作品紹介
公開年月 | 2017/02/28 |
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ジャンル | SF/アクション |
原作 | なし |
監督 | ジョン・ライド |
脚本 | ラリッサ・ベック |
製作 | ジェイソン・ファーラー、キーナン・グリフィン |
製作国 | アメリカ |
鑑賞方法 | レンタルDVD |
あらすじ
監視カメラがあらゆる場所に設置され、すべての行動が記録される近未来のアメリカ。
ある日、女が目覚めると病室のベッドで彼女自身は記憶を失い、名前すら分からない状態。
身元引受人として現れた婚約者だが、その時、首の後ろにある刻印に気づく。
婚約者の寝室にあった一冊のノートと銃を発見し、自分と同じ刻印の少女と出会い、やがて事態は想像を絶する展開となっていく。
登場人物&出演者
・626(演:ダニエル・チャクラン)
主人公。観客を囲んでストリートファイトをしていたが、警察から逃げる際にビルから落下。
ダニエル・チャクランは代表作に『オゾンビ』、『デビルズ・シティ』などがあります。
そのまま見知らぬ病院で目を覚まし、逃げている最中に覆面をした男によって別の場所へ。
記憶を失っていて名前する分からないまま、婚約者のクリスとともに帰宅する。
しかし、それでも納得できず、ガレージでは自分と同じ顔の遺体を見た事から急展開となる。
最後にはDNAを地球外生命体と組み込まれたクローンだと知り、組織と戦う事を決意する。
・449(演:ルビー・ジョーンズ)
カールという里親の元で暮らす。学校ではいじめられ、里親のカールは何かと高圧的である。
ルビー・ジョーンズは代表作に『クリスマスを取り戻せ!/リトル・ドラゴンとサンタの魔法の石』などがあります。
監視されているが、その理由は感情が高ぶると発動する念力の超能力が原因となる。
ある病気に冒されているが、他と違って免疫が出来上がり、自分で克服してしまう事に。
最後は自分の正体を知り、サラとともに他の姉妹を探しながら能力を正しい事に使う。
・クリス(演:ランドン・ヘネマン)
記憶喪失となっていたサラの婚約者。警察に保護されていたサラを迎えに来る。
ランドン・ヘネマンは代表作に『The Last Descent』、『Love Everlasting』があります。
家について記憶を取り戻そうと色々とやるが、結局は拒絶されてしまう。
今のサラが婚約者じゃない事を知っていて、バレると彼女を殺そうとするが返り討ちに。
・カール(演:アンドリュー・ディー・ジョーンズ)
449の里親。なぜか高圧的で暴力を振るうが、外面が良く仲のいい親子を演じる。
アンドリュー・ディー・ジョーンズは代表作に『フレンド・リクエスト』、『Survivor』などがあります。
本当の目当ては449に支給される補助金で、それ以外は目障りという態度。
酒を飲んで酔っている勢いで449に暴力を振るうが、念力によって首を折られる。
・ヴェルデ(演:ヨランダ・ウッド)
449の担任。クラスで孤立している449を誰よりも親身になって相談をする。
ヨランダ・ウッドは代表作に『ハイスクール・ミュージカル/THE MOVIE』などがあります。
カールを超能力で殺した449が学校にいたところを匿い、逃がした善良な人でした。
・レーヌ(演:マイケル・フリン)
626が娘のジュリエットを殺したとして部下をよこして探していたフランス人。
マイケル・フリンは代表作に『ハロウィーンタウン3』、『The Hollow Point』があります。
449がジュリエットだと主張する中、乱入した謎の組織によって一瞬で退場する。
感想
個人的な評価
近未来が舞台で二人の女性が謎の組織に24時間体制で監視されるという物語。
本作は全面的に主演のダニエル・チャクランを推しているが、残念ながらほぼ知りません。
過去に鑑賞した『デビルズ・シティ』に出演しているが、特殊メイクで素顔は分かりません。
なので、本作でほぼ初めて見る女優だが、基本的に顔がちゃんと映るのは中盤以降。
本作はかなり実験的な作品であり、POV視点だが、物語の設定上、様々な監視カメラからの視点が演出として使っている。
ハッキリ言って、POVは一番嫌いな手法であり、本作は更にメチャクチャとなっている。
特に主人公たちの視点から見る映像は酔ってしまうほどカメラが動きます。
これだけならガマンできるけど、それに加えてオーディオコメンタリーのようなナレーションが一番邪魔でした。
このナレーションのせいで映画と観ている側をハッキリと分けてしまい、物語に入り込めなくしている逆効果を生んでいる。
多分、監督はセンスがいい演出だと思っているだろうが、個人的には一番邪魔だった。
主人公たちは宇宙人のDNAを組み込まれた新たな人類らしいが、その説明も大雑把すぎる。
超能力の設定が大雑把なせいで、何ができて何ができないか分からないし、制限も分からないからずっとフワフワした設定になっている。
最初は念動力を使うが、途中で火炎放射能力を発揮するなど、ご都合主義の極みである。
それと邦題である『ノックアウト』だが、適当にもほどがあるような付け方です。
何が「ノックアウト」なのかハッキリと分からず、配給元がちゃんと本作を鑑賞したのか怪しいレベルだと言えます。
本作は監督の自己満足を実現するような作品であり、観ている側をほとんど考慮しない演出はダメな方のクソ映画だと感じました。