作品紹介
公開年月 | 1983/04/23 |
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ジャンル | ファンタジー/アドベンチャー |
原作 | なし |
監督 | ラトノ・ティモア |
脚本 | イマム・タントウィ |
製作 | G・T・サムタニ |
製作国 | インドネシア |
鑑賞方法 | レンタルDVD |
あらすじ
湖の底に巣くうワニの女王は近年の村から若い美青年を生贄として捧げさせ、更に結婚式に乱入して花婿を強奪するまでエスカレートしていた。
ワニの女王の手先となるバグ・ジャガの悪の戦士たちが伝説の魔剣“デビルズ・ソード”を手に入れて世界征服を企んでいた。
それに対し、バグ・ジャガの同門の戦士マンダラが立ち上がり、悪の戦士とワニの女王の暴走を止めようとするのだった。
登場人物&出演者
・マンダラ(演:バリー・プリマ)
主人公。カビル師の下でバグ・ジャガと偉大な戦士となる。バグ・ジャガの行いに反対する。
バリー・プリマは代表作に『オメガフォース』、『女騒霊(おんなポルターガイスト)/復讐のバイブレーター』などがあります。
通りかかった村を襲っていたバグ・ジャガを見て、男たちが全員殺されてから助けに来た。
ラマ師匠がバグ・ジャガと邪悪な戦士たちに傷つけられ、彼らの暴走を止める旅に出かける。
デビルズ・ソードを簡単に手に入れると、奪いに来たバグ・ジャガを余裕の状態で撃退した。
最後はワニの女王に誘惑されるが、師匠のテレパシーで打ち破って倒し、再び旅を続けた。
・ピタルカ(演:エニー・クリスティナ)
ヒロイン。村長の息子との結婚式をしている最中にバグ・ジャガに邪魔されてしまう。
エニー・クリスティナは代表作に『Two in Black Belt』などがあります。
村の男たちよりも腕が立ち、刃物を持っているバグ・ジャガに対して素手で応戦していた。
バグ・ジャガを倒そうとするマンダラに近づき、夫を助ける為に一緒に危険な旅へ出る。
デビルズ・ソードを奪おうとするバグ・ジャガに捕まるが自力で脱して戦うも勝てず。
最後はワニの女王に挑むも捕まるが、マンダラが倒して見事に夫を救い出して結婚をした。
・アビ・ラマ師匠(演:カンダル・シンヨ)
マンダラとバグ・ジャガの師匠。尊師が作り出した“デビルズ・ソード”の隠し場所を知る。
カンダル・シンヨは代表作に『Sorga yang Hilang』、『Pembalasan rambu』があります。
邪悪な戦士となったバグ・ジャガと仲間たちに襲われ、一度は死ぬがなぜか自力で生き返る。
戦いで足を毒に冒されてしまい、マンダラに切断してもらいなんとか一命を取り留める事に。
デビルズ・ソードが隠された場所の地図を手渡し、マンダラに悪を倒すように指示を与えた。
最後はワニの女王に誘惑されるマンダラを尊師の幻影とともにテレパシーで救い出した。
・バグ・ジャガ(演:アドベント・バングン)
マンダラの同門の戦士。長らく岩の中で瞑想をしていた。邪悪な戦士の側についてしまう。
アドベント・バングンは代表作に『Lady Dragon』、『Without Mercy』などがあります。
ワニの女王に呼び出され、村長の息子が結婚式を終える前に邪魔者をぶっ殺し連れ出した。
デビルズ・ソードを求めて師匠を邪悪な戦士たちと襲うが、手がかりを見つけられずに退散。
ライバルとなる邪悪な戦士たちを始末して、マンダラからデビルズ・ソードの奪還に失敗。
最後はワニの女王に失望されてしまい、炎の中に投げ込まれて呆気なく消滅してしまう。
・女王(演:グディ・シンタラ)
ワニの女王。近隣の村から未婚の男を拉致させて自分のモノにする。絶世の美女で脇毛あり。
グディ・シンタラは代表作に『Hukum karma』、『Elang laut』などがあります。
万能の力を持っているけど、地上には出ずに人間の邪悪な戦士であるバグ・ジャガに頼る。
バグ・ジャガが連れて来た村長の息子を品定めして、完全に彼を虜にして我が物にする。
デビルズ・ソードの奪還に失敗して帰ってきたバグ・ジャガに失望し、呆気なく片付けた。
最後はマンダラを誘惑するも打ち破られ、デビルズ・ソードに切り裂かれて倒された。
感想
個人的な評価
本作は非常に珍しいインドネシアの作品となります。
インドネシアでは巨匠と呼ばれるG・T・サムタニが製作として参加しています。
近年では『ザ・レイド』シリーズで世界的に認知されるようになったインドネシア映画。
なんと言っても、その映画で活躍したイコ・ウワイスは現在ハリウッドでも活躍している。
これはタイのアクション映画を全世界に知らしめたトニー・ジャーと同じような展開である。
しかし、本作は1984年という今だとクラシックに入る時代であり、映画製作のノウハウはまだ未発達だった頃でしょう。
冒頭からワイヤーや滑車が映像に映り込んだり、アクションが迫力よりも必死に合わせているような感じがした。
如何に『ザ・レイド』シリーズで洗練されているのか分かるが、本作は本作なりのゆったりしたアクションもまた魅力だろうと思います。
内容としてはワニの女王が美男子?たちを集めて、生気を吸って生きているようで、更にデビルズ・ソードを手に入れたいという流れになります。
その為に主人公であるマンダラと同門の戦士バグ・ジャガと集められた邪悪な戦士たちに取ってこいというのです。
物語の大半をアクションで占めていますが、どれも調子を合わせるだけで必死になっていて決して迫力があるワケじゃないです。
しかも、何度も同じようなアクションが続いてしまうので、どうしても飽きて途中から眠くなってしまいます。
邪悪な戦士たちの設定は面白そうだったが、なぜか主人公と戦わずにあっさりと退場するのは非常にもったいなかったです。
そして、本作を語る上で忘れちゃいけないワニの女王ですが、演じているグディ・シンタラは脇毛を生やす女優らしい。
最初は見間違えだと思っていましたが、ラスト辺りでハッキリと映っていて、かなりの衝撃を受けました。
他の女優やエキストラたちはしっかりと処理しているにも関わらず、女王だけが立派な脇毛を生やしていたのはある意味、特別な存在だと言えるだろう。
それだけで気を取られてしまい、脇毛の意味を待っていたが、どうやら単純にグディ・シンタラのアイデンティティだと分かりました。
物語は全体的に緩いし、ルールも大雑把でアクションも長すぎるけど、一生懸命作っている姿勢はしっかりと伝わりました。