作品紹介
公開年月 | 2016/07/15 |
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ジャンル | SF/アクション/ホラー |
原作 | アイヴァン・ライトマン 『ゴーストバスターズ』(リブート) |
監督 | ポール・フェイグ |
脚本 | ポール・フェイグ、ケイティ・ディボルド |
製作 | アイヴァン・ライトマン、エイミー・パスカル |
製作国 | アメリカ |
鑑賞方法 | 購入ブルーレイ |
あらすじ
ニューヨークの名門大学で真面目に教鞭を執る物理学教授のエリンだったが、かつて彼女が書いた心霊現象に関する本がネットで出回り、最終的に大学をクビになる。
原因はエリンの幼馴染みで女性科学者のアビーで、彼女は天才で変人の女性エンジニアであるジリアンを助手に心霊研究を続けていた。
そんな三人はたまたま調査に向かった屋敷で本物の幽霊に遭遇し、それがきっかけで幽霊退治専門のゴーストバスターズを立ち上げる事に。
そこへ街を知り尽くす地下鉄職員のパティ、事務員兼雑用にケヴィンを加え、本格的に始動するのだった。
登場人物&出演者
・エリン・ギルバート(演:クリステン・ウィグ)
コロンビア大学の物理学者。アビーと共著した幽霊の本によって終身雇用契約を拒否される。
クリステン・ウィグは近年の出演作に『オデッセイ』、『ミニー・ゲッツの秘密』がある。
アビーのせいで職を失い彼女の元を訪れたら、なぜか幽霊探しをする事になる。
完全に巻き込まれた形になるが、それは過去を捨て去ったエリン自身を思い出せる事になる。
変人と呼ばれる事を毛嫌いしていたが、最終的にそれこそが自分らしい事に気づく。
・アビー・イェーツ(演:メリッサ・マッカーシー)
高校の科学教師。勝手に自分の教室をラボに改造してジリアンとともに幽霊の研究をする。
メリッサ・マッカーシーは近年の出演作に『SPY/スパイ』、『ヴィンセントが教えてくれたこと』などがあります。
エリンが真面目な大学教授をしている間も、昔と同じように幽霊の研究をしていた。
アビーはエリンと違って本来の自分を受け入れている点で対極的な存在になっていた。
しかし、二人は元々同じような人間であり、昔のエリンが戻った事に誰よりも喜んでいた。
・ジリアン・ホルツマン(演:ケイト・マッキノン)
アビーの共同研究者で素粒子物理学者。ゴーストバスターズの装備を開発している。
ケイト・マッキノンは代表作に『アングリーバード』、『ファインディング・ドリー』の声の出演があります。
エリンやアビーよりも変人であり、自分のペースで物事を進める独特な雰囲気を持っている。
数々の装備を開発する天才で、パティが調達した霊柩車すら改造してしまうほど。
どんな危機的な場面でも楽しんでいて、特に装備を使う時の躍動感がにじみ出ています。
・パティ・トーラン(演:レスリー・ジョーンズ)
ニューヨーク市地下鉄職員。ゴーストバスターズの調査に同行し興味本位でメンバーになる。
レスリー・ジョーンズは代表作に『裸の銃を持つ逃亡者』、『トップ・ファイブ』がある。
他のメンバーと違って科学知識は一切なく、幽霊についても半信半疑という状態。
それでも、自分の家である地下鉄に現れた幽霊を見て信じるようになる。
面白そうだという事でゴーストバスターズに加わり、街の事なら誰よりも詳しい知識を持つ。
体格はメンバーの中で一番大きく、派手な装飾と服装が特に印象的である。
・ケヴィン・ベックマン(演:クリス・ヘムズワース)
ゴーストバスターズの事務員兼雑用。筋肉質でハンサムだが、それ以外はダメダメな男。
クリス・ヘムズワースは近年の出演作に『ソー:ラグナロク』、『スノーホワイト/氷の王国』などがあります。
まさに筋肉マンという言葉が似合うほど、頭の中まで筋肉で形成されているような男。
基本的にナルシストであるが、嫌味がなく、本当に単なるバカという単純なキャラクター。
それをクリス・ヘムズワースが演じているのは逆にスゴイ事だと感じました。
・ローワン・ノース(演:ニール・ケイシー)
悪役。ホテルで雑用係をしている。ずっといじめられる人生を味わってきた。
ニール・ケイシーは俳優の他に脚本家、映画プロデューサー、編集として活躍しています。
エリンとアビーの本からヒントを得て、世界を手に入れる装置を開発する。
実はゴーストバスターズに迫るほどの天才だが、性格と容姿のせいで惨めな人生を送る。
常に落ち着いた雰囲気と口調であり、完璧な計画を着実に実行してました。
・ブラッドリー(演:アンディ・ガルシア)
ニューヨークの市長。ゴーストバスターズのやっている事を信じていて賛同している。
アンディ・ガルシアは近年の出演作に『なりすましアサシン』、『ブルー2/トロピカル・ブルー』などがあります。
基本的にニューヨークのイメージが第一で、騒ぎをゴーストバスターズのせいにする。
・ジェニファー・リンチ(演:セシリー・ストロング)
ブラッドリー市長の秘書。市長に相づちを打ち、ほとんどの事を代弁してくれる。
セシリー・ストロングはバラエティ番組『サタデー・ナイト・ライブ』では準レギュラーとして活躍しています。
悪気はないけど、トゲのある言葉を次々と軽はずみ口にするという失礼な秘書。
感想
個人的な評価
当初の企画ではシリーズの三作目として製作される予定でした。
監督と共同脚本にオリジナルのアイヴァン・ライトマンが予定されていた。
しかし、オリジナルメンバーで共同脚本のハロルド・ライミスが亡くなってしまい、アイヴァン・ライトマンは監督を降板してしまう。
そこで白羽の矢が立ったのはポール・フェイグで、本作で監督と共同脚本を務めています。
本作はリメイクとなったが、メンバーはすべて女性に変えてのリブート作品となります。
前2作のオリジナルを掛け合わせたリブートとしてポール・フェイグ監督が作っています。
実は当初から劇場でも観たかった作品だったが、残念ながら叶わずに購入したブルーレイで初鑑賞となりました。
率直な感想から言って、オリジナルに敬意を表した本作は素晴らしい出来でした。
メンバーを女性にした事により、オリジナルになった男臭さがなくなって、女性特有の友情というのが表現されています。
とにかく、チームのメンバーが個性豊かであり、オリジナルに負けない濃さががあります。
まとめ役となるエリン、ずっと研究を続けたアビー、変人発明家のジリアン、縁の下の力持ちパティと役割も明確である。
それぞれがオリジナルのメンバーに対応しているけど、きちんと本作独自のキャラクターとして成り立っている。
むしろ、ベースがオリジナルメンバーだが、基本的に本作は独立したキャラクターになっている感じである。
そこに事務兼雑用係のケヴィンが加わる事で、新生ゴーストバスターズが誕生するのです。
個人的にはゴーストバスターズの装備を一人で発明したジリアン・ホルツマンを演じたケイト・マッキノンが一押しです。
世代的には他の三人よりも一回り下だが、ケイト・マッキノンの性格とキャラクターのイメージがピッタリと言える。
特にクライマックスで魅せる彼女の見せ場が印象的であり、本作でも目立った存在でした。
もちろん、オリジナルを意識した演出も随所に盛り込まれており、ポール・フェイグ監督の原作に対する愛情が感じられます。
更にオリジナルのメンバーがカメオ出演している点も、鳥肌が立つほどの感動を覚えた。
久しぶりにずっと楽しい感じの展開であったが、ちょっとばかりテンポの悪い場面がチラホラあったのは少し痛い。
こういう作品は基本的にテンポがカギを握っているので、そこら辺の演出が少しきになってしまいました。
それでも、充分にフォローできるだけの面白さであり、今後は続編にも期待できます。