作品紹介
公開年月 | 2012/08/03 |
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ジャンル | SF/アクション |
原作 | なし |
監督 | サンダー・レヴィン |
脚本 | サンダー・レヴィン |
製作 | デヴィッド・マイケル・ラット |
製作国 | アメリカ |
鑑賞方法 | レンタルDVD |
あらすじ
アメリカ軍最後の巨大戦艦USSアイオワは、最終航海中に東シナ海で国籍不明艦に遭遇して追跡をするも忽然と姿が消えた。
その頃、アメリカ本土の軍事施設が警告なしの攻撃を受け、米軍が反撃に出ようとするが、電磁パルスで最新鋭兵器を無力化されてしまう。
アイオワは古い戦艦だった為に無事であり、ウィンストン艦長は攻撃を決意するも、相手は地球侵略を狙うエイリアンの母船だと知るのだった。
登場人物&出演者
・ジェームズ・ウィンストン艦長(演:マリオ・ヴァン・ピープルズ)
主人公。戦艦アイオワを指揮していた海軍の将校。戦艦が引退すると同時に海軍除隊を予定。
マリオ・ヴァン・ピープルズは代表作に『ハートブレイク・リッジ/勝利の戦場』、『ALI/アアリ』などがあります。
最寄りの港が何者かに攻撃され、その救助要請を受けて艦長命令として状況を把握しに行く。
本国が攻撃を受ける可能性を予測し、充分な装備がないまま古い戦艦で追跡をしていく。
アイオワが絶対に沈まないと自信を見せつけ、勃発の可能性を見る第三次世界大戦を止める。
最後は宇宙人を生け捕りにするも反撃を受けるが制裁し、引退してブラッドリーと結婚した。
・キャロリン・ブラッドリー大尉(演:ヨハンナ・ワッツ)
海軍情報部の将校。アイオワには次の赴任地まで送る為にたまたま乗っていたという。
ヨハンナ・ワッツは代表作に『Lome Star Struck』、『Wingman Inc.』などがあります。
新人で艦内のルールを知らなかったが、攻撃は北朝鮮か中国の試作戦艦の可能性を示唆した。
実はウィンストン艦長とは旧知の仲であり、今回の乗船も彼の意向によって出迎えられる。
フリン博士と連携して正体不明のステルス艦を突き止めようとするも結局は失敗する。
最後は宇宙人を生け捕りにするも反撃を受けが、艦長が助けて、念願の結婚をして少佐に。
・ジュリア・フリン博士(演:ニッキー・マッコーリー)
戦艦アイオワの最終航海に居合わせる博物館の学芸員。博物館にするべく戦艦を調べ回る。
ニッキー・マッコーリーは代表作に『Karla』、『The Last World』などがあります。
展示品を並べていたが、正体不明の敵から攻撃を受けて中止して安全な場所に避難する。
戦艦の電子制御機器がすべてダウンする中、昔ながらの通信機を修理していて連絡が取れる。
知識をフル活用して艦長の為に役立とうとして、様々な古い機械を使ってサポートした。
最後は主砲が誤作動で爆発するも足を悪くする程度で助かり、博物館となった戦艦を仕切る。
・フアレス少佐(演:デヴィン・マギー)
戦艦アイオワに乗っていた特殊部隊の隊長。軽口を叩いていた隊員たちに一喝していた。
デヴィン・マギーは代表作に『Eyeborgs/アイボーグ』、『フィフス・ウェイブ』がある。
アイオワが何者かの攻撃を受けて進路を変更すると、戦闘態勢になって緊張感を持つ。
姿を現さない敵を叩くべく、少数精鋭で向かって乗っ取る作戦をウィンストン艦長に進言。
少数を率いて正体不明のステルス艦に侵入し、北朝鮮や中国ではない事を突き止めた。
最後は写真のフィルムを自分の体に埋め込んで、瀕死状態で艦長に証拠を渡して死亡した。
・ヒュー・マクラッケン(演:カール・ウェザース)
海軍の元帥。ジョギングしていたところで、戦闘機が墜落した事により強制的に出動する。
カール・ウェザースは近年の出演作に『鉄板スポーツ伝説』、『宇宙戦争2008』があります。
ペンタゴンで韓国の基地が攻撃され、通信手段もない状態を知って対応に追われる事になる。
正体不明の姿が見えない敵を追うアイオワを博物館と吐き捨て、まったく頼りにしていない。
バカみたいに北朝鮮や中国の仕業だと決めつけ、第三次世界大戦が始まると危惧した。
最後は苦渋の決断を国防長官とするが、ウィンストン艦長の言葉を信じて戦争を回避させた。
感想
個人的な評価
本作は完全に『バトルシップ』を意識した便乗作品となっています。
もちろん、今回もアルバトロスとアサイラムの最強タッグとなる作品です。
しかしながら、本作ではメジャーな作品に出演しているカール・ウェザースが出ている事もあって少しだけ期待させられます。
そのカール・ウェザースは海軍元帥としてペンタゴンから指令を出すが、なんだかバカの一つ覚えみたいに北朝鮮や中国を非難していた。
多分、製作側はそのような意図で本作を作っていて、海軍元帥が一番分かりやすく発言した。
さすがにアサイラムという事で本家の『バトルシップ』に遠く及ばない戦闘描写に、ある意味、期待通りのクォリティでした。
遠くからは本物の戦艦アイオワを映しているが、実際に砲撃する際はショボイCGを使って一気にお粗末な印象になる。
砲撃する場合、多少の反動があるけど、安いCGではそこまでのディテールが再現できず、アニメーション以下の映像でした。
ついに20年も使われなかった主砲の砲撃シーンもあったが、こちらもガッカリとするようなレベルの映像でギャグとしか思えない。
もちろん、最初から予算なんてほとんどないので、物語の要はどうでもいい会話や人間関係となっていきます。
その中でも一番どうでもいい艦長と情報部の女との関係性で、物語にはまったく関係ないけど二人の中では盛り上がっていました。
あとは肝心の宇宙人も昔のゲームに出てくるような残念な造形で、高度な技術を持っているのに見た目がグロテスクという。
そのステルス艦をどうやって、そんな不格好な姿で作ったのか疑問になるぐらい、分かりやすくて頭の悪い宇宙人的なデザインでした。
別の意味で期待するアルバトロスとアサイラムの作品らしく、盛り上がりもほとんどないまま普通に倒して終わりました。