作品紹介
公開年月 | 2016/07/17 |
ジャンル | ホラー/コメディ |
原作 | なし |
監督 | スコット・ホイーラー |
脚本 | ネイサン・ダルトン、クリス・デ・クリストファー |
製作 | アンドリュー・P・バード、ラファエル・ディアス=ワグナー、ほか |
製作国 | アメリカ |
鑑賞方法 | レンタルDVD |
あらすじ
軽率だが気のいいジョニーと、美人のミシェルはロサンゼルスのドーナツ店で働いていた。
ある日、その店の調理場で科学者と名乗るジョニーのオジであるルーサーが人を攻撃する獰猛な遺伝子を間違えて散布してしまう。
その結果、凶暴な“キラー・ドーナツ”が誕生し、次々と人々を襲いかかるのだった。
登場人物&出演者
・ジョニー(演:ジャスティン・レイ)
主人公。ドーナツ店で働く。ヴェロニカというビッチと付き合うが、浮気されている。
ジャスティン・レイは23作に出演し、テレビドラマや短編映画で活躍する。
お金目当てのビッチにどこまでも貢ぐバカだが、ミシェルの事を大切に思っている。
当初は友人と思っていたが、ビッチに振られてから彼女との距離を縮めていく。
振り返ってみれば、あまり役に立ったという感じがなく、ミシェルのおかげで主人公。
・ミシェル(演:カイラ・コンプトン)
ヒロイン。ドーナツ店で働く。ジョニーに気がある幼馴染み。機械を修理する腕前。
カイラ・コンプトンは12作に出演し、映画として二作目となっています。
何かとジョニーとビッチの関係に嫉妬する一方、自分の気持ちを伝えられないでいる。
キラー・ドーナツに襲われた時、取り乱すジョニーを冷静に励ます強い女性です。
どう見てもビッチよりもミシェルの方がいい女で、ジョニーはとことん見る目がないです。
・ハワード(演:ベン・ヘイマン)
ジョニーが彼にとって唯一の親友。実はジョニーの母と関係を持ってしまった。
ベン・ヘイマンは5作ほどに出演し、本作が長編映画デビュー作となっています。
いつもドーナツ店に来るが、彼の事を知らない人が多く突っ込まれる度に自己紹介する。
本作では解説的な役となって、キラー・ドーナツについて説明する重要な役。
それなのに、クライマックスで勇猛果敢に突っ込んでそのまま退場してしまう。
・クリフ(演:クリス・デ・クリストファー)
ドーナツ店のオーナー。ハゲ頭を微妙なカツラで隠す。ブルガリアの嫁をネットで探す。
クリス・デ・クリストファーは18作に出演し、主にテレビ映画で活躍している。
お客様が第一として、ジョニーとミシェルをクビにするが、それこそ命取りでした。
・エマ(演:カサンドラ・ヴォヤギス)
ジョニーの母親。シングルマザーで常にセクシーな服装。ミシェルを可愛がっている。
カサンドラ・ヴォヤギスは16作に出演し、テレビドラマや映画で活躍する。
実はハワードと関係を持っているが、ジョニーには最後まで自分から言わなかった。
・ルーサー(演:マイケル・スワン)
ジョニーのおじさん。評価されない天才。一人でシコシコと遺伝子組み換えの研究をする。
マイケル・スワンは80作に出演し、テレビドラマ、テレビ映画、劇場映画で活躍する。
地下室で怪しすぎる研究をしているが、安っぽい研究室で世紀の大発見をするのです。
騒ぎを起こした張本人だが、結局は最後の方で解毒剤を作ると言ってそのまま退場した。
感想
個人的な評価
オマージュを捧げる『アタック・オブ・ザ・キラー・トマト』は1978年に公開された。
『アタック・オブ・ザ・キラー・トマト』はカルト的な人気を博して、その後、様々な亜流映画が製作されました。
その中で本作は元祖から着想を得ていると公言しているのが大きな特徴です。
ホラーであり、コメディである元祖は隙あらばギャグを入れるというスタイルでした。
ただ、どのギャグも笑えるレベルではないが、これはこれで味が出ています。
そんな本作はあくまで男女の恋愛模様をベースにしつつ、キラー・ドーナツの理不尽な殺人をコミカルに描いていきます。
本当にドーナツが襲ってくるが、オジサンのクスリで牙みたいなモノが生えている。
で、これもキラー・トマトのオマージュで常に何か言っているような演出です。
何よりキラー・ドーナツは人を襲うだけじゃなく、彼らは統制の取れたバケモノです。
ギャグについてはほとんどないようなモノで、当たり前だが、笑ったシーンは皆無でした。
ずっと真顔で鑑賞ができるような緩いストーリーラインで、コミカルなキラー・ドーナツが時々出てくる感じである。
主人公はあまり役に立っておらず、仕舞いにはヒロインに励まされるというヘタレぶり。
その代わり、ヒロインは一番しっかりしていて、行動力があるのに片思いという設定。
あとはヒロインがパソコンを修理する設定も結局活かされていないというオチ。
クライマックスで何か使うと思えば、序盤だけでその後は忘却の彼方に行ってしまう。
本作は面白くないけど、他の『アタック・オブ・ザ~』に比べればマシな出来だと思う。
しかし、争っている次元が観る価値のないクソ映画が、ただのクソ映画になった程度です。