バベル/失われた地図と魔法の水晶 RE-1904

作品紹介

公開年月  1999/04/07
ジャンル  ファンタジー/アドベンチャー
原作  なし
監督  ジェラール・プリシノ
脚本  ジェラール・プリシノ、ヴァンサン・ランベール、ほか
製作  ジョルジュ・ベナヨン
製作国  フランス、カナダ
鑑賞方法  レンタルDVD

あらすじ

遙か昔、人々がまだ同じ言葉で話していた時代、人間はバベル人たちに大きなタワーを作らせ、その頂上に創造主の石をのせた。
それは恐ろしいカオスの始まりで、人間たちが地球を滅ぼさぬようバベル人たちは地下深くにその創造主の石を隠していた。
時は現代となり、今世紀最後の月食の日に、その石が眠る場所を書いた地図が地上へと出てしまう。
地図を追いかけて三人のバベル人が地上へやって来るが、その在処を知るのは一人の少年デイヴィッドであった。

登場人物&出演者

デイヴィッド(演:ミッチェル・デヴィッド・ロスパン)
パトリック(演:ミシェル・ジョナス)
ファニー(演:マキシム・ロイ)
ネムロッド(演:チェッキー・カリョ)
アリス(演:マリア・デ・メディロス)

感想

個人的な評価

この作品はジェラール・プリシノが監督、脚本、音楽を務めています。
ジェラール・プリシノ監督は他に映画プロデューサーとして活躍しています。
監督としては主にドキュメンタリーを多く手がけ、他にオリジナルビデオも手がけています。
カナダとフランスの合作で、1999年にフランスで公開され、日本では劇場未公開となっています。
本作において地図の在処を知る少年デイヴィッドを演じるのはミッチェル・デヴィッド・ロスパンです。
ミッチェル・デヴィッド・ロスパンは2003年のテレビシリーズ出演以降、俳優として活動していないようです。
見た目としては完全にハリー・ポッターだが、公開されたのはそれ以前なので、逆にパクっているかもしれないのですが。
こういう冒険物には子供の主人公は欠かさないけど、デヴィッドは典型的なキャラクターだと言える。
親との仲は微妙で空想のような世界に囚われ、それは逆に冒険物として活かされるという流れになっている。
オイラから言わせれば、子役というのは下手でも上手くてもどっちでも構わないところがあります。
ただ、子役で強烈なインパクトを与えたのは『ホーム・アローン』のマコーレー・カルキンぐらいです。
それと比べてしまうとミッチェル・デヴィッド・ロスパンは劣りますが、とりあえずは役目をこなしていました。
デヴィッドの家族として、父親にはミシェル・ジョナス、姉にはマキシム・ロイが演じています。
ファンタジー映画なので厳格な父親よりもコミカルな父親、姉は現実的というだけで印象はあまり残らない。
バベルの石を手に入れようとするネムロッドを演じるのはチェッキー・カリョです。
チェッキー・カリョはフランスを代表する俳優の一人であり、数多くの作品に出演しています。
主にアクション映画で活躍していますが、本作のようなファンタジー映画にも出ているようですね。
さすがに悪役をやらせると圧倒的な存在感を持っているが、ファンタジー映画なので結局はマヌケな部下によって失敗する典型でした。
それとなぜかデヴィッドの心強い味方となる担任のアリスを演じるのはマリア・デ・メディロスです。
マリア・デ・メディロスはポルトガル出身で、フランスで活躍する女優の一人となっています。
100作ほどに出演している女優であるが、本作で初めてみるワリに結構印象に残るキャラクターでした。
あと、本作のキーパーソンとなる三人のバベル人は小人で可愛らしさはなく、子供向けにしてはちょっと怖い顔でした。
体と比べて顔がデカイのはアニマトロニクスを使っているからだろうが、現代だとCGで再現するところでしょう。