ハロウィン・チェーンソー・キラー・ビギニング VD-270

作品紹介

公開年月  2012/10/14
ジャンル  ホラー/スプラッター
原作  なし
監督  テロン・R・パーソンズ
脚本  テロン・R・パーソンズ
製作  テロン・R・パーソンズ
製作国  アメリカ
鑑賞方法  動画配信サービス

あらすじ

スティーヴンはハロウィーン休暇の間、恋人アマンダとともに故郷アラバマに帰省する。
秋の収穫を祝う時期にお祭りムード一色の町では、住人たちは毎年恒例のイベント『恐怖のヘイライド』を楽しみにしていた。
一方、町の付近では愉快殺人犯が輸送中に脱走してしまい、警察が必死に捜査を続ける中で連続殺人が発生するのだった。

登場人物&出演者

スティーヴン(演:ジェレミー・アイヴィ)
主人公。長年アラバマに帰省したい気持ちがあって、ようやく実現して心底喜んでいる。
ジェレミー・アイヴィは代表作に『Tangled Web』、『Hayride2』などがあります。
故郷に到着すると、アマンダで毎年行われている「ヘイライド」について説明していた。
久しぶりに従兄弟のコーリーや叔父のモーガンと再会し、ヘイライドを楽しみにする。
人手不足で手伝う事になるが、死体を見つけると、掠われたアマンダを助けようとした。
最後はケガを負いながらもピッチフォークを倒して、アマンダの妊娠を知って一番驚いた。

アマンダ(演:シェリ・エイキン)
ヒロイン。スティーヴンの恋人。長年故郷に帰りたかったスティーヴンの付き添いで来る。
シェリ・エイキンは代表作に『Earthrise』、『スーサイド・ミッション』などがあります。
スティーヴンが故郷の飯を食べさせると、そこでヘイライドについて詳しく聞いていた。
ようやくスティーヴンの実家に来ると、早速とコーリーやモーガンと挨拶を交わした。
ヘイライドでスタッフが足りず、殺人鬼に誘拐される役をするが、本当の殺人鬼が来る。
最後はピッチフォークと戦うスティーヴンをサポートし、なんとか生還する事ができた。

モーガン隊長(演:リチャード・タイソン)
スティーヴンの叔父。毎年行われる「恐怖のヘイライド」を主催して盛り上げている。
リチャード・タイソンは代表作に『ブラックホーク・ダウン』、『沈黙の帝王』があります。
数百エーカーもある土地を所有していて、ヘイライドの衣装をバイトの高校生に任せる。
ヘイライドが始まる前にスタッフを集めて、ほぼ無償で手伝う彼らに感謝をしていた。
安全第一を心がけていたが、トラックの故障で立ち往生するとピッチフォークに襲われる。
最後は他の人を助けようとピッチフォークに挑むが、結局はチェーンソーで惨殺された。

コーリー(演:ジェレミー・サンデ)
モーガンの息子。スティーヴンにとって従兄弟。車を盗まれたが新車を買っている。
ジェレミー・サンデは代表作に『スーサイド・ミッション』、『Race to Win』があります。
毎年行われているヘイライドで必ずスタッフとして参加するが、自身も楽しんでいる。
スティーヴンとは兄弟同然に育ったが、残念ながら父親から危なっかしいと思われている。
ヘイライドでスタッフが足りず、スティーヴンに声をかけて手伝わせるも状況が分からず。
最後はピッチフォークの惨殺を見て慌てるが、すでに片付けたスティーヴンと悲しんだ。

ルーミス保安官(演:コーランドス・スコット)
移送中の愉快殺人犯が逃げ出し捜査に来ていた。地元の人間じゃなく土地勘はほぼない。
コーランドス・スコットは代表作に『When I Find the Ocean』、『A Cowgirl’s Story』などがあります。
地元の警官を使って捜査網を広げていくが、一向に見つからず焦りながらもじっくり待つ。
周辺には何もないと聞かされても信じず、空き家で警官の死体を見つけて更に焦ってしまう。
捜査が空回りすぐ中でヘイライドが開催される事を知って、すぐに現場へ駆けつけた。
最後は多くの犠牲者と重傷者を出し、愉快殺人犯を見つけるもレイボーンだと判明する。

ピッチフォーク/R・W・レイボーン(演:ベネット・ウェイン・ディーン・Sr)
農夫。スティーヴンの家の近くに住んでいた。美しい娘を持っていて誰にも渡さなかった。
ベネット・ウェイン・ディーン・Srは代表作に『未知との遭遇』、『帰ってきたMr.ダマー/バカMAX!』などがあります。
美しい娘を男たちから守る為、町を一緒に歩く時は必ずピッチフォークを手にしていた。
娘がボーイフレンドと駆け落ちしてしまい、止めなかった妻を殺し、町の人間も惨殺した。
愉快殺人犯が成りすましていると思えば、実際のレイボーンで数々の無差別殺人を行う。
最後はスティーヴンの反撃で倒れてしまうが、ルーミス保安官が来て生存を確認した。

感想

個人的な評価

本作は70~80年代の様々なホラー映画へのオマージュが散りばめられた作品となっています。
当然のように本作では殺人鬼が登場しますが、よく言えばオマージュで悪く言えば既視感たっぷりとなってしまいます。
確かに70~80年代のホラー映画に対するオマージュが感じられるが、低予算すぎて残念ながら熱意までは伝わらなかったです。
なぜなら、こういう作品に欠かせないスプラッターの描写がほとんどカットされ、ただ死体が転がっている結果しか映していなかったです。
やはり、スプラッター映画の醍醐味は殺人が惨殺シーンであり、これをどれだけ派手な血飛沫で演出して魅せるのかがポイントとなっています。
だが、この作品には最大の魅力を削っていて、欠損もほとんどない死体しかありません。
これでは70~80年代のホラー映画へのオマージュはウソに思え、単なるミーハーなヤツらが作った幼稚なスプラッター風の映画にしか見えなかったです。
しかも、実際に殺人が展開されのが夜であり、何をやっているのかほとんど分かりません。
そうなってくると、鑑賞する意欲が失せてしまい、何が起きても真剣に見ようという意識が働かなくなります。
そこら辺の意味が分かっていないようなので、中途半端な素人のファンが作った自主製作映画レベルの作品になってしまっている。
ピッチフォークという殺人鬼の設定は微妙だけど、それを逃亡した愉快殺人犯のミスリードにしたのは悪くないと思います。
ただ、それをやった意味はあまりなかったし、ピッチフォークの正体が爺さんという点も惨殺に対する説得力を大きく失わせています。
単なる発狂した老人が20数人も意図も容易く惨殺できるワケないし、なぜヘイライドの時期にだけ現れるのかもちゃんと説明していない。
上映時間も90分を超えているが、これはどう考えても70分程度に凝縮できる内容でした。