作品紹介
公開年月 | 2018/04/24 |
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ジャンル | アニメ/アクション |
原作 | DCコミックス 『バットマン』(モチーフ) |
監督 | 水崎淳平 |
脚本 | 中島かずき |
製作 | 里見哲朗、レオ・チュー、ほか |
製作国 | 日本 |
鑑賞方法 | レンタルDVD |
あらすじ
現代の犯罪都市ゴッサムシティの悪党たちが戦国時代の日本にタイムスリップしてしまう。
戦国大名となった悪党たちがこのまま自由に暴れ続ければ、日本だけじゃなく、バットマンは世界の歴史すら変わると知った。
絶望的な乱世で現代テクノロジーからも切り離されたバットマンは、世紀の歴史改変を阻止しようと悪党たちを追って戦国時代へ行くのだった。
登場人物&出演者
【スーパーヒーロー】
・バットマン/ブルース・ウェイン(声:山寺宏一)
主人公。ゴッサム・シティを守るスーパーヒーロー。ゴリラ・グロッドの装置を破壊した。
山寺宏一は近年の出演作に『劇場版ドラゴンボール超』、『モンスターストライク THE MOVIE ソラノカナタ』などがあります。
戦国時代にタイムリープすると、すぐにキャットウーマンと会ってアルフレッドと再会する。
ジョーカーとの戦いで近代兵器を失うが、飛騨のコウモリ衆に助けられて再び反撃する。
一度はゴリラ・グロッドに裏切られるも彼を助け、巨大な城のロボットに立ち向かっていく。
最後はジョーカーとの対決を見事に勝利し、装置によって現代のゴッサムに帰って行った。
・ナイトウィング/ディック・グレイソン(声:小野大輔)
バットマンの仲間。元は初代ロビンで独立していたが、装置によって戦国時代に飛ばされた。
小野大輔は近年の出演作に『えいがのおそ松さん』、『名探偵コナン/から紅の恋歌』がある。
ジョーカーに追い詰められたバットマンをレッドロビン助け出し、コウモリ衆を紹介した。
最後は超絶天魔王キングジョーカーに乗り込み、ペンギンとの対決により見事に倒した。
・レッドロビン/ティム・ドレイク(声:河西健吾)
バットマンの仲間。3代目ロビン。ゴリラ・グロッドの装置によって戦国時代に飛ばされた。
河西健吾は代表作に『モンスターストライク THE MOVIE はじまりの場所へ』があります。
ジョーカーに追い詰められたバットマンをナイトウィングと救出し、コウモリ衆を紹介した。
最後は超絶天魔王キングジョーカーに乗り込み、トゥーフェイスとの対決に勝利した。
・ロビン/ダミアン・ウェイン(声:梶裕貴)
バットマンの仲間。ブルース・ウェインの実子。装置によって戦国時代に飛ばされていた。
梶裕貴は代表作に『GANTZ:0』、『虐殺器官』などがあります。
飛騨のコウモリ衆に身を寄せ、そこにいたニホンザルのモン吉に懐かれて一緒に過ごす。
アルフレッドの救出を行い、ゴリラ・グロッドからの巻物をバットマンに手渡した。
最後は超絶天魔王キングジョーカーに乗り込み、ポイズン・アイビーと対決して倒した。
・レッドフード/ジェイソン・トッド(声:石田彰)
バットマンの仲間。2代目ロビン。一度死んだが生き返った。戦国時代に飛ばされていた。
石田彰は代表作に『ヱヴァンゲリヲン新劇場版』シリーズ、劇場版 夏目友人帳/うつせみに結ぶ』などがあります。
ナイトウィングたちと行動を別にして、虚無僧に扮して全国の敵を偵察して回っていた。
記憶喪失だったジョーカーを見つけてぶちのめすが、バットマンに止められていた。
最後は超絶天魔王キングジョーカーに乗り込み、デスストロークと対決して見事に勝利した。
・アルフレッド(声:大塚芳忠)
ブルース・ウェインに仕える執事。ゴリラ・グロッドの装置により戦国時代に飛ばされた。
大塚芳忠は近年の出演作に『劇場版 幼女戦記』、『K SEVEN STORIES Episode3「SIDE:GREEN 上書き世界」』などがあります。
バットマンが戦国時代に飛ばされる2年前からいて、キャットウーマンと一緒に住んでいた。
バットモービルをしっかりと整備しており、やって来たバットマンの為に紅茶を出した。
ジョーカーのサムライから攻撃を受けてしまうが、コウモリ衆たちによって避難した。
最後は出陣するバットマンたちの為に紅茶を淹れて、彼らの戦いに英気を養った。
【スーパーヴィラン】
・キャットウーマン(声:加隈亜衣)
バットマンに協力していたスーパーヴィラン。戦国時代に飛ばされてアルフレッドと暮らす。
加隈亜衣は代表作に『魔女っこ姉妹のヨヨとネネ』、『劇場場selector infected WIXOSS』などがあります。
戦国時代にやって来たバットマンを見つけ出し、アルフレッドに引き合わせて反撃をした。
バットマンを裏切ったゴリラ・グロッド側につき、あくまで現代に帰るという目的を持つ。
記憶を取り戻したジョーカーの襲撃で城へ叩き出され、バットマンによって助けられる。
最後はバットマンに協力すると、因縁を持っていたハーレイ・クインを倒して現代に帰った。
・ゴリラ・グロッド(声:子安武人)
バットマンの宿敵の一人。時空跳躍装置を発明するが、バットマンたちの乱入で誤作動した。
子安武人は近年の出演作に『映画 妖怪ウォッチ/シャドウサイド 鬼王の復活』、『映画 妖怪ウォッチ/空飛ぶクジラとダブル世界の大冒険だニャン!』などがあります。
そのせいで日本の戦国時代に飛ばされてしまうが、ニホンザルたちと温泉でのんびり暮らす。
実は時空跳躍装置はスーパーヴィランたちを次元の彼方へ追放する目的で発明した。
近代兵器を失ったバットマンと手を組んでジョーカーを倒すが、裏切って敵側についた。
最後は助けたバットマンたちに恩を返し、装置を起動させて現代のゴッサムに帰った。
・ポイズン・アイビー(声:田中敦子)
バットマンの宿敵の一人。ゴリラ・グロッドの時空跳躍装置で戦国時代に飛ばされてしまう。
田中敦子は近年の出演作に『劇場版 Fate/stay night [Heaven’s Feel] I.presage flower』などがあります。
越後の国を統治していたが、隣国の甲斐を統治するペンギンと幾度も衝突していた。
ゴリラ・グロッドの潜在的な洗脳で「樹毒城」を作り上げ、巨大な植物の蔓で動き出す。
最後は「超絶天魔王キングジョーカー」に乗り込んだロビンとの対決に敗れた。
・ペンギン(声:チョー)
バットマンの宿敵の一人。ゴリラ・グロッドの時空跳躍装置で戦国時代に飛ばされてしまう。
チョーは近年の出演作に『劇場版 夏目友人帳/うつせみに結ぶ』、『夜明けに告げるルーのうた』などがあります。
甲斐の国を統治しており、隣国である越後のポイズン・アイビーと何度も衝突していた。
ゴリラ・グロッドの潜在的な洗脳で「鳥人城」を作り上げ、凄まじいスピードを持っている。
最後は「超絶天魔王キングジョーカー」に乗り込んだナイトウィングとの対決に敗れた。
・デスストローク(声:諏訪部順一)
バットマンの宿敵の一人。ゴリラ・グロッドの時空跳躍装置で戦国時代に飛ばされてしまう。
諏訪部順一は近年の出演作に『文豪ストレイドッグス/DEAD APPLE』、『ノーゲーム・ノーライフ/ゼロ』などがあります。
陸奥の国を統治していたが、城がまだ完成しておらず、ずっと戦況を静観していた。
ゴリラ・グロッドの潜在的な洗脳で「撃砲城」を作り上げ、巨大な砲台を持っている。
最後は「超絶天魔王キングジョーカー」に乗り込んだレッドフードとの対決に敗れた。
・トゥーフェイス(声:森川智之)
バットマンの宿敵の一人。ゴリラ・グロッドの時空跳躍装置で戦国時代に飛ばされてしまう。
森川智之は近年の出演作に『クレヨンしんちゃん/新婚旅行ハリケーン 失われたひろし』、『あした世界が終わるとしても』などがあります。
近江の国を統治しており、終わりを支配していたジョーカーの臣下として従っていた。
ゴリラ・グロッドの潜在的な洗脳で「双面城」を作り上げ、千手観音の像を模している。
最後は「超絶天魔王キングジョーカー」に乗り込んだレッドロビンとの対決して敗れた。
・ベイン(声:三宅健太)
バットマンの宿敵の一人。ゴリラ・グロッドの時空跳躍装置で戦国時代に飛ばされてしまう。
三宅健太は近年の出演作に『僕のヒーローアカデミア THE MOVIE 2人の英雄』、『劇場版 プリパラ&キラッとプリ☆チャン きらきらメモリアルライブ』などがあります。
戦国時代では力士としてジョーカーの臣下としてバットマンの前に立ちはだかった。
・ハーレイ・クイン(声:釘宮理恵)
ジョーカーのパートナー。ゴリラ・グロッドの時空跳躍装置で戦国時代に飛ばされてしまう。
釘宮理恵は近年の出演作に『映画 HUGっと!プリキュア・ふたりはプリキュア オールスターズメモリーズ』などがあります。
尾張の国を統治するジョーカーの相棒として、バットマンを捕まえようと奔走していた。
バットマンと組んでいたキャットウーマンと戦い、そのおかげで因縁を持つ事になる。
一度はバットマンに敗れて記憶を失うが、ジョーカーの計画で復帰して城を奪っていく。
最後はキャットウーマンとの因縁の対決に負け、アーカム・アサイラムに収容された。
・ジョーカー(声:高木渉)
バットマンの宿敵。ゴリラ・グロッドの時空跳躍装置で戦国時代に飛ばされ、大名となった。
高木渉は近年の出演作に『コードギアス/復活のルルーシュ』、『名探偵コナン/ゼロの執行人』などがあります。
織田信長に代わって尾張の国を統治し、パートナーのハーレイ・クインとともに暴れ回る。
戦国時代へ来たバットマンの討伐を図るが、ゴリラ・グロッドと結託した彼に倒される。
自己暗示をかけて記憶を消すが、城が完成すると復帰してゴリラ・グロッドから奪った。
最後はバットマンと直接対決するも敗れ去り、現代でアーカム・アサイラムに収容された。
感想
個人的な評価
本作はDCコミックスの『バットマン』を日本人スタッフが手がけたアメコミ原作のアニメーション映画となります。
テレビアニメ『ジョジョの奇妙な冒険』のオープニング映像、『ポプテピピック』などを手がける「神風動画」にとって初の長編アニメ映画となります。
本作の主な舞台となるのは日本の戦国時代となっていて、本来の「バットマン」が持つ世界観とはまったく違っていました。
タイムリープを引き起こす装置を作り出したゴリラ・グロッドにより、バットマンの仲間、スーパーヴィランたちが戦国時代で戦います。
当然のように現代的な兵器が使えないと思っていたら、本作はそんな常識には囚われないぶっ飛んだ設定となっています。
序盤こそ戦国時代でバットマンの兵器が活躍するが、次第にジョーカーたちスーパーヴィランが作っていた兵器が登場します。
本作はバットマンの世界観を完全に無視して、日本が持っているイメージを全面的に押し出す結果となりました。
その結果、終盤はぶっ飛んだ展開になっていて、誰も予想もできない凄まじい状況が繰り出されてしまいます。
その中でも戦国時代に巨大な合体ロボットが出てくるところは唖然とするが、日本のイメージとしては間違っていません。
完全にバットマンの世界観をぶち壊す展開であるけど、日本の戦国時代だから許されるような印象を持ちました。
もちろん、そんな事は絶対に不可能であるけど、この作品ではなぜか納得してしまいます。
こういう思い切った事ができるのはアメコミの強みであり、日本のマンガには出せない脚色と言えるだろう。
ただ、個人的に不満を持ったのは、ジョーカーがバットマンとタイマンしている時に強すぎると思います。
ジョーカーは策略で翻弄するタイプであり、バットマンと殴り合いすると手も足も出ないぐらい実力差があります。
それなのに、なぜかバットマンと互角並みの剣術を見せている点では、少しばかり逸脱しすぎた気がします。
世界観を変えてもいいけど、実際のキャラクターの力関係まで手を入れてしまうのは違うと思ってしまいました。
それでも、本作はぶっ飛んだ新たなバットマンの世界観として嫌いではないです。