ヒューマン・キャッチャー VD-366

作品紹介

公開年月  2004/05/22
ジャンル  ホラー
原作  なし
監督  ヴィクター・サルヴァ
脚本  ヴィクター・サルヴァ
製作  トム・ルーズ、フランシス・コッポラ、ほか
製作国  アメリカ
鑑賞方法  動画配信サービス

あらすじ

トウモロコシ畑で農作業に励むタガートだが、その最中に手伝っていた息子のビリーが突然カカシのような姿の怪物に連れ去られる。
その翌日、試合を終えた高校のバスケットボールチームとチアリーダーたちのスクールバスが原因不明のパンクに見舞われ立ち往生する。
それは23年ごとに現れ、23日間で人間を食らう“ザ・グリーパー”の仕業で、同じ頃に息子の復讐に燃えるタガートが怪物の行方を追うのだった。

登場人物&出演者

タガート(演:レイ・ワイズ)
主人公。農夫。農作業中に23年の周期で現れるザ・グリーパーの息子をさらわれてしまう。
レイ・ワイズは代表作に『ロボコップ』、『ジュラシック・シティ』などがあります。
ザ・クリーパーが現場に落としたナイフを発見し、怒りに燃えて復讐の為の武器を作る。
長男のジャッキーを率いてザ・クリーパーを探すと、バスから無線を受けて復讐を開始。
お手製のハープーンが百発百中でザ・クリーパーを苦しめ、一時的に倒れてしまう。
最後は時間切れでザ・クリーパーを捕まえ、23年間見守って、またも殺す機会を窺う。

ミンクシー(演:ニッキー・エイコックス)
バスケットチームのチアリーダー。常に三人で行動するが、スコットが気になっている。
ニッキー・エイコックスは代表作に『クライム・アンド・パニッシュメント』、『エグザム:ファイナルアンサー』などがあります。
一人だけ落ち込んでいるスコットの元にやって来ると、コーチから嫌われていると聞いた。
スコッティが仲間と揉めている間に注意して、くだらない争いは止めるべきだと話した。
なぜか急に霊能力に覚醒して、町に入る前から警告を受けていたとみんなに主張した。
最後はタガート親子と合流すると、ザ・クリーパーの情報を与えて無事に生還を果たす。

ディアンドレ(演:ギャリカイ・ムタンバーワ)
バスケットチームのメンバー。州大会で優勝した事を素直に喜んでみんなと歌っていた。
ギャリカイ・ムタンバーワは代表作に『BONES/ボーンズ』、『タイムマシン』があります。
落ち込んでいたスコッティとは対極な存在で、差別意識がある彼の言動が気に入らない。
パニックで差別用語を連想させるスコッティの言葉にイラッとして、無意味な口論へ。
スコッティとの口論でバスを降りて、タガートの介入で一時的に草原で逃げていた。
最後はザ・クリーパーに追い詰められるが、タガートのハープーンでおかげで助かった。

スコッティ(演:エリック・ネニンジャー)
バスケットチームのメンバー。州大会で優勝して盛り上がる中で一人だけ態度が悪い。
エリック・ネニンジャーは代表作に『ショットガン・ウェディング』、『Tour de Pharmacy』などがります。
試合の残り12分にしか出してもらえず、大活躍するもコーチから嫌われていると話した。
バスが立ち往生してコーチたちがさらわれると、顔に血が付着してパニック状態になる。
何かとディアンドレと対立していくが、自身も狙われていると言われて恐怖を抱く。
最後にナイフが木に腕ごと刺さり、ディアンドレたちに助けられるも結局が連れ去られた。

ザ・クリーパー(演:ジョナサン・ブレック)
23年周期で復活し、23日の間に人間を食らう怪物。何をされても死なず自由に空も飛べる。
ジョナサン・ブレックは代表作に『スパイダーズ』、『バトル・オブ・ザ・リビングデッド』などがあります。
最終日となっても人間をさらい続ると、スコッティたちが乗るバスを最後のターゲットに。
まずは邪魔な大人たちを一人ずつ片付けると、次は内輪揉めするバカたちを観察していた。
ついにタガートが来てハープーンで撃ち抜かれるが、凄まじい揚力で車をひっくり返す。
最後は時間切れで休眠に入るが、タガートに捕まったまま23年後に拷問が待ち受ける。

感想

個人的な評価

本作はカルト的な人気を博した『ジーパーズ・クリーパーズ』の続編となります。
なぜ邦題が別物になったのか分かりませんが、フランシス・コッポラが製作総指揮に名を連ねているほどの作品です。
前作ではなかなか正体を明かさなかったザ・クリーパーですが、本作は冒頭から縦横無尽の活躍をしています。
どうやら物語としては前作の直後という流れで、復活する23日間の最終日を描いている内容になっています。
最初から空を飛べるような感じで、それを最大限に利用して次々と奇襲作戦で獲物を簡単に捕まえていきます。
それで最後のターゲットになるのはバスケットチームを乗せたスクールバスだが、とても州大会で優勝したとは思えないほど団結力がない。
とは言っても、かき回しているのは一人ですが、なぜか全体的にチームがバラバラになってしまうほど影響力がありました。
そんなバスケットチームが一時的にログアウトすると、今度は息子の復讐に燃える親父が登場して堂々と渡り合います。
お手製のハープーンが命中率100%で確実に当てるが、ザ・クリーパーの揚力が凄すぎて積んでいる車をひっくり返されてしまうが。
それで順番に親父が一時的にログアウトすると、生き残っていたバスケットチームの黒人が奮闘していきます。
結局、復讐に燃える親父にザ・クリーパーが捕らわれ、時間切れで休眠に入るもそのまま23年間捕獲されて展示物として金を取られる事になる。
前作では不気味さが全面的に出てグロテスクさもあったが、本作は完全なアクションになっていて、ほとんどバトルとなっていた。
バスケットチームの内輪揉めはくだらないが、復習に燃える親父の無双ぶりはなかなか良かったと思います。
あれだけ前作で猛威を奮ったザ・クリーパーだが、対抗する復習に燃える親父の強さも際立ったのは良かったです。