作品紹介
公開年月 | 2019/05/10 |
---|---|
ジャンル | ホラー/犯罪 |
原作 | なし |
監督 | アンジル・ゴンザレス |
脚本 | アンジル・ゴンザレス |
製作 | アンジル・ゴンザレス |
製作国 | メキシコ |
鑑賞方法 | レンタルDVD |
あらすじ
自宅で翻訳の仕事しているエスターは、同棲相手のロベルトの態度がおかしいと気付き、彼を尾行していく。
そこでロベルトが若い女と密会している現場を目撃し、裏切られたエスターはその日、自宅に帰って問い詰めようとするもできずにいた。
そして次の日、エスターはロベルトたちが消えた別荘風の建物に入ると、そこで彼女は衝撃の真実を知るのだった。
登場人物&出演者
・エスター(演:マリーナ・エステベス)
主人公。翻訳の仕事をしている。恋人であるロベルトと同棲しているが彼の素性を知らず。
マリーナ・エステベスは代表作に『Rocco tiene tu nombre』、『Seguimi』があります。
基本的には家で仕事をしているが、ずっと調子が悪くて寝込んでいる状態が多くなっている。
妊娠している可能性を疑って検査薬を買うが、同時にロベルトの浮気を知ってしまう。
ロベルトの別荘を調べると監禁されている女性を発見するが、助けられず逆に捕まった。
最後はロベルトが放り投げた妊娠検査薬を目に突き刺して殺し、彼の娘を生んで育てる事に。
・ロベルト(演:パコ・マンザネド)
エスターの同棲相手。いつも忙しくしていて、同棲相手のエスターを放置気味にしている。
パコ・マンザネドは代表作に『Flores de otro mundo』、『Marica tú』などがあります。
エスターと同棲しているが、自分の素性をほとんど話さず、勝手に物を触られるの嫌がる。
実はネットの出会い系サイトで様々な女性と会って、別荘に連れ込んで監禁を繰り返す変態。
ファニーを監禁するがエスターにバレてしまい、結局は彼女も監禁する事になってしまう。
最後はエスターの妊娠を知るが、検査薬を目に刺され、倒れて頭を貫通して死亡した。
・ファニー(演:スサナ・アバイツナ)
娼婦。ピッキーという女性と同居している。娼婦の仕事はピッキー意外は知らないという。
スサナ・アバイツナは代表作に『Spot Manta Deia』、『4 latas』などがあります。
ネットの出会い系サイトでロベルトを知ると、娼婦としてあくまで肉体関係だけを考える。
ロベルトの別荘に連れて来られると、そこで女性の遺体を見て動揺を見抜かれて監禁される。
なんとか命乞いをするもロベルトに無視されるが、エスターに中途半端に助けられる。
最後は倒れたフリをして反撃を試みるが、結局はロベルトに首を絞められて呆気なく死んだ。
感想
個人的な評価
本作は『シッチェス・カタロニア国際映画祭』をはじめてして、様々な映画際で正式上映された作品となっています。
「ドント~」シリーズのようなタイトルであるが、実際はまったく関係ない詐欺です。
そもそも、原題は「衝動」という意味を持っていて、当然のように「ドント」シリーズとは一切関連性がありません。
一応、本作は監禁系ホラー映画という位置づけで、タイトルはそのような意味があります。
同棲していた恋人が浮気をしていると知って、その現場になっている別荘に行くと、監禁された女性がいて真実を知る事になる。
登場人物は片手で数えるほどであるが、こういうタイプの作品はストーリーを練らないと盛り上がりません。
しかしながら、本作は様々な映画際に上映されているような期待値とは裏腹にまったく盛り上がらず面白くないです。
数多くの殺人鬼を扱った作品としても最底辺のレベルであり、質問が多いのに誰も答えない点でも本作が持つ本質が現れています。
殺人鬼となる主人公の恋人は確かに変態であるが、その理由が一切語られず、これで不気味さを演出していると製作側は勘違いしているだろう。
やはり、ここがストーリーの背骨になるべき部分であり、しっかりした理由や動機があっても不気味さが際立ってくるはずです。
これを語れないようでは設定をちゃんと考えておらず、観ている側の人間を納得させられるような理由付けもないから殺人鬼の怖さが伝わりません。
明確な目的があって行動をしているならば、そこに向かって素直に動いてくれるし、観ている側がゴール地点を知っているからこそハラハラとドキドキを与えられます。
本作にはそれを最初から捨ててしまっているから、殺人鬼がどこに向かっているのか分からないし、何がしたいのか最後まで分からなかった。
ラストで殺人鬼の娘が理由もなく飼っていたペットのネズミを惨殺しているので、一応は説明となっているが、父親は笑ってごまかしたから明確とは言えない。
どうせ理由もなく殺害しているならば、もっとそこら辺を重視して物語を構築して動機として与えるべきだったと思います。
残念ながら本作は映画際の評価と違って信じられないぐらい退屈で面白くない作品でした。