャスティン(演:デヴィッド・ヴァルシン)
アカプルコ行きの飛行機の乗客。医療ミスを扱う弁護士。口達者で営業を忘れない仕事人間。
デヴィッド・ヴァルシンは代表作に『ニューイヤーズ・イブ』、『Alto』などがあります。
隣の乗客に話しかけ名刺を渡し、ピートのタトゥーを小バカにしたせいで脅されて萎縮する。
ハイジャック犯のせいで飛行機が墜落すると、荷物運びをするもミアのおかげで逃走した。
またも捕まって荷物運びをするが、巨大ワニの存在を知って女みたいにずっと喚いていた。
最後は小屋に逃げようとして出遅れるも中に入り、巨大ワニを挑発して飛び込み攻撃で死ぬ。
・ジュリー(演:アンナ・クラネージ)
客室乗務員。ミアの同僚で常に何かを心配している。精神安定剤を飲んで落ち着いている。
アンナ・クラネージは代表作に『Skeletons in the Closet』などがあります。
飛行機が飛び立つ前から悪い予感をしていて、落ち着く為に大量の精神安定剤を飲む。
ピートやソルの悪態をつく乗客を見て更に不安が高まり、薬の過剰摂取をミアに注意される。
ハイジャック犯のせいで飛行機が墜落すると、荷物運びになるもミアの機転で逃げ出す。
最後は沼にいた巨大ワニに襲われてしまい、ミアたちの目の前で食われて死亡した。
・ピート(演:ビリー・リエック)
銀行強盗のメンバー。相棒のソルといつも一緒に行動する。ソルに負けず劣らず頭が悪い。
ビリー・リエックは代表作に『トレマーズ3』、『HELL/ヘル』などがあります。
左手の指の第一関節に「LEFT」と右手の第一関節の指に「LITE」のタトゥーを彫っている。
指のタトゥーをジャスティンにからかわれると、マックスに制止されるも脅迫していた。
飛行機が天候不良で引き返すと知り、マックスの指示でハイジャックしてソルと乗客を牽制。
最後は飛行機が墜落してしまうと、隣にいたソルはほぼ無傷なのに行方不明となってしまう。
・スクイッド(演:ジェームズ・パークス)
銀行強盗のメンバー。マックスが信頼する片腕。常にニヤけた表情で余裕を持っている。
ジェームズ・パークスは代表作に『キル・ビル』、『ヘイトフル・エイト』などがあります。
サービスを提供するジュリーに「ハイになれる酒」を頼むも当然なくて断念していた。
ハイジャックしてからマックスと操縦室を支配し、逆らった副機長を殺して飛行機が墜落。
精神安定剤が入った酒をミアに飲まされ、眠った隙に一度は彼らに逃げられてしまう。
最後はローランドたちと遭遇し、みんなが目を離した隙に追ってきた巨大ワニに食われた。
・ソル(演:ジョン・スクワロフ)
銀行強盗のメンバー。相棒のピートといつも一緒。目が座っていてすぐにカッとなる。
ジョン・スクワロフは代表作に『スリー・キングス』、『アイ・ラブ・ヒットマン』がある。
サービスを提供するミアを危ない目つきで見て、禁煙のトイレで堂々とタバコを吸っている。
ハイジャックしてから横柄な態度が更に横柄になるが、墜落してからピートを探していた。
マックスの指示に従って人質を見張るが、最初からミアを犯そうとするも反撃される。
最後はイライラが頂点に達して、マックスと仲違いして背後から撃たれ、巨大ワニが食った。
・マックス(演:ダリル・テアーズ)
銀行強盗のメンバー。リーダー格で終始に渡って冷静沈着。暴走する仲間を止めている。
ダリル・テアーズは代表作に『Fag Hag』、『恋のミニスカウェポン』などがあります。
あくまで善人を装ってミアたちの警戒を解くが、ピートやソルのせいで印象が悪くなる。
ハイジャックしてから操縦室を支配するが、副機長のせいで墜落しても生存者をこき使う。
裏切りを示したソルを背後から撃ち、ローランドを買収してヘリで逃げようとしていた。
最後はローランドの裏切りで銃を奪われ、弾丸を腹に食らってそのまま水へ突き落とされた。
感想
個人的な評価
本作は『スパイダーズ』で知られるゲイリー・ジョーンズが監督を務めています。
一見してジェームズ・D・R・ヒコックス監督の『クロコダイル』の続編に思えて、実はトビー・フーパー監督の『レプティリア』の続編らしい。
残念ながらそのような情報をまったく知らずに同じ作品の続編だと思っていました。
ただ、上記の『レプティリア』とはほとんど繋がりはなく、続編というよりはほぼ別物と言ってもいい作品です。
なので、前作だと思っていた『クロコダイル』と似ても似つかない設定に首を傾げていたが、前作が『レプティリア』だと分かった納得しました。
基本的にワニ映画というのはかなり雑な作りで大まかな枠が『ジョーズ』を真似ているせいもあって、少しオリジナリティに欠ける部分があります。
しかしながら、これまで観てきたワニ映画に共通するのは、最初からワニに遭遇するつもりじゃなくても結果的に遭遇するような展開となります。
『クロコダイル』ではサメを目的としたら、巨大ワニに出会ってしまい、主人公たちが奮闘するという流れになっています。
本作でも冒頭は銀行強盗から始まり、次はハイジャックから墜落して、ようやくワニが潜んでいる沼に到着しています。
普通なら最初から沼に登場人物が来るけど、今回は偶然が重なってやって来ているところが大きなポイントになっています。
ですが、あまりにも強引すぎるので、重なっていた偶然を冷静に見直すと、恐ろしい低確率で主人公たちが巻き込まれている感じです。
ワニ映画では主人公たち以外にプロのハンターみたいな人が出てくるが、なぜか彼らはキャラクターが濃くて頼りがいのある人物ばっかりです。
本作でも最初は酔っぱらいのクズだと思ったら、実はもの凄くいい人でケガを負っても主人公たちを助けようとする。
だが、本作では主人公たちを助ける前に巨大ワニがヘリを沼に引きずり込んで爆発させてしまい、せっかくの良い行いが彼らに伝わらず報われなかったです。
ワニ映画のほとんどは低予算で本作も例外じゃないが、冒頭から舞台を色々と変えているし、グロテスクな描写も悪くないし、意外にも本作は健闘していたと思います。
全体的にインパクトに欠けて今一つな印象になるが、低予算ワニ映画の中では面白い部類に入る作品だったと思います。