作品紹介
公開年月 | 2015/10/14 |
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ジャンル | ホラー/SF |
原作 | なし |
監督 | デヴィッド・ヤロヴェスキー |
脚本 | デヴィッド・ヤロヴェスキー、ウィル・ホンリー |
製作 | エド・ジョーンズ、ケイリー・グラント、ほか |
製作国 | アメリカ |
鑑賞方法 | レンタルDVD |
あらすじ
見知らぬ小屋で意識を取り戻したアダムは記憶をなくし、部屋の壁には「思い出せ」と書かれたメッセージ。
徐々に記憶が戻り始めるアダムは、三人の仲間たちと山奥に墜落する飛行機を目撃していた。
駆けつけたアダムたちは事故現場で謎のウイルスに感染し、仲間たちは口から黒い液体をまき散らし、凶暴化していくのだった。
登場人物&出演者
・アダム(演:ガブリエル・バッソ)
主人公。見知らぬ小屋で目覚めるが記憶喪失。状況を思い出そうと小屋を調べていく。
ガブリエル・バッソは代表作に『SUPER 8/スーパーエイト』、『ベアリー・リーサル』などがあります。
サマーキャンプの指導員をしているが、女性指導員を連れ込んで快楽に耽るクソ野郎と判明。
過去に子供の頃、森で二日間も迷子になり、それ以来、独りでいる事にトラウマがある。
絵を描くのが得意だが、少々悪ふざけが過ぎるが、ケガさせたケイティと仲直りする。
最終的に感染から脱する方法を見出すが、世界はすでに浸食されている事を悟る。
・ケイティ(演:キャスリン・ブレスコット)
サマーキャンプの指導員。イタズラをしていたアダムとぶつかって額をケガする。
キャスリン・ブレスコットは代表作に『To the Bone』、『Fun Mom Dinner』があります。
遊び人だったアダムから誘われるが、彼の噂を知っていて最初は相手にしなかった。
しかし、遊び人に興味があってキャンプ場ではハメを外すのは当たり前だと思うビッチ。
なぜかアダムの真面目な話しで突然笑い出したり、追いつめられた場面でも笑う。
最終的にアダムの救済方法で元に戻るが、記憶喪失している状態でもキャンプから脱出する。
・クラーク(演:ヤコブ・ザッカー)
サマーキャンプの指導員。アダムとは親友で兄弟同然だが、ガキの面倒を見るのが疎ましい。
ヤコブ・ザッカーは代表作に『ゾンビ・ハイスクール』、『Drunkboat』などがあります。
まさに悪友という感じでアダムと悪さをするが、恋人のジェスを心から愛している。
ハメを外すキャンプ場ではガキの面倒を見るはずが、自分自身もガキのような行動をする。
状況が急変して感染したジェスに動揺し、ガキを見捨てて逃げ出す事を訴える。
親友で兄弟同然のアダムにジェスを寝取られ、感染者となってケイティも感染させる。
・ジェス(演:ガブリエル・ウォルシュ)
サマーキャンプの指導員。クラークの恋人だが、頭の中はセックスでいっぱいのビッチ。
ガブリエル・ウォルシュは代表作に『パラノーマル・アクティビティ/呪いの印』があります。
クラークを裏切っている事に一切の後悔がなく、普通に接している真のビッチである。
四人の中で最初に感染して、いち早く繋がって他の三人に状況を教える大切な役目を持つ。
更に目覚めたアダムを励ます死体としても登場し、意外にもセリフがなくても活躍していた。
・ベイカー医師(演:ショーン・ガン)
ソ連が極秘に研究していたウイルスをアメリカ政府の下で研究を引き継ぐ。
ショーン・ガンは代表作に『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』、『スーパー!』などがあります。
アダムが感染を利用して意識にアクセスする時のみに登場している人物。
自身の失敗した研究の答えだと思ったウイルスだが、元研究者のユーリ博士が阻止する。
その勢いでウイルスを浴びてしまい、それによって世界に蔓延させる原因を作る。
・ユーリ(演:エリヤ・バスキン)
ソ連でウイルスの極秘研究をしていた博士。ウイルスの恐ろしさを体感している。
エリヤ・バスキンは近年の出演作に『ジミーとジョルジュ/心の欠片を探して』、『トランスフォーマー/ダークサイド・ムーン』などがあります。
アメリカ人女性を使って人体実験をしていたが、ウイルスは想像以上で研究所が破壊される。
その危険な研究をしていたベイカー医師からサンプルを奪うも結局は流出させてしまう。
感想
個人的な評価
本作はレジェンダリー・ピクチャーズが製作を務めています。
個人的に近年のレジェンダリー・ピクチャーズに注目している感じです。
なぜなら、ギレルモ・デル・トロ監督の『パシフィック・リム』を起点に、それまで忘れられた怪獣映画を復活させた。
レジェンダリー・ピクチャーズは他にアメコミ原作映画も手がけており、個人的にも今後目が離せない映画製作会社でもあります。
そんな本作ではオリジナルの作品として、規模はキャンプ場止まりの映画となっています。
良くあるサマーキャンプを舞台にしたモノだが、すぐに連想するのは、ホラー映画の『13日の金曜日』ですが。
そんな本作は冒頭から出来上がった場面から始まり、そこから謎解きをしていく構成です。
記憶を失った主人公が過去の出来事を思い出す点では、ガイ・ピアース主演の『メメント』を思い出します。
本作は超大作と言える予算を投じていないが、かなり上手い脚本を練り上げています。
物語の中で核となるのは、黒い液体を吐き出す感染者で、一見してゾンビのように見える。
だが、実際はゾンビではなく、意識が統合された集合体のようなモノで、他者と思考や記憶を共有する事ができる。
この設定はホラーゲームか『SIREN』に似たような感じで、どちらも他者と意識が共有できる上、液体も物語の重要な道具になっている。
ただし、その『SIREN』というゲームは実際にやった事がないので、違うかもしれないが。
本作は冒頭の謎を一気に問いかけて、そこに置かれた主人公が解いていくのが面白い。
アルバトロスのニューセレクトが配給元となっているが、たまにこういう面白い作品を出している一例の一つです。
ただ、あまりにも時系列がゴチャゴチャしているので、決して観やすい作品ではない。
それに凶暴化した感染者の登場が短いのは残念で、もう少しやれるはずだったと思います。
そもそも『メメント』自体は個人的に傑作とは思っていないので、本作も必然的に中の中というレベルの作品でした。