パラノーマル・アクティビティ4 VD-185

作品紹介

公開年月  2012/10/19
ジャンル  ホラー
原作  なし
監督  ヘンリー・ジュースト、アリエル・シュルマン
脚本  クリストファー・B・ランドン
製作  オーレン・ペリ、ジェイソン・ブラム
製作国  アメリカ
鑑賞方法  動画配信サービス

あらすじ

2011年11月のネバダ州ヘンダーソンで女子高校生のアレックスは小さな弟ワイエットと両親と一緒に暮らしていた。
ある時、向かいの家に住んでいる母子家庭のロビーを母親が救急車で運ばれてしまった為に家で預かる事になる。
そんなある日、アレックスのボーイフレンドのベンにチャットカメラで寝ているところを録画した映像を見せられ、ロビーの奇行が映っていたのだった。

登場人物&出演者

アレックス(演:キャスリン・ニュートン)
主人公。女子高生。両親の仲が冷め切っていて、弟の為に離婚しないと考えている。
キャスリン・ニュートンは代表作に『バッド・ティーチャー』、『スリー・ビルボード』などがあります。
恋人のベンとは毎夜チャットで会話をしていて、両親からも認知されて家を出入りさせる。
隣人の子供ロビーを預かった事で、次々と怪現象が起きていて原因を究明しようとする。
一連の怪現象はロビーが原因だと両親に訴えるも聞いてもらえず、殺される寸前までいく。
最後はダグとケイティの家に行くが、魔女と化した彼女と一団により捕まってしまう。

ベン(演:マット・シヴリー)
アレックスの恋人。男子高生。アレックスとの仲は彼女の両親から公認されている。
マット・シヴリーは代表作に『退学処分』、『パワーレンジャー/劇場版』などがあります。
録画していたアレックスのチャット映像から、ロビーが彼女と一緒に寝ていた事を伝える。
そこから家中にパソコンを使って録画して、ロビーの不審な動きを監視しようとする。
パソコンで録画するもまったく確認しなかったが、ロビーの書いた絵を調べていた。
最後は誰もいないアレックスの家に行くが、ケイティにより首を折られて死体を隠された。

ワイエット(演:エイデン・ラヴカンプ)
アレックスの弟。サッカーチームに入る活発な子供。冷め切った両親の仲は理解できず。
エイデン・ラヴカンプは代表作に『The Time Being』、『Another Time』などがあります。
同い年のロビーと仲良くなると、彼から見えない誰を紹介されて無邪気に会話を試みる。
家では次々と怪現象が起きていたが、子供という事で理解できず勝手に動く椅子に驚嘆する。
ロビーの影響でアレックスとの仲が悪くなっていき、ケイティにも懐くようになってしまう。
最後はロビーによりハンターとなってしまい、ケイティの仲間となってアレックスを犠牲に。

ダグ(演:スティーヴン・ダンハム)
アレックスとワイアットの父親。いつも仕事を優先する為、日中のほとんどは家におらず。
スティーヴン・ダンハムは代表作に『ハムナプトラ/失われた砂漠の都』、『ゲットスマート』などがあります。
実は妻のホリーとは夫婦仲は冷め切っているが、ワイアットの事を考えて離婚はしない。
ロビーの背後に映った不審な影をアレックスから見せられるが、まったく信じる気にならず。
アレックスが車庫で車を発進させてシャッターを壊し、彼女がおかしくなったと疑念を持つ。
最後はワイエットを追ってケイティの家に行くが、念力で引っ張られて行方不明となる。

ホリー(演:アレクソンドラ・リー)
アレックスとワイアットの母親。専業主婦。ダグがいない間は家の事を取り仕切っている。
アレクソンドラ・リーは代表作に『ロードランナー』、『ハート・オブ・ウーマン』がある。
ダグとはすでに夫婦仲は冷め切っていて、キスどころか目すら合わせない状態にある。
アレックスが一連の怪現象はロビーのせいだと主張するが、まったく聞き耳を持たない。
最後は家に侵入したケイティの力で吹き飛ばされ、そのまま死亡して死体を隠される。

ロビー(演:ブレイディ・アレン)
アレックスたちの家の向かい側に住んでいる少年。母親はいつもおらず一人で行動する。
ブレイディ・アレンは代表作に『Suburbicon』などがあります。
母親が事故で入院してしまい、引き取り手がいなくてアレックスたちの家族が面倒を見る。
夜はまったく眠れず家をウロウロしていて、見えない誰といつも会話をしている。
ワイエットを仲間に引き入れる為に儀式を行うが、アレックスに疑われるようになる。
最後は戻ってきたケイティと家に戻るが、ワイアットを仲間に引き込む事に成功をした。

ケイティ(演:ケイティー・フェザーストン)
シリーズの主人公。クリスティの赤ん坊だったハンターとともに行方不明となっていた。
ケイティー・フェザーストンは代表作に『Mutation』、『Psychic Experiment』がある。
実はアレックスたちの向かい側の家にロビーという息子と住んでいて、彼女の一家を狙う。
最後は正体を暴いてワイアットを引き込み、両親を殺し、アレックスを生贄にする。

感想

個人的な評価

本作はシリーズにおいて4作目となります。
物語としては『パラノーマル・アクティビティ2』の5年後となります。
いつまでも解決の糸口を見せず、ビジネス的にシリーズを引っ張っていくにも限界がある。
本作では場所を移して無関係の家族がターゲットになるが、やっている事はシリーズのお約束ごとでした。
今回は監視カメラではなく、パソコンに備わっているチャットの録画機能を使っています。
その為、カメラの映像は主人公たちにそこまで重要ではなく、あくまで観客に見せる為のモノに成り下がっています。
これではシリーズにあったカメラによる映像の意味合いが薄くなり、明らかに強引すぎる演出に思えてしまう。
だからと言って、普通の映画みたいに三人称の視点にすると別物になるので、かなり強引だがPOV視点を守っています。
本作では原因究明するのは高校生なので、やっている事に計画性がなく、主人公側は基本的に不利だが、更に不利な状況に立たされています。
そもそも、本シリーズは魔女を相手にできるような配置じゃなく、あくまで犠牲になる様子だけを描写しているだけです。
本来ならマンネリ化を避ける為に新たなテコ入れをするが、本作では場所を移して違う家族がターゲットになった程度である。
頑なにシリーズのセオリーを守っているせいで一切の新鮮味がなく、今回は製作側がいつも頑張っているファンタジックな仕掛けすらない。
こんな調子なら永遠とシリーズが作れるが、もう観るのはファンだけでそれ以外は辟易するしかないと思います。
ケイティはもはや無敵の怪物と化してしまい、誰も対抗できないまま犠牲者を増やしていく面白味のない展開だと感じました。
やはり、誰か対等じゃなくもいいから、それなりの希望を持たせるような展開があってもいいが、製作会社の意図じゃないとかもしれない。
まだまだ本シリーズは続くようだが、このままではジリ貧は目に見えていて、本気でテコ入れしないと黒歴史を生み出すだけになると思います。