作品紹介
公開年月 | 2000/11/29 |
---|---|
ジャンル | ホラー/アクション |
原作 | なし |
監督 | チェン・マンウェイ |
脚本 | ロイ・ゼットー |
製作 | ボウイー・ラウ |
製作国 | 香港 |
鑑賞方法 | レンタルDVD |
あらすじ
不死身の兵士を作る計画の実験中、CIAエージェントのハリーはゾンビ化してしまう。
メイに貧乏警察官だと言われ、振られてしまうマルコはその原因を作ったチンピラのチープを捕まえて憂さ晴らしをした。
地元のチンピラと揉めていたハリーをマルコたちが逮捕してしまうが、留置所で感染が一気に広がるのだった。
登場人物&出演者
・マルコ(演:スティーヴン・フォン)
主人公。警察官。普段は地味な任務ばっかりで貧乏。上司である署長を小バカにしている。
スティーヴン・フォンは代表作に『ジェネックス・コップ』シリーズ、『ドラゴン・プロジェクト』などがあります。
恋人のメイとは貧乏という理由で別れてしまい、腹いせにチープを物乞いにして放置した。
ハリーとチープが属するギャングが揉めると、すぐに両者を逮捕して留置所に入れた。
警察署に来たメイが捕まってしまうと、姉であるベルと武装してゾンビをなぎ倒していく。
最後はベルのおかげで警察署を脱出するが、メイとともにゾンビ化してチープを噛んだ。
・チープ(演:サム・リー)
地元のギャングに所属している下っ端。自作の映画を作ろうと街を散策していた。
サム・リーは代表作に『無問題2』、『ピンポン』などがあります。
マルコとメイの会話に割って入ったせいで二人が別れる原因を作ってしまう。
その後もマルコをビデオカメラで映すが、マルコの反撃で物乞いにされて放置される。
ボスとハリーが揉めた事で一緒に留置所へ入り、運良く噛まれずゾンビのフリをしていた。
最後は警察署を脱出し、マルコとメイを助け出すが、二人ともゾンビ化して噛まれた。
・ベル(演:アリス・チャン)
ハリーの元恋人。ハリーが関わる「不死身兵士プロジェクト」からサンプルの取引をする。
アリス・チャンは代表作に『Lan Gui Fang 7 gong zhu』、『Ying ging hing dai』がある。
なんとかヨリを戻そうとするハリーを避けるが、そのせいでサンプルを手に入れられず。
ハリーが留置所にいると知ってサンプルを取りに来るが、ゾンビだらけでマルコと合流する。
いつの間にかメイがハリーに捕まってしまい、マルコと武装してゾンビたちを倒していく。
最後はメイの身代わりとなってハリーの元に行くが、手榴弾を使って一緒に爆死を果たした。
・メイ(演:チャン・ワイミン)
マルコの恋人。貧乏な警察官であるマルコに辟易して、生理による影響で彼と別れてしまう。
チャン・ワイミンは代表作に『Moh gwai gau si』、『Wan pak ng chai』などがあります。
家に帰って姉のベルにマルコと別れた事を話し、後悔していると正直に言って考えを改める。
サンプルを持つマルコから手に入れようとするベルに同行し、ゾンビだらけの警察署へ。
マルコと再会して謝ろうとするもタイミングが合わず、逃げる途中でハリーに捕まる。
最後はベルの爆死を見届けると、マルコたちと逃げるもなぜかゾンビ化してチープを襲った。
・ハリー(演:ライ・チュン)
アメリカ生まれの香港人。軍医で「不死身兵士プロジェクト」の責任者として研究している。
ライ・チュンは代表作に『Fei hu xiong xin 2 zhi ao qi bi tian gao』、『Fei hu xiong shi zhi bian yuan ren』などがあります。
実験台から有用なデータを手に入れるが、サンプルを入手する過程で噛まれてしまう。
香港で元恋人のベルト取引をするが、チンピラと揉めて留置所で変異してゾンビの王となる。
次々と人間を噛んで仲間を増やしていくと、メイを人質にしてベルに新人類だと宣言する。
最後はベルがメイの代わりに体を差し出すが、手榴弾による自爆で一緒に爆発四散した。
感想
個人的な評価
本作は香港からやって来たゾンビ映画となります。
主演には『ジェネックス・コップ』シリーズで有名なスティーヴン・フォンと、『ピンポン』のサム・リーが共演しています。
香港のゾンビ映画と言えば、ご当地邦題である『香港ゾンビ』が有名だろうと思います。
ほとんど記憶に残っていないけど、それなりに良かった程度には残っている感じです。
どうやら本作は『香港ゾンビ』を意識しているようで、原題は敢えて被せていっています。
しかしながら、内容はコミカルなギャグが見事に滑っていて、ずっと薄ら寒い雰囲気を展開させてくれます。
主人公を演じるスティーヴン・フォンはずっと余裕を持った感じで、チンピラのサム・リーもふざけた感じで余裕があります。
つまり、ゾンビ映画に必要な緊張感は一切なく、ゾンビの王から新人類となったハリーも特殊メイクが取れそうでずっと気になります。
ゾンビたちが警察署内を占拠すると、コミカルさが消えてシリアスになるけど、もう土台がギャグみたいなモノだから眠気すら誘ってきます。
そこに忘れ去られた主人公の元恋人と、ハリーの元恋人が姉妹で登場して、強引に物語へ関わってラストに向かっていきます。
本作におけるゾンビたちはクラシック型でノロノロと動くが、なぜか主要人物だけは意識を保って普通に会話しています。
ゾンビの王から新人類と宣言するハリーが自由すぎた設定のおかげで、何でもアリになって本来の道筋から完全に外れてしまったと思います。
作っている側も止められなくなった感じが伝わり、最後はみんなで仲良くゾンビになる結末しか思いつかなかったのだろう。
近年ではアジアにおけるゾンビ映画が躍進しようとしている中、過去にはこんなヒドイ内容の作品があって今があると考えるべきでしょう。