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ザ・マミー RE-3042

ザ・マミー RE-3042

作品紹介

公開年月  2019/01/25
ジャンル  ホラー/ファンタジー
原作  なし
監督  イッサ・ロペス
脚本  イッサ・ロペス
製作  マルコ・ポロ・コンスタンドセ
製作国  メキシコ
鑑賞方法  レンタルDVD

あらすじ

11歳の少女エストレヤはギャングに連れ去られ行方不明になった母親を捜す為に家を出る。
やがて、エストレヤはいるはずのない母親の声が聞こえるようになり、誰かに腕を掴まれて引きずられるようになり、周囲にも奇妙な出来事が起き始める。
エストレヤは母親と似た声が彼女に届くと、それはギャングのメンバーを殺害した男が迫っているという警告を受けるのだった。

登場人物&出演者

エストレヤ(演:パオラ・ララ)
主人公。ギャングに母親を連れ去られてしまう。その為に家では一人きりで暮らしている。
パオラ・ララは本作が長編映画デビュー作となります。
ギャングが学校の近くで抗争を繰り広げると、学級閉鎖となって家で一人過ごす事になる。
先生から渡されたチョークの破片に願いをかけると、なぜか聞き入れられてしまう。
カコを殺害したとしてフアスカスに追われるが、それは殺された人々の復讐が形となった。
最後は殺害現場の動画が映るスマホを取り戻すチノに追われ、犠牲者たちに助けられた。

シャイネ(演:フアン・ラモン・ロペス)
スラム街で仲間の孤児たちと暮らすリーダー。ライターを持ち歩いて顔の左側に火傷がある。
フアン・ラモン・ロペスは本作が長編映画デビュー作となります。
盗みの一環としてギャングのカコから拳銃とスマホを手に入れ、いつも所持していた。
エストレヤが仲間に入るべく連れ去られたモロを助ける条件を与え、拳銃を手渡している。
モロがフアスカスの一味に殺され、その原因だったエストレヤを許さず仲間から外す。
最後はチノに殺されるが、エストレヤの力で彼女の前に現れ、犠牲者たちと彼を燃やした。

モロ(演:ネリー・アレドンド)
シャイネとともに暮らす路上で暮らす仲間。過去に悲惨な光景を見て以来話せなくなった。
ネリー・アレドンドは本作が長編映画デビュー作となります。
学級閉鎖となって腹が減っていたエストレヤに心を許し、彼女にビスケットを手渡した。
拳銃とスマホを取り戻そうとしたカコが来て、逃げ遅れてしまい、そのまま捕まった。
仲間に入る条件でカコの殺害を目論んだエストレヤに助けられ、弟のように接している。
フアスカスから逃げた廃墟に来たギャングたちに追われ、シャイネを助けるも銃撃された。
最後は死んでしまうが、エストレヤと会話を繰り広げ、彼女の持つ力の重要さを理解させた。

トゥッシ(演:ハッセル・カシラス)
シャイネとともに暮らす路上で暮らす仲間。祖母が葬式に行っていた時に殺されている。
ハッセル・カシラスは本作が長編映画デビュー作となります。
いつもポップと一緒に行動していて、廃墟ではオーディションごっこをしていた。
チノが人殺しする動画があるスマホの重要性をポップと相談し、シャイネを説得していた。
結局はヤバイ動画だと警察が察知して逃げられ、結局はチノと取引をする事になってしまう。
最後はチノとの取引で脅されるが、約束を果たしたとしてポップと一緒に逃げ出した。

ポップ(演:ロドリゴ・コルテス)
シャイネとともに暮らす路上で暮らす仲間。兄弟が高速道路でギャングに誘拐されている。
ロドリゴ・コルテスは本作が長編映画デビュー作となります。
見つけた廃墟ではトゥッシと一緒に楽しんで、得意のラップを見せつけるも不評を買った。
チノが人殺しする動画があるスマホの重要性をトゥッシと相談し、警察に渡そうとする。
結局はヤバイ動画だと警察が察知して逃げられ、結局はチノと取引をする事になってしまう。
最後はチノとの取引で脅されるが、約束を果たしたとしてトゥッシと一緒に逃げ出した。

カコ(演:イアニス・ゲレロ)
ギャングの「フアスカス」のメンバー。エストレヤの母親を連れ去った張本人だという。
イアニス・ゲレロは代表作に『Malamados, en la soledad todo esta permitido』、『Casa Caracol』などがあります。
酔っぱらっていたところでシャイネに拳銃とスマホを奪われ、ずっと彼を探していた。
シャイネたちが生活する場所にやって来て、逃げ遅れたモロを掠って人身売買を企んだ。
最後は仲間になる為に拳銃を持ったエストレヤに狙われ、代わりに母親に殺されてしまう。

チノ/セルバンド・エスパルザ(演:テノック・ウエルタ)
メキシコの大統領選に出馬している候補。その裏では「フアスカス」を操っているという。
テノック・ウエルタは代表作に『闇の列車、光の旅』、『グエロス』などがあります。
街中では多数の選挙ポスターが貼り出されるが、テレビでは裏の顔について暴露されている。
決定的な証拠がなく大統領選に立候補するが、唯一、カコのスマホに映った動画を危険視。
それを持っていたシャイネたちと取引を持ちかけ、フアスカスのメンバーをその場で射殺。
最後はシャイネを射殺して本物のスマホを持つエストレヤを追うが、死者たちに殺された。

感想

個人的な評価

本作は『未体験ゾーンの映画たち2019』にて上映された作品となります。
他にも多くの映画祭にて多数の受賞をしているメキシコ製のホラー映画となります。
ジャケットや宣伝文句にはホラー映画として紹介されているが、実際の中身はかなり違っていたパターンの作品です。
本作はメキシコ社会における孤児たちの問題を中心にして、メキシコらしい死者に対する考え方をダークファンタジーのように表現しています。
大ヒットした『リメンバー・ミー』のように、メキシコでは死者に対する距離は非常に近い文化を持ち、幽霊は必ずしも恐怖の対象とは限りません。
あくまで物語の主人公は親や兄弟を亡くした子供たちであり、そんな彼らを作り出した社会とギャングが大きな壁として登場しています。
単なるホラー映画として片付けるには惜しい内容で、ハッキリ言って、安易な宣伝文句とジャケットは本作の良さを完全に潰してしまっている。
多数の映画賞を受賞している事も納得ができましたが、詐欺のような宣伝文句のせいで当初は地雷の可能性を考えていました。
せっかくの良い作品も宣伝一つで誤解され、挙げ句は期待していたモノと違い、ちゃんとした評価が与えられない典型的な題材となってしまっています。
ただ、本作はそんな宣伝文句を完全にひっくり返すほどのパワーがなく、何か足りない状態で終わってしまいます。
やはり、本作に潜む死者たちの復讐心の正体について説明が一切なかった事が原因だろう。
もうなんでもアリ状態になってしまい、主人公である少女がその力さえ受け入れてしまえば無敵の展開は正直言って冷めてしまう。
こういうタイプの作品にはちゃんとしたルールを設けるべきで、観ている側が理解した上で起きるファンタジーなら共感が生まれてくると思います。
そこら辺の説明不足で現実社会におけるファンタジーの設定が浮いてしまい、ラストでの盛り上がりも今一つになってしまったと感じました。