作品紹介
公開年月 | 2015/10/24 |
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ジャンル | 時代劇 |
原作 | なし |
監督 | 千葉誠治 |
脚本 | 千葉誠治 |
製作 | 千葉誠治 |
製作国 | 日本 |
鑑賞方法 | レンタルDVD |
あらすじ
天正6年、戦国時代の伊賀の国では下忍であった突悪(たお)が薄暗い洞窟で目を覚ます。
記憶を失っていた突悪の前には同じ伊賀の下忍で邪気と名乗る男が立ち、その周囲には惨殺された無数の忍者が転がっていた。
邪気は突悪が仲間である忍者たちを殺したと証言するも、彼には心当たりがなく、自分の名前すら覚えていなかった。
完全に記憶を失っていた突悪は振り回される状況の中で、徐々に記憶が蘇り真実を思い出していくのだった。
登場人物&出演者
・突悪(演:三元雅芸)
・楓衣(演:黒川芽以)
・邪気(演:虎牙光揮)
・狐野(演:島津健太郎)
・密偵(演:辻本一樹)
感想
個人的な評価
本作において主人公となる記憶を失った下忍の突悪を演じるのは三元雅芸です。
三元雅芸は俳優として数多くVシネマに出演し、殺陣師としても多くのアクションをコーディネートしています。
本作でも三元雅芸は主演とともに殺陣のコーディネートも担当し、日本の古武道を取り入れたアクションに仕上げています。
記憶を失って真相を追っていく主人公という作品は数多く存在していて、間違った事実から真実を解き明かしていく。
ハッキリ言って、主人公の記憶喪失はご都合主義として、時間を引き延ばす為にしかなかったと思える。
あくまで本作はアクションに集約されている作品であって、それ以外はオマケというレベルでしかありません。
もちろん、主人公の三元雅芸は演技力など関係なく、アクションでどれぐらい魅せるかがポイントとなっています。
ヒロインとなる突悪とは両思いのくのいち、楓衣を演じるのは黒川芽以です。
黒川芽以はモデルとしてデビューし、映画やテレビドラマで女優の他に歌手としても活躍しています。
本作で主人公のフラッシュバックにしか登場しないが、それだけでも充分だったと思います。
特に走ってきて報告する時に見せる汗は、かなり色気があって、脱がなくても素晴らしくもエロさを演出していました。
目覚めた突悪の前にいた同じ下忍の邪気には虎牙光揮、忍頭の狐野には島津健太郎、密偵には辻本一樹がそれぞれ演じています。
虎牙光揮はさすがに格闘技経験者だけあって、説得力あるアクションだったが、すべてが説明セリフだったのは残念でした。
島津健太郎は相変わらず悪役としてのイヤらしさがあってアクションも頑張ったが、呆気ない最期は残念でした。
辻本一樹は何かをやるという雰囲気があって良かったが、あまりにも残念な最期はちょっと可哀想でした。
全体的に低予算であるので、限られた場所、洞窟とその周辺だけで物語が展開するのでスケールはとても小さいです。
そもそも戦国時代には見えない現代風のスタイリッシュなNINJAは悪くないと思った。
革製の服、ジッパー、革靴、顔に貼り付けた入れ墨、現代的な髪型など、すべてが漫画っぽくて笑えます。
ストーリーは主人公が真相を思い出していく使い古されたパターンで、何度か違った経過を見せるも、予定調和の終わり方となります。
アクションだけが取り柄であるけど、どうにも相手と動きを合わせるだけで生死を賭けた戦闘には一切見えなかった。
主人公の突悪には魅力がなく、演じている三元雅芸も魅力がないので、アクションもキレがあっても説得力がないのが痛い。
こういうスタイルを貫く千葉誠治監督は悪くないけど、外国人が好きな“NINJA”という一点しかなく、響かなかったオイラには退屈だった。