作品紹介
公開年月 | 2008/10/26 |
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ジャンル | ホラー/パニック |
原作 | なし |
監督 | ジェイソン・マシュー・マーフィ |
脚本 | アンソニー・スティーヴン・ジョルダーノ |
製作 | ジェイソン・マシュー・マーフィ |
製作国 | アメリカ |
鑑賞方法 | レンタルDVD |
あらすじ
ガンの特効薬として研究所で開発された新薬。
しかし、とある薬物依存症の男が処方されたクスリと新薬を混ぜて持ち去られてしまう。
その結果、危険なクスリに手を出した売春婦がゾンビと化し、次々と人を襲い始める。
ストリッパーのダラスたちはストリップ小屋に立てこもり、難を凌ごうとするのだった。
登場人物&出演者
・ダラス(演:リアナ・トゥマネン)
ストリッパー。店のトップスター。新人のハーレーにダンスを教えると約束する頼れる存在。
リアナ・トゥマネンは代表作に『Letters to God』などがあります。
何かと暴走するダコタを止める役で、売春婦となった友達に手を出すダディを止める。
・ハーレー(演:ホリー・ウィナード)
ストリッパーの新人。ポールダンスについてはほぼ素人でほとんどできていない。
ホリー・ウィナードは代表作に『Death Plots』、『The Republic of Two』などがあります。
店のスターであるダラスに憧れているが、なぜか変なジイさんに小銭のチップをもらう。
祖母と兄と同居していて、娘もいてストリッパーとして人生をやり直したいと思っている。
・ダコタ(演:ジェシカ・バートン)
ストリッパー。拳銃を持っている。初日で500ドルを稼いだ。ニセ乳だが人気がある。
ジェシカ・バートンは代表作に『The Fiesta Grand』などがあります。
金の為ならどんな客ともダンスをするが、常に文句を言って音楽にケチをつける性格ブス。
いつもバカにしていたスティーヴンの勇敢な行動に改心する軽さでした。
・クリス(演:ショーン・ハリマン)
ハーレーの兄。初日だったハーレーを迎えにやって来るが売春婦ゾンビに遭遇する。
ショーン・ハリマンは本作が映画デビュー作となっています。
一行がグラインド・ハウスに逃げ込み、なぜか冷静に安全を確保するリーダー役となる。
ゾンビ化するクスリを開発した研究所に行くが、特効薬を誤って全部自分に打ってしまう。
・パンドラ(演:ジュリエット・リーヴス・ロンドン)
ストリッパー。毎日のように名前を変えている。自慢の大きなお尻が人気の秘密。
ジュリエット・リーヴス・ロンドンは代表作に『The Mangled』などがあります。
実は息子がいてストリッパーとして育てていて、同じ境遇のハーレーとウマが合う。
・クライヴ(演:ヴァレンスキー・シルヴァイン)
ストリップ小屋の用心棒。ストリッパーたちからは絶大の信頼を持っている。
ヴァレンスキー・シルヴァインは代表作に『Hoodoo for Voodoo』などがあります。
避難してきた人たちを匿い、監視カメラで外の様子を見張る役として活躍する。
・ダディ(演:アンソニー・ヘッデン)
売春婦たちのポン引き。売春婦たちをあくまでビジネスの対象としてしか見ていない。
アンソニー・ヘッデンは本作が映画デビュー作となります。
自分が一番で弱い立場にある者を徹底的に見下す。何かあると手を出す仕草だけをする。
偉そうな態度のワリに何もできず、口だけが一丁前の典型的な小物という感じ。
ゾンビに殺られた警察官からショットガンを手にして元の堂々とした態度になる。
・ルーカス(演:ロブ・カルバート)
博士が開発する強いクスリの依存症。立ち直る為に一ヶ月分博士が処方するも使い込む。
ロブ・カルバートは代表作に『Vamps』、『Evil Ambitions』などがあります。
なんとか博士に強いクスリを頼むが、勝手に調合したクスリによって売春婦がゾンビ化する。
・スチュワート博士(演:マイケル・クリンケンビアード)
ガン細胞を消す特効薬を開発したが、それは他の細胞まで破壊してしまう副作用が出る。
マイケル・クリンケンビアードは代表作に『Switch』などがあります。
ルーカスに薬物依存を直すクスリを渡していたが、開発中のクスリを勝手に持っていかれる。
感想
個人的な評価
本作は『ゾンビ・ストリッパーズ』に便乗した作品です。
確かに舞台はストリップ小屋だが、原題はゾンビを連呼しているだけのタイトル。
つまり、ストリッパーというのは舞台設定で特に深い意味がないです。
本業であるストリップのシーンは非常に短く、ダンスもキレがまったくない。
これで本当に営業しているなら、店も赤字経営だと思いたくなるレベル。
ただ、所属している女の子はそれなりの見た目で決して悪くはない。
主人公的なポジションのダラスは思っていたよりも活躍せず、気づいたら生き残った感じ。
キャラクターとしてもあまり特徴がないせいで中途半端な印象が残った。
生き残る組として新人のハーレーと、性悪女のダコタがいるけど、こっちの方が濃い。
ハーレーは新人という属性のおかげで目立ち、一方のダコタはクソ女として印象があった。
男性の方では売春婦のポン引き如きが偉そうにしていたダディが惜しいキャラクター。
後から登場した主人公のようなクリスは活躍しそうだが、まさかの自己犠牲で退場。
本作はムダに登場人物が多いせいでゴチャゴチャしたイメージがありました。
明確な役割も考えていないのか、キャラクターが急に変わる登場人物もいました。
登場するゾンビはクラシックタイプであり、ノロノロと歩いて数の暴力で圧倒するだけ。
近年はモダンタイプの走るゾンビが流行っているが、クラシックタイプもいます。
本作のゾンビたちも数の暴力で迫ってくるだけでなぜか登場人物が死んでいく。
思っていたよりはずっとマシな内容だが、基本的に緩くて緊張感がまったくありません。
だからと言ってコメディというワケじゃなく、シリアスというワケでもない。
ゾンビの造形も安っぽいメイクがほとんどだが、中には手抜きで普通の人間に見える。
ストリッパーという強い素材があるのにまったく活かせず、内容もパンチがありません。
もう少しバカ映画に傾いた方が面白くなるのに、変に真面目な感じで作ったのが残念。