ウィジャ・ビギニング/呪い襲い殺す RE-2599

作品紹介

公開年月  2016/10/21
ジャンル  ホラー
原作  なし
監督  マイク・フラナガン
脚本  マイク・フラナガン、ジェイソン・ブラム
製作  マイケル・ベイ、アンドリュー・フォーム、ほか
製作国  アメリカ
鑑賞方法  レンタルDVD

あらすじ

娘二人にトリックを手伝わせ、客を騙して霊媒師の仕事をしているアリス。
ウィジャ・ボードをトリックに使い始めた事から、末娘に異変が起き、何者かによる殺人が起き始める。
そこにはアリスの家にまつわるおぞましい真実が明らかになり、更なる恐怖を体験する事になるのだった。

登場人物&出演者

アリス(演:エリザベス・リーサー)
主人公。インチキ霊能者。癒しを求める人間を助ける代わりに少しだけ金儲けをしている。
エリザベス・リーサーは代表作に『幸せのポートレート』、『トワイライト』シリーズなどがあります。
インチキ霊能者としての稼ぎはあまり良くなく、支払いが間に合わずに頭を抱えている。
夜な夜な遊んでいたリーナに頭を抱え、学校でイジメを受けるドリスにも頭を抱えている。
ウィジャ・ボードで亡くした夫と交信ができる事に舞い上がってドリスの異変に気づかない。
最後は取り憑かれたリーナに刺されるが、夫とドリスの姿を見て笑いながら死んでいった。

リーナ(演:アナリース・バッソ)
アリスの長女。母親のインチキ霊能者を手伝う。主に幽霊の実体を客に見せる演出を担当。
アナリース・バッソは代表作に『オキュラス/怨霊鏡』、『はじまりの旅』などがあります。
母親のやっているインチキ霊能者に多少の不満を持ち、夜な夜な出かけて遊び回っている。
いち早くドリスの異変に気づき、頼りにならない母親よりもトム神父に相談をした。
父親の霊からのメッセージでドリスの口を縫い合わせて悪霊を追い払おうとする。
最後は自分も取り憑いて母親を殺し、精神病院に収容され、ドリスと交信して悪霊を呼ぶ。

ドリス(演:ルールー・ウィルソン)
アリスの次女。母親のインチキ霊能者を建て手伝う。主にロウソクの火を消す担当をする。
ルールー・ウィルソンは代表作に『NY心霊捜査官』、『アナベル/死霊人間の誕生』などがあります。
インチキという言葉の意味が分からず、母親のやっている事は正しいと教えられている。
ウィジャ・ボードを買って細工したアリスだが、実際に交信していて受信をしていた。
実際は家にマーカスという悪霊に取り憑かれ、彼女の声を気に入って肉体を乗っ取った。
リーナにより口を縫い合わされて死ぬが、魂は救われるも彼女の形をした悪霊は徘徊する。

マイキー(演:パーカー・マック)
リーナの男友達。月への有人宇宙飛行に対して懐疑的。ウィジャ・ボードに興味を持つ。
パーカー・マックは代表作に『ダークネス』などがあります。
リーナに気が合って、彼女を学園祭に誘い、登校時に迎えへ行くがアリスに釘を刺される。
トム神父とディナーに行っていたアリスの留守を狙い、リーナと楽しい時間を過ごす。
帰り際にドリスから気味の悪い話しをされ、彼女に対して不信感を抱きながらも出て行く。
またもリーナに会おうとするが、ドリスにより呪いの言葉をかけられて首吊り自殺した。

トム神父(演:ヘンリー・トーマス)
ドリスが通う学校の先生で神父。学校でイジメの対象になっていたドリスを助ける。
ヘンリー・トーマスは代表作に『すべての美しい馬』、『親愛なるきみへ』などがあります。
ウィジャ・ボードによって異変を起こすドリスの様子を心配してアリスに相談をした。
教え子の母親からプライベートな関係に発展する手前になってリーナから相談を受けた。
ドリスがこの世じゃない者に取り憑かれていると知って、悪罵祓いの手続きをしようとする。
最後は取り憑かれたドリスに呪いの言葉をかけられ、声によって吹き飛ばされて死亡した。

感想

個人的な評価

本作は『テキサス・チェーンソー』、『エルム街の悪夢』のプラチナム・デューン、『パラノーマル・アクティビティ』のブラムハウスが共同した作品の続編。
原題は『OUIJI』で「ウィジャ」の意味合いだが、邦題が『呪い襲い殺す』という強烈なインパクトのあるタイトルでした。
いわゆるアメリカ版“こっくりさん”で、ウィジャボードを使って霊と交信する作品です。
ルールは「一人で遊ばない事」、「墓場で遊ばない事」、「さよならを言う事」、「プレイヤーの数だけ回す」というモノである。
本作は前作『呪い襲い殺す』の前日譚となっているが、正直言ってほとんど覚えていません。
どうやら『呪い襲い殺す』では悪霊が少女ドリスになっていて、それこそが本作で中心人物となったドリスだと言えるでしょう。
主人公はアリスでヒロインがリーナだが、それ以上の存在としてドリスが目立っています。
ドリスを演じたルールー・ウィルソンは非常に演技が上手く、本当に取り憑かれているような印象を受けてしまうほどでした。
表情の一つ一つもしっかりとしていて、ワザとらしさがまったくないのがスゴイと言える。
物語の面白さをドリスがほとんど背負っているが、ヒロイン的な立場のリーナもそれなりにちゃんと立ち回っていました。
そんな娘二人の頑張りに対して、母親であるアリスは完全に胡座を掻いている状態でした。
ホラー映画でよくある役に立たない父親的な立場で、最後だけは自己犠牲でフォローしようとする役目を果たした。
女性たちが物語の中心にいるせいで、リーナのボーイフレンドであるマイキーとトム神父の扱いがあまりにも不遇すぎました。
マイキーは思春期の下心満載な男子学生にしか見えず、トム神父は信仰を貫くはずがブレてしまい立場がかなり微妙になっていました。
どう見てもマイキーは運悪く巻き込まれただけで、トム神父は役立たずのまま退場した。
前作は邦題以上に内容が記憶に残っていないのは単純につまらなかっただろうが、本作はドリスという強烈な存在があったから成立している。
基本的に内容がユルユルで悪霊の設定が安易すぎるせいか怖さがまったく伝わらなかった。
やはり、こういうハウス系のホラー映画では『死霊館』や『インシディアス』のジェームズ・ワン監督の作品が別格だと逆に再認識させてしまいます。