ボルケーノ・アルマゲドン RE-2809

作品紹介

公開年月  2017/07/07
ジャンル  パニック/災害
原作  なし
監督  ダニエル・ギルボイ
脚本  ダニエル・ギルボイ
製作  スコット・J・ジョーンズ、ジェイソン・ワン・リム、ほか
製作国  カナダ
鑑賞方法  レンタルDVD

あらすじ

ある日、地殻変動によって巨大地震と津波が起こり、サンフランシスコを含めたアメリカの東海岸が壊滅する。
内陸部でも大規模な火山噴火の前兆が観測され、地質学者のカレンは生き残った人々と安全な山岳地帯を目指す。
だが、カレンたちはパニック状態となった暴徒たちが待ち受ける地獄の逃避行に変わってしまうのだった。

登場人物&出演者

カレン(演:リアーヌ・コール・ヤング)
主人公。地質学者。羊が大量死する原因を探ろうとするが、東海岸の壊滅を知る事になる。
リアーヌ・コール・ヤングは代表作に『Inevitable』、『Ladies Night』などがあります。
状況から推測して近くのイエローストーンが関係あると話し、避難するべきだと主張した。
当初は状況を把握できなかった町長を説得し、噴火が始まるとなんとか脱出に成功した。
避難場所を目指す途中で二酸化硫黄に見舞われ、ウォーリーやデイヴィスのおかげで助かる。
最後はケイドにアシュリーを人質に取られるが、立ち向かって彼を殺して救助された。

デイヴィス(演:パット・マッカークレン)
テレビ局のヘリパイロット。過去にアフガニスタン紛争にヘリのパイロットとして従軍した。
パット・マッカークレンは代表作に『Blue Smoke』、『In a World Created by a Drunken God』などがあります。
テレビ局の命令で津波の撮影をしようとして、その直前でなんとか脱出して町にたどり着く。
ケイドのアマチュア無線から情報を取ろうとするが、有効なモノがなくてお手上げ状態に。
心配していた姉の家までバイクで行くが、結局死んでいてカレンたちの元に帰ってきた。
最後は避難場所を目指す途中で二酸化硫黄に倒れ、そのまま回復せずに死んでしまう。

エリン(演:アンナ・パーカー)
テレビ局のカメラマン。デイヴィスとともに津波の撮影をする直前で無事に脱出をした。
アンナ・パーカーは本作が長編映画デビュー作となります。
ヘリコプターが故障して爆発する寸前に脱出し、そこに来たカレンたちに事情を話していた。
町ではカメラを回して状況をレポートしていた経験から、ケイドの専門用語を解決した。
意識をなくした女性に安楽死を実行しようとするが、ケイドの言葉で我に返って立ち去る。
最後は救助に来た人たちが陰謀論者のヴィンスが言っていた者だと知り彼を肯定した。

ヴォーゲル(演:ジェイ・モーバーグ)
町の科学教師。デイヴィスたちが持ってきた情報を確認するべく、カレンと調べていた。
ジェイ・モーバーグは代表作に『オブリビオン』、『Empyrean』などがあります。
危険性を示していたカレンの意見に賛同し、疑っていたウォーリーに状況を説明する。
カレンたちと避難場所を目指す道中で二酸化硫黄に襲われ、みんなを安全な洞窟に誘導した。
頼りになるデイヴィスがいなくなり、食料を確保するべく釣りをして魚を釣っていた。
最後はアシュリーをケイドに連れて行かれ、カレンに起こされると後の事を頼まれた。

ウォーリー(演:キャメロン・ゴードン)
カレンが羊の大量死を調べる町の町長。墜落したヘリから来たデイヴィスたちの話しを聞く。
キャメロン・ゴードンは代表作に『Universal Soldiers』、『Ruin Me』などがあります。
デイヴィスたちの映像や情報から町が危険だと主張するカレンをあまり信じていなかった。
カレンの警告を町の住民に伝えるが、避難の必要性の確信がない事に全員を説得できず。
実際に町が噴火に襲われて慌てて避難するが、多くの住民が犠牲になるも避難場所を目指す。
最後は避難場所の途中で二酸化硫黄に襲われると、車へ戻って荷物を取るが目を負傷する。

ヴィンス(演:スコット・ロバーツ)
町外れに住んでいた陰謀論者。噴火が起きてからラジオで陰謀論を強く訴えていた。
スコット・ロバーツは代表作に『The Death Merchant』、『ダイバージェント』がある。
避難場所を目指す途中でカレンたちがやって来て、そこで彼らに情報を提供していた。
陰謀論者として高らかに黒幕たちのせいだと口にして、ケイドと気が合って一緒に行動する。
ケイドが敗血症で意識不明の女性を安楽死させて見捨てられると、残って避難場所を目指す。
最後は立ち寄った自動車修理工場で男たちと交渉するが、ケイドに殺されて食料となった。

アシュリー(演:MJ・アルマーシ)
町で羊の牧場を経営する父親の娘。羊の大量死で調査に来たカレンの助手となった。
MJ・アルマーシは本作が長編映画デビュー作となります。
カレンの道具を見ていたら二酸化炭素ガス中毒で意識を失い、診療所へ運び出された。
町が危険だとしてカレンから避難警告が出されるが、噴火の発生で父親が死んでしまう。
避難場所を目指す道中で何度か噴火に襲われ、その度にカレンが守ってくれていた。
最後はケイドに人質となるが、助けに来たカレンに救い出され、救助隊により生還する。

エイモス・ケイド(演:マイケル・パレ)
町に住む変わり者のプレッパー。世界の終末に備えており、他者を寄せ付けない態度を取る。
マイケル・パレは近年の出演作に『バトルスティール』、『コードネームBT85/大統領暗殺を阻止せよ!』などがあります。
過去に湾岸戦争の「砂漠の嵐作戦」に参加した元軍人で、デイヴィスを見下していた。
町から避難する際に自分の荷物を確かめる町長たちに銃口を向けるが、結局は助け出された。
敗血症で意識不明の女性に安楽死させるが、カレンやデイヴィスに咎められて見捨てられる。
最後は暴走して無線を取り返そうとカレンを脅すが、反撃に遭ってしまい殺された。

感想

個人的な評価

本作はみんなが大好きアルバトロスフィルムから発売されている作品です。
派手なジャケットとなっていますが、恐らく本作ではそのような場面はないと思います。
ただ、本作はアサイラム製作じゃないので、いつも期待している展開は望めない可能性が非常に高いです。
本作はジャケットのような派手な映像はほとんどなく、低予算らしく主に人間関係のトラブルが中心になっています。
たまたま羊の大量死を調査していた主人公が推測で危険性を示唆して、安全な避難場所を目指す事になります。
そこに取材ヘリが故障して降りたテレビ局の人間から情報をもらい、一緒に同行していく。
あとは世界の終末に備える「プレッパー」というサバイバリストが加わるが、後々に彼がトラブルを起こす事になる。
このように内輪だけで物語が展開するが、実際は世界規模で異変が起きているのです。
町一つ分だけの規模にしか見えないが、便利な事に情報や映像だけで世界の危機を伝える低予算の王道的な手法を使っています。
ジャケットのデザインから、自然の猛威から逃げる人々を連想しますが、実際は「一番危険なのは人間でした」という退屈なオチとなります。
確かに非常時では奪略や殺害を平然とやる人間は怖ろしいが、本作のジャケットにはそのようなイメージが一切ありません。
これがアサイラムならば、メチャクチャな展開で楽しませてくれるが、本作は普通に描写しているせいで記憶に残るような場面がほぼない。
しいて言えば、悪役を買って出たマイケル・パレぐらいだが、もうこの人はこういう作品にしか出られない落ちぶれた俳優にしか見えず哀愁が漂っています。
本作では災害時に人間は一番怖い事を描いているけど、あまりにも特徴がないので面白味がまったくない作品でした。