作品紹介
公開年月 | 2019/06/20 |
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ジャンル | アドベンチャー |
原作 | なし |
監督 | ジョシュ・クーリー |
脚本 | ステファニー・フォルサム、アンドリュー・スタントン |
製作 | ジョナス・リヴェラ、マーク・ニールセン |
製作国 | アメリカ |
鑑賞方法 | レンタルDVD |
あらすじ
ある日、新たな持ち主の女の子ボニーを見守るウッディ、バズたちの前に彼女が幼稚園の工作で作った手作りのオモチャであるフォーキーが現れる。
フォークやモールでできた自分をゴミだと思い込むフォーキーは、ウッディたちが目を離した隙に逃走してしまう。
ボニーが悲しまないようにウッディたちはお気に入りであるフォーキーを連れ戻す為、新たな冒険へ踏み出すのだった。
登場人物&出演者
・ウッディ(声:トム・ハンクス/吹替:唐沢寿明)
主人公。カウボーイ人形。オモチャたちのまとめ役。アンディからボニーのオモチャになる。
トム・ハンクスは近年の出演作に『ペンタゴン・ペーパーズ/最高機密文書』、『ザ・サークル』などがあります。
唐沢寿明は近年の出演作に『LAST COP THE MOVIE』、『杉原千畝/スギハラチウネ』などがあります。
アンディといた頃は中心的な存在だったが、所有者がボニーになってから選ばれなくなる。
恋仲だったボーとの別れも手伝い、ボニーが心の拠り所にするフォーキーに執心してしまう。
ボニーと再会を果たし、心の内を暴露されてしまうが、フォーキーやギャビーを助ける。
最後はバズの言葉で内なる心に従い、持ち主のいない自由な世界へボーたちと飛び出した。
・バズ・ライトイヤー(声:ティム・アレン/吹替:所ジョージ)
準主人公。スペース・レンジャーの最先端のアクション人形。ウッディの親友で相棒である。
ティム・アレンは近年の出演作に『エル・カミーノ・クリスマス』、『レックスはお風呂の王様』などがあります。
所ジョージは代表作に『まあだだよ』、『崖の上のポニョ』などがあります。
ボーとの別れを経験し、中心的な存在から外されている事に不安を抱くウッディを励ました。
フォーキーを連れ帰ろうとするウッディの帰りを待つが、内なる心に従って追っていく。
作戦が失敗してもウッディがフォーキーに固執し、内なる心に従って帰って行ってしまう。
最後はウッディの内なる心に問いかけ、自由な世界への旅立ちを後押しして別々の道を歩む。
・ボー・ピープ(声:アニー・ポッツ/吹替:戸田恵子)
ヒロイン。電気スタンドに付属していた陶器製の飾り羊飼いの少女の人形。ウッディと恋仲。
アニー・ポッツは近年の出演作に『ゴーストバスターズ/2016年版』、『The Sunday Man』などがあります。
戸田恵子は近年の出演作に『笑う招き猫』、『悼む人』などがあります。
アンディの妹に渡っていたが、あっさりとボーを手放してから、過酷な道のりを歩んでいた。
そのおかげで以前と打って変わって逞しくなって、ウッディと再会すると彼をリードする。
フォーキーを取り戻す為に協力するが、作戦は失敗しても諦めないウッディの前から去った。
最後は自由な世界に旅立つウッディを出迎え、オモチャたちに持ち主を見つける事になる。
・フォーキー(声:トニー・ヘイル/吹替:竜星涼)
新しい幼稚園の初日にボニーがゴミから作ったオモチャ。自分はゴミだと思い込んでいる。
トニー・ヘイルは代表作に『エージェント・ウルトラ』、『ニンジャバットマン』がある。
竜星涼は代表作に『マジックナイト』、『シマウマ』などがあります。
ゴミという自覚が強いせいで、ゴミ箱を見ると入ってしまい、ウッディその度に取り出す。
ドライブ旅行の際に窓の外に落ちると、執心していたウッディに助けられて骨董屋に入った。
ギャビーは手段を選ばないオモチャだと認識せず、ウッディの過去をベラベラと話した。
最後は無事に助け出されると、同じくゴミから生まれたオモチャに色々と教える事になる。
・ジェシー(声:ジョーン・キューザック/吹替:日下由美)
カウガール人形。ウッディと同じ玩具シリーズのヒロイン。ウッディにとって妹分にあたる。
ジョーン・キューザックは代表作に『イン&アウト』、『アダムス・ファミリー』がある。
日下由美は代表作に『トイ・ストーリー』シリーズ、『パワーパフガールズ』があります。
ウッディと同じボイスボックスを搭載し、女の子であるボニーから一番可愛がられている。
ボニーの父親が出発しようとするが、それを阻止するべく釘でタイヤをパンクさせていた。
最後は旅立つウッディから保安官バッジをもらい、残ったオモチャたちのリーダーとなる。
・ダッキー(声:キーガン=マイケル・キー/吹替:松尾駿)
黄色いアヒルのぬいぐるみ。移動遊園地でバニーと射的の景品としてずっと残っていた。
キーガン=マイケル・キーは代表作に『お!バカんす家族』、『ザ・プレデター』がある。
松尾駿はお笑いコンビ“チョコレートプラネット”のメンバーで、吹替が初となります。
ウッディたちを追ってきたバズが景品にされると、すぐに声をかけて持ち主が欲しいと話す。
バズに付いていった事でウッディたちと合流し、持ち主が見つかるとして協力をする。
最後はウッディが自由な世界に旅立つと、一緒に行動してオモチャたちに持ち主を見つける。
・バニー(声:ジョーダン・ピール/吹替:長田庄平)
青いウサギのぬいぐるみ。ダッキーとは手が繋がっていて、いつも一緒にいるような関係。
ジョーダン・ピールは代表作に『ゲット・アウト』、『アス』などがあります。
長田庄平はお笑いコンビ“チョコレートプラネット”のメンバーで、吹替が初となります。
意見の相違でよくケンカをするけど、実際はとても仲が良くて相方の事を心配している。
バズに付いていった事でウッディたちと合流し、持ち主が見つかるとして協力をする。
最後はウッディが自由な世界に旅立つと、一緒に行動してオモチャたちに持ち主を見つける。
・デューク・カブーン(声:キアヌ・リーブス/吹替:森川智之)
カナダのスタントマンの人形。オモチャのバイクに乗っている。煽てればなんでもやる。
キアヌ・リーブスは近年の出演作に『ジョン・ウィック:パラベラム』、『レプリカズ』などがあります。
森川智之は近年の出演作に『レゴ(R)ムービー2』、『劇場版 幼女戦記』などがあります。
過去にアンティークショップにいたボーとは旧知の仲で、煽てれば何かと協力してくれる。
以前は持ち主がいたけど、コマーシャル通りにジャンプできずに呆気なく捨てられた。
そのせいでトラウマを持っているが、ボーたちに煽てられて大ジャンプをするようになる。
最後は12メートルの大ジャンプを決めて、失っていた自信を取り戻して喜んでいた。
・ギグル・マクディンプルズ(声:アリー・マキ/吹替:竹内順子)
1980年代に玩具シリーズとして発売されたオモチャ。ミニチュアのプラスチック製人形。
アリー・マキは代表作に『Rogues』、『Super Novas』などがあります。
竹内順子は代表作に『劇場版NARUTO』シリーズ、『イナズマイレブン』シリーズがある。
自由な世界に飛び出したボーの親友であり、呼び出されるといつも彼女の肩に乗っている。
広い世界ではボーが最も頼っていて、以前からウッディの事についてなんでも話していた。
バズと合流してギャビーがいる戸棚のカギを手に入れるが、危険な飼い猫に食われてしまう。
飼い猫に吐き出されて助かるが、無茶をするウッディの事をボロクソに言っていた。
最後はウッディが帰る為に協力し、彼が残る事で一緒に他のオモチャたちに持ち主を探す。
・ギャビー・ギャビー(声:クリスティーナ・ヘンドリックス/吹替:新木優子)
アンティークショップに長年置かれている少女の人形。ボイスボックスが破損している。
クリスティーナ・ヘンドリックスは代表作に『ダーク・プレイス』、『ストレンジャーズ/地獄からの訪問者』などがあります。
新木優子は代表作に『錨を投げろ』、『インターン!』などがあります。
一度も持ち主がおらず、すべてはボイスボックスが壊れているせいだと考えている。
同じ年代に作られたウッディの完璧なボイスボックスに欲しがり、フォーキーを人質にする。
ボイスボックスを手に入れるが、結局持ち主が見つからず絶望するもウッディに助けられる。
最後は移動遊園地で迷子になっていた女の子の元に行き、ようやく持ち主が見つかった。
・ボニー・アンダーソン(声:マデリーン・マックグロウ/吹替:中村優月)
アンディからオモチャたちをもらった5歳の女の子。新しい幼稚園に行く事になっている。
マデリーン・マックグロウは代表作に『パシフィック・リム:アップライジング』、『アントマン&ワスプ』などがあります。
中村優月は代表作に『リメンバー・ミー』などがあります。
アンディが大切にしていたオモチャたちと毎日遊ぶが、ウッディよりジェシーを選んでいた。
幼稚園の初日で上手く馴染む事ができず、ウッディの助けでゴミからフォーキーを作った。
フォーキーを心の支えにして幼稚園にも慣れていくが、ウッディのおかげだとは知らず。
最後は小学生になると、ジェシーの報告でまたしてもゴミからオモチャを作り出していた。
感想
個人的な評価
本作は大ヒット作シリーズ『トイ・ストーリー』の第4作目となり、ピクサーの長編映画として第21作目になります。
前作でキレイに完結していましたが、今回は残っていた謎とウッディの新たな旅を用意した作品となりました。
あとは大人の事情として、まだまだ金儲けができるとし脚本家として関わっていたジョシュ・クーリーを長編作品の監督に抜擢して4作目を作り出しました。
シリーズにおいてオモチャたちのまとめ役で物語の中心にウッディが存在していましたが、本作ではその立場が大きく変わっていきます。
男の子であるアンディから女の子であるボニーからオモチャたちが引き継がれた為、必然的に遊ぶ役目も変わってきます。
そのせいでジェシーが選ばれる事が多くなり、ウッディの出番が徐々に減ってしまい、自分の存在価値について悩んでいきます。
これこそが本作におけるウッディが旅立つ理由にもなり、更に前作で出番がなかったボー・ピープも要因の一つとなっていくのです。
ウッディには持ち主に対する忠誠心があって、あくまで所有している子供が悲しまないように全力でサポートしていきます。
それに加え、仲間であるオモチャに対する思いやりが誰よりも深く、それが一度自分を脅かした相手であっても放っておけない。
これがウッディの良いところであり、悪いところでもあるが、そのせいでみんなを振り回してしまう事になります。
当初からボニーの為と主張するウッディだったが、結局は自分の役目がなくなる事を恐れていたから行動に余裕がなってしまう。
常にオモチャたちは自らのアイデンティティを探しているが、本作で初登場となるフォーキーだけじゃなく、ウッディにも言える事だろうと思います。
今までは持ち主の為に何かとやっていたが、もうすでに役目を終えている事を自覚し、ウッディの新たな世界に飛び立つ物語にもなっています。
だからこそ、シリーズのヒロインであるボー・ピープとの再会が必然となり、何より彼女のキャラクターを変化させた意味合いが引き立っている。
今までのボー・ピープは助けられる典型的なヒロインだったが、本作では紆余曲折を経て、強くて逞しいヒロインに変化させたのは個人的に好きでした。
もちろん、物語の起点にもなった相棒で親友でもあるバズとの別れも後腐れなく、両者の関係性だからこそ納得できる結末でした。
そして、本作で最も良かったシーンは、当初から恐ろしい存在だったギャビー・ギャビーが長年待ち焦がれた持ち主を見つけたのは不意に感動をもらいました。
多分、これでシリーズとして完結になるだろうが、大人の事情でスピンオフが定期的に作られていくかもしれない。