ヴィクター・クロウリー/史上最凶の怪人 RE-2800

作品紹介

公開年月  2018/02/06
ジャンル  ホラー/スプラッター
原作  なし
監督  アダム・グリーン
脚本  アダム・グリーン
製作  コリー・ニール、グレッグ・ニューマン、ほか
製作国  アメリカ
鑑賞方法  れんたる

あらすじ

ルイジアナ州のハニー島の沼、10年前にこの湿地帯で49人が惨殺される事件が起きた。
醜い奇形で生まれたヴィクター・クロウリーは唯一の理解者である父親を失い、モンスターに生まれ変わって島に入った者を惨殺してきた。
しかし、ヴィクターは死んでいて父親と同じ墓に眠っていると思われたが、唯一の生存者だったアンドリューの書いた論文で、沼に興味を持った人間が訪れ始めるのだった。

登場人物&出演者

アンドルー・ヤン/アンドリュー(演:パリー・シェン)
主人公。10年前にハニー島でヴィクターに襲われるが、唯一の生存者として有名人に。
パリー・シェンは代表作に『ハチェット』シリーズ、『CODE:GENE/コード:ジーン』などがあります。
ハニー島での出来事を書いた本を出版して、各テレビ局で宣伝するも殺人鬼呼ばわり。
二度とハニー島に行かないと誓うが、テレビ出演で多額のギャラに負けてしまう。
飛行機が墜落してヴィクターがやって来ると分かり、なんとか対処しようとして隠れる。
最後はヴィクターを飛行機のエンジンに押し込み、ディロンの犠牲によって生還する。

ローズ(演:ラウラ・オルティス)
『ヴィクター・クロウリー』の映画を撮るクロエとハニー島にやって来た雑用スタッフ。
ラウラ・オルティスは代表作に『ヒルズ・ハブ・アイズ』、『ホートン/ふしぎな世界のダレダーレ』などがあります。
自主製作映画の為に予算がほとんどなく、アンドルーのサイン会では相部屋で不満を漏らす。
クロエが映画を撮ろうとして手伝っているだけで、基本的にヴィクターを信じていない。
ハニー島に到着してから呪いのセリフについての動画を再生し、ヴィクターが復活する。
最後はヴィクターに狙われるもアンドルーの活躍やディロンの犠牲によって助かった。

ディロン(演:デイヴ・シェリダン)
ハニー島でツアーガイドをしている。俳優業もやっていて、アドリブ演技が大得意。
デイヴ・シェリダンは代表作に『デビルズ・リジェクト/マーダー・ライド・ショー2』、『ウォーキング・ゾンビランド』などがあります。
ハニー島へやって来たクロエたちを出迎え、自分が映画に出る事で機嫌がかなり良い。
アンドルーの飛行機が墜落した事を知り、すぐに生存者を助けるべく急いで駆けつけた。
状況が最悪の展開になっても軽口を叩くだけの余裕を持ち、ローズに愛の告白までしていた。
最後はヴィクターにトドメを刺すべく、飛び込んで一緒に飛行機のエンジンに吸われ死亡。

サブリナ(演:クリスタル・ジョイ・ブラウン)
テレビ番組の司会者。アンドルーをゲストに呼ぶが、ずっと彼を殺人鬼扱いにしていた。
クリスタル・ジョイ・ブラウンは代表作に『Englishman in L.A: The Movie』があります。
実はアンドルーの元妻であり、同じ話ばかりを繰り返す彼に辟易して離婚していた。
またもハニー島の沼に連れて行く企画の司会者となって、同じ飛行機に乗るも機嫌が悪い。
ギャラに目が眩んだアンドルーをあざ笑い、実際にもらうのは聞いていた2割程度と言った。
最後は一人だけボートに着くが、携帯電話が鳴ってヴィクターに気づかれて殺された。

キャサリン(演:フェリッサ・ローズ)
アンドルーのマネージャー。なんとかアンドルーを売り込もうとあらゆる手段を辞さない。
フェリッサ・ローズは代表作に『サマーキャンプ・インフェルノ』、『サバイバル・オブ・ザ・デッド』などがあります。
ずっとアンドルーと行動をしているが、彼が世間から殺人鬼呼ばわりされても逆に利用する。
金儲けが第一で、アンドルーの精神が参っても構わずに仕事を入れてくるプロ根性を持つ。
ハニー島で飛行機が墜落した時、薬で眠っていて、その姿にアンドルーも呆れていた。
最後はパニックになって飛行機から出たところをヴィクターに捕まり、あっさりと殺された。

クロエ(演:ケイティ・ブース)
『ヴィクター・クロウリー』の映画を撮る監督。自主製作映画の為に予算集めに奔走する。
ケイティ・ブースは代表作に『デス・ライナーズ』などがあります。
世間から殺人鬼呼ばわりされるアンドルーに憧れ、恋人の前でも彼の子供を欲するという。
サイン会では予告編に出てもらう為にスカウトしようとするが、仕事が入って結局は没に。
ハニー島で予告編を撮ろうとブードゥーの呪いを動画で再生してヴィクターを蘇らせる。
最後はアレックスが殺されて飛行機にたどり着くが、ヴィクターに顔を踏み潰されて死亡。

アレックス(演:チェイス・ウィリアムソン)
『ヴィクター・クロウリー』の映画にベンジャミン役で出演。クロエの恋人でもある。
チェイス・ウィリアムソンは代表作に『クリーチャーズ/異次元からの侵略者』、『サイレン/SiREN』などがあります。
アンドルーに憧れるクロエに嫌気を差しているが、それでも彼女と付き合っている。
世間のイメージからアンドルーはクズ野郎呼ばわりして、映画製作には乗り気じゃない。
ハニー島に到着してからもバカバカしいと口にするが、飛行機の墜落で一気に青ざめる。
最後はヴィクターの家に避難するが、そこに登場した本人にハンマーで殴り殺された。

ヴィクター・クロウリー(演:ケイン・ホッダー)
ハニー島に住む連続殺人鬼。10年前にマリーベスが自分を犠牲にして呪いを解かれ消滅。
ケイン・ホッダーは代表作に『ダークウルフ』、『ロビン・フッド/秘密の森』があります。
それ以降、ハニー島は観光名所となって、多くの人が興味本位で訪れるようになる。
しかし、そこに映画の予告編を撮ろうとしたクロエたちが呪いの動画を流して復活をする。
当然のようにやって来たアンドルーたちに襲いかかり、ハチェットで血祭りに上げる。
最後はアンドルーたちを追いつめるが、飛行機のエンジンに吸い込まれてバラバラになった。

感想

個人的な評価

本作は『ハチェット』シリーズの四作目であるが、タイトルは裏主人公である殺人鬼のヴィクター・クロウリーに変えています。
シリーズとして四作目としてカウントされ、関わってきたアダム・グリーンが監督として復帰をしている作品です。
前作から10年後の物語となりますが、シリーズを通じて出演しているパリー・シェンは主人公的な立場となっています。
一作目でヴィクター・クロウリーというキャラクターを伝え、二作目で殺しのバリエーションが増え、三作目で一応の完結をしています。
そして、ついてにヴィクター・クロウリーが復活しますが、本作は一作目を意識した原点回帰の内容となっています。
二作目で様々な殺しのバリエーションを増やしたが、本作は基本に戻って手斧と素手だけで登場人物たちを殺しまくっています。
さすがに10年ぶりの復活という事で血に飢えていたのか、なんだかヴィクターは楽しそうに殺していた感じです。
本作は二作目でちょっとしたコミカルな演出が受けた事を意識して、序盤からギャグのようなシーンを入れています。
これから始まるヴィクター・クロウリーによる惨殺ショーを引き立てる為の演出としては悪くないと思います。
ただ、今回は10年ぶりに復活したという事で、ヴィクターは腕がなまっていたのか、ちょっとばかり追いつめる感じが甘かったように感じます。
それでも、罠を仕掛けて飛行機から出てくる人間を殺す戦略を打ち出すも、結局最後は力業という彼らしいやり方も悪くなかったです。
しかしながら、全体的にシリーズの復習という印象が強く、もっと派手に暴れても良かったと思えるほど手緩かったです。
ハニー島に行くまでのエピソードが少しばかり長すぎたせいで、惨殺ショーも駆け足になってしまっていた。
それでも、久しぶりに復活したヴィクター・クロウリーの姿を見られただけでも良かったと思える作品でした。