作品紹介
公開年月 | 2016/01/19 |
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ジャンル | ホラー/サスペンス |
原作 | なし |
監督 | ケヴィン・グルタート |
脚本 | ルーカス・サスマン、L・D・ゴフィガン |
製作 | ジェイソン・ブラム |
製作国 | アメリカ |
鑑賞方法 | 動画配信サービス |
あらすじ
一年前に交通事故に遭い、PTSDに苦しむイヴリーはワイナリーを始める夫とともに郊外の自然豊かな渓谷に移り住む。
イヴリーは妊娠していたが、引っ越してしばらくして、おかしな夢を見たり、突然窓ガラスが割れるなど奇妙な現象が起こり始める。
妊娠で神経質として夫も取り合ってくれないが、プレママスクールのママ友から赤ん坊が何かを察知していると警告されるのだった。
登場人物&出演者
・イヴリー・マドックス(演:アイラ・フィッシャー)
主人公。過去の事故でPTSDに苦しんでいる。妊娠した事でPTSDの投薬を止めている。
アイラ・フィッシャーは代表作に『グランド・イリュージョン』、『Mr.&Mrs.スパイ』などがあります。
新しい家に引っ越してから幻覚を見るようになり、担当医の薦めマタニティヨガ教室に通う。
そこで出会ったセイディーと仲良くなるが、幻覚に悩まされて薬を飲むようになる。
幻覚の正体は家にあるとしてヘレナに相談するが、心臓発作で倒れると出て行く決意をする。
最後は未来を見ていたと知り、セイディーに赤ん坊を取られようとして反撃して助かった。
・デヴィッド・マドックス(演:アンソン・マウント)
イヴリーの夫。郊外でワイナリーを始める。事故で精神的に参っていたイヴリーを気遣う。
アンソン・マウントは代表作に『SAFE/セイフ』、『フライト・ゲーム』などがあります。
ワイン作りの為に二年で学ぶような事を一ヶ月で習得しようと必死に勉強をしている。
度重なるイヴリーの幻覚に振り回され、結局は彼女に投薬を強く勧めるしかできなくなる。
どうしても家が危険だと主張するイヴリーの言葉を信じず、なんとか助けようとする。
最後はセイディーが復讐しようとやって来て刺されるが、イヴリーを助けて家を出る事に。
・アイリーン(演:エヴァ・ロンゴリア)
イヴリーの親友。ロサンゼルスに住んでいて、引っ越してきたイヴリーの為に足を運ぶ。
エヴァ・ロンゴリアは代表作に『ザ・センチネル/陰謀の星条旗』、『ギャングバスターズ』などがあります。
いつもイヴリーの悩みを聞いていたが、パリへの旅行でしばらく空けると連絡をした。
最後はデヴィッドの呼びかけに応じるが、セイディーの夫ベンに追いつめられて射殺された。
・マシソン医師(演:ジム・パーソンズ)
引っ越してきたイヴリーの担当医。妊娠でPTSDの投薬を止めているイヴリーを心配する。
ジム・パーソンズは代表作に『素敵な人生のはじめ方』、『ドリーム/私たちのアポロ計画』などがあります。
そこで気晴らしとして地元でやっているマタニティヨガ教室を紹介して安心させようとする。
幻覚を見続けていたイヴリーの為を思い、副作用がほとんどない投薬を強く勧めた。
最後は心配したデヴィッドの呼びかけで自宅に行くが、セイディーの暴走で射殺された。
・ヘレナ・ノル(演:ジョアンナ・キャシディ)
ワイナリーの経営者。バイヤーとしても有名で、リストに載ったら間違えないと言われる。
ジョアンナ・キャシディは代表作に『ブレードランナー』、『ゴースト・オブ・マーズ』などがあります。
デヴィッドからご機嫌取りをするべきだとイヴリーに進言するが、なぜか感じが悪い。
実は感性が普通の人よりも鋭く、ワインの味だけじゃなく、霊的なモノまで見えるらしい。
前の住人と連絡したイヴリーが訪ねると、超常現象について相談されて現場を見に行く。
最後はイヴリーの家で悪霊を見るが、心臓発作を起こし、見ていたのは違うモノだと告げた。
・ベン(演:ブライス・ジョンソン)
セイディーの夫。イヴリーと仲良くなったセイディーとともに自宅を訪れて仲良くなる。
ブライス・ジョンソンは代表作に『チアーズ!2』、『悪霊館/ダークネス・ライジング』などがあります。
イヴリーを説得する為に集まっていたデヴィッドたちの元に破水したセイディーを伴う。
最後はその場にいた人間を殺すが、セイディーが殺され逆上するが、デヴィッドが射殺した。
・セイディー(演:ジリアン・ジェイコブズ)
妊娠してPTSDの投薬を止めたイヴリーが通い始めたマタニティヨガ教室で出会い意気投合。
ジリアン・ジェイコブズは代表作に『セックス・クラブ』、『運命のボタン』があります。
街は変な人ばかりと言って、都会からやって来たイヴリーと一気に仲良くなっていく。
誰よりもイヴリーの赤ん坊に対して熱心になっていて、投薬を始めた彼女にガッカリする。
実はイヴリーが事故で殺してしまった赤ん坊の母親であり、赤ん坊を取り上げようとした。
最後はイヴリーのお腹を切り裂こうとするが、反撃に出た彼女に首を切り裂かれて死亡した。
感想
個人的な評価
本作は「カリテ・ファンタスティック!シネマコレクション2016」にて上映されました。
『インシディアス』や『パラノーマル・アクティビティ』の製作チームが参加した作品です。
上記の製作チームが関わっているので、恐怖を煽る演出はお墨付きと言えるだろう。
本作はミスリードを主題に置いている作品で、幻覚はすべてラストの為に用意されていた。
まず、上記の製作チームが参加している時点で霊的な超常現象だというミスリードになる。
なので、自然と幻覚はすべて家に取り憑いた悪霊の仕業だと思わせる展開となっている。
ラストから逆算して伏線を置いている感じなので、突発に起きていた現象の説明が全部結びついてスッキリすると思います。
しかし、個人的にどうにも腑に落ちた部分があって、それが主人公がなぜ未来の出来事を幻覚で見えるようなったのか。
それについて一切の説明がなく、驚いていた主人公がラストになってすべての起きた事を一つに結びつくだけで終結してしまっている。
多分だが、作中でラストボスとなった友人が何度も言っていた「母親の勘」で片付けられるのかもしれません。
でも、それは明確に言っているワケじゃないし、作品の流れからそう解釈するしかない。
この大前提となっている不思議な現象の原因がハッキリしないので、いくら散りばめた伏線が回収されても根本的なところでスッキリしません。
しかも、その原因は家じゃなく主人公だと言われているのに、まるで家にそのような原因がある描写になっている。
そうなってくると、「どっちだよ!」という感じになり、原因が不明のままだから納得しづらいラストになったと思います。
確かに伏線をきちんと回収しているのはいいけど、根本となる原因を提示しないと本来得られるはずのスッキリ感がまったくない。
結局は主人公だけがギャーギャー騒いでいるだけで、他がまるでマヌケのようにしか見えなかったのは残念でならない作品でした。