作品情報
公開年月 | 2014/04/23 |
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ジャンル | アクション |
原作 | アルティメット(2004年公開) |
監督 | カミーユ・ドゥラマーレ |
脚本 | リュック・ベッソン |
製作 | クロード・レジェ、ジョナサン・ヴァンガー |
製作国 | カナダ、フランス |
鑑賞方法 | レンタルDVD |
あらすじ
2018年、アメリカのデトロイト。郊外には高い壁で隔離された犯罪地区“ブリックマンション”があった。
そこは廃墟ビルが林立し、暴力とドラッグが蔓延る無法地帯と化していた。
ある日、腕利きの潜入捜査官であるダミアンがこのブリックマンションに送り込まれる。
その目的はブリックマンションのボス・トレメインによって盗まれ、起動された中性子爆弾の爆発を阻止する事。
タイムリミットはわずか10時間。驚異の身体能力を持つ地元の無鉄砲男リノを案内役に、潜入捜査官のダミアンはブリックマンションへと足を踏み入れるのだった。
登場人物&出演者
・ダミアン(演:ポール・ウォーカー)
主人公。潜入捜査官で過去に父親がブリックマンションのボス・トレメインに復讐を果たそうとする。
ポール・ウォーカーは『ワイルド・スピード』シリーズが有名であり、2013年には40歳という若さで事故死しています。
まさしく主人公という立場であり、父親の無念を晴らそうと暴走に近い行動をしてしまう。
ただ、途中で車を運転する場面があって、これはリュック・ベッソンの粋な演出と言えるだろう。
・リノ(演:ダヴィッド・ベル)
案内役。トレメインに捕らわれた恋人のローラを助けようとダミアンと協力する事になる。
ダヴィッド・ベルは原作や本作でも使っている“パルクール”の創始者として知られる。
パルクールで身体能力を発揮していくが、演技の方はそれほど印象に残らない。
・トレメイン(演:RZA)
悪役。無法地帯と化したブリックマンションを仕切るボスで、誰よりも大切に思っている。
RZAはラッパーとして知られ、映画フリークとしても音楽に限らず出演や監督もする。
ラッパーはどの映画でも特別待遇だが、本作のトレメインもなぜか最後はいいヤツになる。
・ローラ(演:カタリーナ・ドゥニ)
ヒロイン。リノの恋人でウェイトレスをしているところをトレメインに捕まる。
カタリーナ・ドゥニは主にテレビドラマシリーズで活躍しています。
本作のヒロインとは言っても、主人公とは一切関係ないせいでいるだけの感じになった。
・ジョージ・ザ・グリーク(演:カルロ・ロタ)
序盤の噛ませ犬。麻薬組織のボスでダミアンが潜入捜査をして逮捕される。
カルロ・ロタは数多くのテレビドラマシリーズや映画で活躍する。
ダミアンというキャラクターを演出する為だけに出てきたという可哀想な人。
感想
個人的な評価
本作は2004年に公開された『アルティメット』のリメイクである。
原作ではリュック・ベッソンが脚本と製作を務めていたが、本作でも同様に脚本と製作を務めています。
監督はフランス出身で本作が長編映画初のカミーユ・ドゥラマーレが務めている。
リュック・ベッソンが率いる製作チームがハリウッドに上陸した作品と言えるだろう。
原作ではシリル・ラファエリが主人公を務めていて、彼もパルクールの使い手で、まさしくフランス映画のスタイリッシュな作品になった。
一方のポール・ウォーカーは身体能力は高いが、パルクールは使えないので少し鈍重に感じてしまうところがある。
それでも、リュック・ベッソンの演出だろうけど、そのサービスとして車の運転をした時は生き生きしていたように見えた。
リュック・ベッソンだからスタイリッシュな展開にしているが、個人的には演出が好きではないタイプだった。
最大の理由としては、アクションを展開する際に短いカット割りを多用している事だ。
これで迫力を出すという近年の流行であるが、これはPOVと並んで個人的に嫌いな演出方法の一つです。
とにかく、見づらい上にアクションの詳細をごまかしているようにしか感じず、これだけでも本作に対してマイナスになっています。
内容も特に驚くような展開はないのは原作も同じだが、主人公のダミアンに魅力がなく、その相棒となるリノも飛び回るだけでそれ以外の要素は皆無に等しい。
そもそも主題がストーリーではなく、パルクールをどれだけ魅せるかに焦点を当てている。
アクションも言うほど面白くワケじゃなく、パルクールも見慣れているので今ひとつパッとしない作品だった。