ネイビーシールズ:オペレーションZ RE-2332

作品紹介

公開年月  2016/07/02
ジャンル  アクション/ホラー
原作  なし
監督  スタントン・バレット
脚本  A・K・ウォーターズ、マシュー・カーペンター
製作  ゲーザ・デクシー
製作国  アメリカ
鑑賞方法  レンタルDVD

あらすじ

ルイジアナ州ニューオーリンズに遊説の為に訪れた米副大統領との連絡が途絶えた。
急遽、アメリカ海軍のバージニア州ダムネック司令部に緊急要請が入る。
ネイビーシールズは副大統領救出の命令を受け、現地に急行するが、そこにはゾンビの大群が人々を食い尽くしていた。
地上に降り立ったネイビーシールズたちは、かつてない最悪の敵と戦う事になるのだった。

登場人物&出演者

AJ(演:デイモン・リパリ)
ネイビーシールズ隊員。チームに入ったばかりの新人。妻のお腹には子供が宿っている。
デイモン・リパリは代表作に『メカニカル』、『ビッグフット/UMA確認。』があります。
市民が襲われている状況を見過ごせないが、上官の命令にちゃんと従った優秀な隊員。
隊長たちとはぐれてリポーターとカメラマンとともに脱出を試みる主人公っぽい雰囲気。
たっぷりと死亡フラグを立ててから、子供の感染者に出くわすが発砲せずに噛まれるバカ。
しかし、ご都合主義の展開によって感染せず、何事もなかったようにお家へ帰ります。

アマンダ(演:ステファニー・オノレ)
テレビリポーター。副大統領の取材に来るが、暴動に巻き込まれてしまう。
ステファニー・オノレは代表作に『ファイナル・デッドサーキッド』、『フォーカス』などがあります。
リポーターとして絶好の特ダネに救出を拒んで残る事を選択する。
当然無傷で生き残り、後にテレビ番組に出演するが、その時の服装は不謹慎極まりない。

デイブ(演:マッシモ・ドブロヴィック)
テレビカメラマン。何かと文句を言うアマンダを宥める役となっている。
マッシモ・ドブロヴィックは32作に出演し、代表作に『沈黙の制裁』があります。
特ダネの為に残るアマンダに従い、命がけで街の惨状をカメラで記録していく。
最初から死にそうなので、当たり前のように噛まれて死んだ時はスッキリします。

カニンガム(演:エド・クイン)
大尉。ネイビーシールズ隊長。現場で的確な判断を下し、冷静に状況の対応をする。
エド・クインは代表作に『スターシップ・トゥルーパーズ2』、『パニック・ワールド』などがあります。
シアー中佐から直接指示を受け取り、その場の状況に合わせて柔軟に作戦を変えていく。
チームを大切に思っていて、噛まれても連れて帰るほど部下思いの上官となっている。

カール(演:チャド・ライル)
ネイビーシールズ隊員。チームの中で最も体格が良い。ヘリの着地ポイントを指示する。
チャド・ライルは4作に出演し、本作が劇場映画デビュー作となっています。
はぐれたAJを迎えに行くが、途中で感染者に囲まれてしまい、残る事を決意する。
AJや他の人を脱出させた英雄として最後に語られるが、違和感ありまくりです。

ビリー(演:ミカル・ヴェガ)
ネイビーシールズ隊員。チームの中では衛生兵。対応に追われるも意味がないと知る。
ミカル・ヴェガは代表作に『トランスフォーマー/ダークサイド・ムーン』、『ミュータント・タートルズ』などがあります。
ゾンビと揉みくちゃになっている時に指を噛まれ、ゾンビ化するフラグを抱える。
しかし、事前に打っている予防接種のおかげで都合良く免疫ができていました。

ベントリー(演:リック・フォックス)
副大統領。遊説はカムフラージュであり、実際はゾンビのウイルスの状況を確かめに来た。
リック・フォックスは代表作に『ハード・コレクター』、『パラダイス・ロスト』などがあります。
緊急事態で逃げるのが精いっぱいとなり、国のナンバー2とは思えないほどのヘタレぶり。

シアー(演:マイケル・ダディコフ)
中佐。副大統領救出作戦の指揮官。ゾンビに襲われている事実を知らされて対応する。
マイケル・ダディコフは代表作に『アメリカン忍者』シリーズ、『エグゼクティブ・コマンド』などがあります。
単なる暴動からの救出ではなく、事実を聞かされて的確な判断をチームに下す。

トーマス(演:モリー・ヘイガン)
CIAエージェント。暴動の原因を知っている。秘密の研究について中佐に警告をする。
モリー・ヘイガンは代表作に『野獣捜査線』、『ハドソン川の奇跡』などがあります。
秘密の多いCIAらしいキャラクターで、まだ何かを隠している感じを漂わせる。

感想

個人的な評価

ゾンビ映画は片っ端から鑑賞しても追いつかないほど多く製作されています。
そのほとんどが低予算の作品となるが、本作はそれなりの製作費を使っています。
本作のゾンビは生物兵器の類であり、タイトルの通り主要人物はネイビーシールズの隊員たちとなっています。
作戦の目的は副大統領の救出であるが、CIAの情報からウイルスの治療に欠かせない科学者の救出が追加される。
さすがにネイビーシールズがメインとなっているので、向かってくるゾンビには容赦ない射撃を加えていく。
正確にゾンビたちの頭を撃ち抜き、接近戦でも噛まれないように対応していきます。
さすがにアメリカ海軍の精鋭部隊だけあって、そう簡単には倒されません。
普通なら問題なく任務を遂行するけど、本作には一般市民も登場させています。
途中から副大統領の取材にやって来たリポーターとカメラマンと合流して、ネイビーシールズはお荷物を抱えた状態で任務にあたる。
やはり、ゾンビ映画には欠かせない特ダネ狙いの連中がいて、いつも男女の組み合わせで男が死ぬパターンが用意される。
当然ながら女性リポーターはかすり傷一つもない状態で生還する王道的な展開となる。
それにリポーターとカメラマンを警護するのは主人公っぽい立ち位置の新人です。
しかし、その新人も新人らしくマヌケな行動をして噛まれるが、ご都合主義によって何事もなく無事に帰ります。
他のゾンビ映画に登場する特殊部隊よりはマシだが、どうしてもマヌケに映ってしまう場面も少なくはない。
やはり、ネイビーシールズならば、最初から最後までスマートに対処して欲しいところ。
ゾンビは走るタイプであるが、相手がネイビーシールズだから怖さ半減なのも痛い。
全体的に悪くないと思うが、逆に秀でた部分がないという地味な展開がマイナス。
主人公が主人公としての要素が少なかったのも構成として微妙な印象を持ちました。
まだ本作は草稿段階というレベルで、もっと練り上げる必要性がありました。