デッドトリガー RE-3132

作品紹介

公開年月  2019/04/05
ジャンル  アクション/ホラー
原作  MadfingerGames 『Dead Triger』
監督  マイク・カフ、スコット・ウィンドハウザー
脚本  ハイツ・トレッシュニッツァー、マイク・カフ、ほか
製作  マイク・カフ、グレブ・フェティソフ、ほか
製作国  アメリカ
鑑賞方法  レンタルDVD

あらすじ

ゾンビ感染症が発生し、それを一掃するべく対ゾンビ特殊部隊(CSU)が結成され、高得点ゲーマー、格闘家、犯罪者などゾンビに立ち向かえる有望な若者たちをスカウトしていた。
スカウトされた若者たちは歴戦の猛者ウォーカー大尉から訓練を受け、続々と感染者が増える中で発生源であるターミナル島で治療薬を研究するチームからの連絡が途絶える。
そこで上層部はウォーカー大尉率いる部隊に探索と救出を命じて研究所に向かうが、そこはすでにゾンビたちに制圧されていたのだった。

登場人物&出演者

ウォーカー大尉(演:ドルフ・ラングレン)
主人公。元々はターミナル・シティの警察官。対ゾンビ特殊部隊を訓練する為にやって来る。
ドルフ・ラングレンは近年の出演作に『追跡者の掟』、『アクアマン』などがあります。
スカウトされた若者たちを訓練していき、ゾンビ殺しに必要な事をすべて教え込んでいく。
タラを救出する作戦の隊長に任命され、仲間を失いながらも彼女を見つけて脱出を図る。
サイグローブ社の回し者であるマルティノフと対決し、タラの助力で見事に倒す事になる。
最後は偵察隊と合流してタラを引き渡すと、教会に残った人たちを助けるべく戻っていった。

タラ(演:オータム・リーサー)
ヒロイン。サイグローブ社の研究員でゾンビの治療薬を研究する。コンラン将軍の一人娘。
オータム・リーサーは代表作に『ハドソン川の奇跡』、『ファイナル・ブラッド』がある。
ゾンビ化による遺伝子の変異に注目していて、そこからヒントを得て治療薬の研究をする。
研究所がゾンビに襲撃されると、ウォーカーたちに助け出されて自ら銃を手にして戦う。
マルティノフの裏切りで解析したデータを奪われるが、ウォーカーたちの活躍で取り戻す。
最後は救出部隊の犠牲とウォーカーのおかげで偵察隊と合流し、治療薬の研究を続ける事に。

クリス・ノートン(演:クリス・ギャルヤ)
“対ゾンビ特殊部隊”にスカウトされた若者の一人。家族をゾンビに殺された天涯孤独に。
クリス・ギャルヤは代表作に『Momma’s Man』、『Isolated』などがあります。
絶望してゲームをしていたところを“対ゾンビ特殊部隊”にスカウトされて承諾する。
訓練している中でなぜかナオミに気が合って、何かと彼女の気を引こうと行動していた。
なぜかウォーカーから頼りにされていて、裏切ったマルティノフを捕まる活躍をした。
最後はナオミの犠牲で助かり、タラとともに偵察隊と合流して無事に脱出する事に成功した。

・マルケッティ少尉(演:ブルック・ジョンストン)
対ゾンビ特殊部隊の訓練を指導する一人。訓練生たちにゾンビの遺体を見ながら説明した。
ブルック・ジョンストンは代表作に『フィフティ・シェイズ・ダーカー』、『ワイルド・ストーム』などがあります。
厳しい訓練を終えた訓練生たちとバーに出かけるが、他の軍人に邪魔されて何も言わず退去。
タラを救出する作戦に参加し、衛生兵として一連の戦闘の後に各自の状態を診察していた。
実はゾンビに噛まれていて、サイグローブ社の抑制薬を使うも一時的だとウォーカーに話す。
最後は逃げ出したマルティノフに首をナイフで切られ、駆けつけたウォーカーの前で死亡。

サマンサ・アトキンス(演:ルシアナ・キャロ)
“対ゾンビ特殊部隊”にスカウトされた若者の一人。格闘技の試合で賞金を稼いでいた。
ルシアナ・キャロは代表作に『ドクター・ドリトル3』、『俺たちフィギュアスケーター』などがあります。
勝利しても賞金が出ない事に不満を持ち、金を持ち出して逃げたところでスカウトされる。
男勝りな性格と持ち前の格闘技術を使って活躍し、なぜかジェラルドに気に入られる。
タラの救出作戦に参加するが、被験者0番になぜか素手で挑むが、吹き飛ばされて足を骨折。
最後は逃げられないと悟り、渡されたグレネードランチャーで被験者0番と自爆をした。

ダニエル・チェン(演:ジャスティン・チョン)
“対ゾンビ特殊部隊”にスカウトされた若者の一人。母親をゾンビに殺されてゲーム中毒に。
ジャスティン・チョンは代表作に『トワイライト/初恋』、『21オーバー/最初の二日酔い』などがあります。
復讐心とゲームでの腕前を見込まれてスカウトされ、迷う事なく訓練生として参加する。
ずっと引きこもってゲームしていたせいで体力がなく、銃は一度も扱った事がないと嘆く。
タラの救出する作戦では持ち前のハッキング能力を使い、地図を見て部隊を誘導していた。
最後は登場した被検体0番に考えなしで突っ込むが、一撃食らっただけで呆気なく死んだ。

ジェラルド・“Gドッグ”・ジェファーソン(演:ロミオ・ミラー)
“対ゾンビ特殊部隊”にスカウトされた若者の一人。母親にゾンビの抑制薬を盗み出した。
ロミオ・ミラーは代表作に『ダンス・レボリューション』、『ザ・ハロウィン』があります。
盗まれたチンピラたちに追い詰められるが、ちょうどスカウトがやって来て助かった。
訓練が始まるとなぜかサマンサに気があるような態度で、気楽に会話を楽しもうとしていた。
孤立しようとするチェンの面倒を見て、酒が飲めない彼をムリヤリ連れ出して交流を深める。
最後はサマンサが犠牲になって、爆死した彼女の元に駆けつけてゾンビに食い殺された。

ナオミ・シカ(演:ナタリ・ユラ)
“対ゾンビ特殊部隊”にスカウトされた若者の一人。家族の死の回想中にスカウトされる。
ナタリ・ユラは代表作に『Three Sisters』、『デス・ショット』などがあります。
ゾンビに復讐するべく訓練生となって、他と違って刃物を扱う技術を披露していた。
なぜかクリスに気に入られると、ずっと付きまとわれてもすぐにはいい関係に発展せず。
タラの救出作戦に参加し、裏切ったマルティノフの隙を突いて倒す手伝いをした。
最後は油断したところでゾンビに囲まれてしまい、囮となったクリスを逃して食い殺された。

コンラン将軍(演:ジョエル・グレッチ)
スカウトされた“対ゾンビ特殊部隊”の訓練の責任者。若者たちに訓練の説明をした。
ジョエル・グレッチは代表作に『マイノリティ・リポート』、『アポカリプス・トゥモロー』などがあります。
訓練生たちに娘タラの救出作戦を言い渡し、サイグローブ社のルッソからの指示に従う。
実はルッソから援助を受けていて逆らえない立場で、彼らに仕方なく利用される立場になる。
最後はプランBに移行させる事を伝えると、ルッソの指示で頭を撃ち抜かれて死亡した。

・マルティノフ中尉(演:オレッグ・タクタロフ)
対ゾンビ特殊部隊の訓練を指導する一人。グレネードランチャーを訓練生たちに紹介した。
オレッグ・タクタロフは近年の出演作に『ザ・アウトロー』、『バトル・ドローン』がある。
訓練生たちに武器がなくなった場合、自分が武器になると言ってゾンビを数体ぶっ殺す。
タラを救出する作戦に参加して島に上陸するが、実はサイグローブ社の回し者で裏切る事に。
一度はウォーカーたちに捕まるが、神父を騙して脱出し、マルケッティを誘い出して殺す。
最後はウォーカーを追い込むもタラに撃たれ、そのまま放置されてゾンビに食い殺された。

グロリア・ルッソ(演:タマラ・ブラウン)
サイグローブ社の社長。世界に大量の武器を売って金儲けして次なるビジネスを考えている。
タマラ・ブラウンは代表作に『ソウルフード』、『Little Chenier』などがあります。
次なるビジネスとしてゾンビの治療薬を考え出し、すべてを手中できると自信を見せる。
タラがいる研究所がゾンビの襲撃で連絡が途絶えると、ウォーカーたちの救出に向かわせた。
援助するコンラン将軍を使ってウォーカーたちを動かし、用済みになった彼を射殺させた。
最後はゾンビゲームの開発会社だと発覚し、2週間後にアウトブレイクを発生させる事に。

感想

個人的な評価

本作は『未体験ゾーンの映画たち2019』にて上映された作品となります。
大ヒットしているスマホの人気ゲームが原作で実写映画化しています。
ゲームを原作にした実写映画は意外にも数が多く、『ハウス・オブ・ザ・デッド』シリーズや『デッドライジング』などがあります。
その中でも『バイオハザード』シリーズは大ヒットしていて、世界的にもゾンビ映画の幅を広げた作品とも言えます。
近年では家庭用ゲームよりもスマホゲームが流行しており、これもゾンビゲームでも例外ではなく、本作はまさしく代表格と言えるだろう。
ゲームが原作なので現実離れした部分が多く、ストーリー性よりもアクション性に比重を置いている場合がほとんどです。
そんな本作は“対ゾンビ特殊部隊”が登場して、スカウトされた若者たちが治療薬の研究員を助け出すというゲームらしい設定となります。
主演となるドルフ・ラングレンにとって本作は2作目のゾンビ映画となり、1作目は『バトル・ハザード』でこちらの方が激しいアクションをしています。
つまり、本作は結構温い構成になっていて、クラシック型のノロノロと歩くゾンビで人海戦術と神出鬼没による奇襲がほとんどとなる。
『ハウス・オブ・ザ・デッド』ほど雑な作りではないが、決して丁寧に作っているワケじゃなく、ツッコミどころ満載なのは当然と言えるようなレベルです。
やたらと登場人物を増やしているが、ほとんどが棒立ち要員でゾンビに殺されるか裏切りで殺されるだけの為に出ている感じでした。
本来ならドルフ・ラングレンだけで活躍して欲しいが、さすがに年齢には勝てず、アクションシーンで代役を使っているのを見て少しガッカリしました。
ケガさせないつもりで代役を使っているだろうが、そのせいでドルフ・ラングレンの強さがあまり目立たなかったです。
そんな絶対的な主人公に対して、オレッグ・タクタロフが悪役として立ちはだかって、総合格闘技仕込みのチョークスリーパーを決めるシーンが最高潮でした。
この二人がいなければ、本作は『ハウス・オブ・ザ・デッド』以下のネタにならないレベルであり、夢オチのようなゲームオチについても興醒めしてしまう。
ただ、救済措置として現実に世界がゾンビに支配されるというフォローがあるけど、結局は我々が見ていたのはゲームの話しというオチでムダな時間を過ごしたと感じさせる。
せめて、もう少しドルフ・ラングレンを中心にして物語を構築して、登場人物を半分に減らすべきだったと思います。
いくらゲームが原作だとは言え、ここまで魅力のないストーリーと登場人物を作っているのは逆にもの凄い才能だと感じました。
そもそも、監督が二人いて、伽kほんも四人もいるのに、こんなつまらない話しを作るのは何か意図があるとしか思えないほど退屈でした。