クリフハンガー RE-1234

作品紹介

公開年月  1993/05/28
ジャンル  アクション/サスペンス
原作  なし
監督  レニー・ハーリン
脚本  マイケル・フランス、シルヴェスター・スタローン
製作  レニー・ハーリン、アラン・マーシャル
製作国  アメリカ、フランス、イタリア
鑑賞方法  レンタルDVD

あらすじ

山岳救助隊のゲイブは山登りに付き合っていたが、同僚で親友のハルの恋人サラがトラブルに遭って助けれずに事故死してしまう。
一方、財務省では流通されない紙幣を狙ったクウェイランたちにより輸送機が襲われ、金が入ったケースが雪山に落下する。
ゲイブはハルから恨まれ恋人のジェシーと別れて町で仕事をしていたが、荷物を取りに戻るとクウェイランたちの救助要請の為に山へ向かうのだった。

登場人物&出演者

ゲイブ・ウォーカー(演:シルヴェスター・スタローン)
主人公。山岳救助隊のエース。ロッククライミングが得意で世界有数の崖を制覇している。
シルヴェスター・スタローンは近年の出演作に『リベンジ・マッチ』、『大脱出』がある。
過去にハルの恋人を助けられず、後悔の念から山を離れ、ジェシーを連れ出そうとする。
ジェシーの説得で救助要請の手伝いをするが、クウェイランからなんとか逃げ出した。
先回りして金が入ったケースを奪っていき、クウェイランの部下を減らしながら反撃する。
最後は捕まったジェシーを助け、クウェイランを救助ヘリごと墜落させて生還を果たした。

・ジェシー・ディーガン(演:ジャニーン・ターナー)
ヒロイン。山岳救助隊でヘリの操縦をする。ゲイブとは恋人関係で山小屋で一緒に暮らす。
ジャニーン・ターナーは代表作に『マグノリアの花たち』、『炎のテキサス・レンジャー/リターンズ』などがあります。
ハルが連れて来た恋人が事故死するが、山に留まるも黙って去ったゲイブに怒っていた。
救助要請が入ると、一人で行こうとするハルを手伝って欲しいとゲイブにお願いしていた。
連絡がなくて山小屋に行くと、ゲイブと合流してハルが捕まっていると言われて状況を知る。
最後はクウェイランに捕まり、ゲイブが取引を持ちかけて倒し、なんとか生還を果たした。

ハル・タッカー(演:マイケル・ルーカー)
山岳救助隊のメンバー。山登りが素人の恋人を連れて、事故で亡くしたゲイブを責めていた。
マイケル・ルーカーは近年の出演作に『ザ・ブラックナイト』、『独房の生贄/悪霊が棲む213号室』などがあります。
山岳救助隊に残り遭難した人々を助けていたが、帰っきた事をジェシーから教えてもらえず。
クリステルの救助要請を受けて単独で行くが、道中にゲイブと合流して怒りを爆発させる。
クウェイランたちに利用されて金が入ったケースを探すが、友人や上司が目の前で殺される。
最後は逃げたジェシーと合流し、救助ヘリを撃ち落として、ゲイブとの友情を取り戻した。

サラ(演:ミシェル・ジョイナー)
ハルの恋人。ハルに説得されて初めて登山に挑んだ。素人であって不安な表情を浮かべる。
ミシェル・ジョイナーは代表作に『赤い殺意』、『ラグタイム/しっちゃかめっちゃか大騒動』などがあります。
ハルが膝をケガしてしまい、ヘリで救助される為に綱渡りすると分かった不安が増していた。
最後は器具が壊れて吊られる状態でゲイブに手を掴まれるが、滑ってそのまま落下して死亡。

クリステル(演:キャロライン・グッドール)
クウェイランの一味の女性。クウェイランの愛人で飛行機の操縦や爆弾の設置がてきる。
キャロライン・グッドールは代表作に『シンドラーのリスト』、『戦場のジャーナリスト』などがあります。
流通しない金を受け取る小型飛行機を操縦していたが、反撃を食らって雪山に不時着させた。
クウェイランの忠実な部下として命令に従い、隙を見て逃げようとしたハルを止めた。
隠れていたゲイブを誘い出すべく、クウェイランの命令で素早く爆薬を仕掛けた褒められる。
最後はトラヴァースに脅されると、自分が助かりたいクウェイランに犠牲として殺された。

リチャード・トラヴァース(演:レックス・リン)
財務省の職員。流通しない紙幣を何度も輸送して信頼されている。12年間無事故を自慢。
レックス・リンは代表作に『カットスロート・アイランド』、『ゴースト・オブ・マーズ』などがあります。
いつものように流通しない紙幣を輸送するが、実はクウェイランと組んで奪おうとする。
雪山に金を落としてしまい、ゲイブとハルを使って探させるが、クウェイランと対立する。
クウェイランと緊張状態が続く中で、唯一金の在り方を知る事で殺されずに済んでいた。
最後は金を奪ったゲイブを殺そうとするが、思わぬ反撃を食らって凍った水の中で死んだ。

エリック・クウェイラン(演:ジョン・リスゴー)
元軍人。国際的な犯罪に多く関わっている。流通しない大金を手にして大儲けを考える。
ジョン・リスゴーは近年の出演作に『40歳からの家族ケーカク』、『俺たちスーパー・ポリティシャン/めざせ下院議員!』などがあります。
雪山に金を落とすと、救助に来たゲイブとハルを脅しながら探させるもトラヴァースと対立。
トラヴァースのレーダーを使う為のコードを教えてもらえず、仕方なく彼を生かしていた。
クリステルを殺してパイロットは自分だけだと話し、トラヴァースに金を探させていた。
最後はジェシーを人質にするが、ゲイブの反撃を食らって、救助ヘリとともに落下して死亡。

感想

個人的な評価

本作は『第66回アカデミー賞』にて視覚効果賞、音響編集賞、録音賞にノミネートされた。
この作品は『第14回ゴールデンラズベリー賞』にて最低作品賞、最低脚本賞、最低助演男優賞、最低助演女優賞にノミネートされました。
当時、シルヴェスター・スタローンはアクションスターとして落ち目で主演作がことごとく興行的に失敗していました。
苦戦するスタローンにとって、良き友人で最大のライバルだったアーノルド・シュワルツェネッガーの人気が高まった事で更なる焦りを感じていたという。
そんな時に本作の話しがやって来て、これで一発逆転できるとして必死にやったという。
とにかく、本作はロケーションが凄くて、撮影するだけでも大きな苦労があっただろう。
現代ではドローンを使った撮影が可能となっているが、当時はそんな技術がなくて相当大変だったと思います。
全編を雪山で撮影した事は単純にスケールの凄さを訴えていて、同じタイプの作品である『バーティカル・リミット』よりも印象に残ると思います。
体を張ったアクションを見せたスタローンの気合いも伝わるが、やはり、他の登場人物は微妙な扱いでした。
悪役を演じたジョン・リスゴーの最後まで悪人を貫き通した感じはいいし、あまりメジャーじゃなかったマイケル・ルーカーもなかなか良かったと思います。
ただ、それ以外は本当にオマケ程度、ヒロインはちゃんと観ていればずっと主人公の足を引っ張っていたし、悪役の仲間たちも知能レベルがかなり低くなっていました。
あとは冒頭の衝撃的なシーンは強烈なインパクトがあるけど、主人公の苦悩があまり描かれずにいたのは少し残念だと感じた。
あんな風に目の前で死んでしまったらトラウマ級で二度と山に登れないと思います。
そこら辺の心理描写はもっとあっても良かったが、スタローンでは限界があっただろう。
それでも大自然を魅せる迫力ある映像、盛り上げるテーマ曲も素晴らしかったです。