キング・スネーク/殺人大蛇 VD-418

作品紹介

公開年月  2005/04/09
ジャンル  パニック/アクション
原作  なし
監督  アラン・A・ゴールドスタイン
脚本  アラン・A・ゴールドスタイン
製作  ボアズ・デヴィッドソン、マイケル・P・フラニガン
製作国  アメリカ
鑑賞方法  動画配信サービス

あらすじ

製薬会社の調査隊がアマゾンの奥地でミイラの棺を発見し、研究の結果、死亡時に300歳を超えていたと判明する。
最新医学でも不可能な長寿の秘密を求める製薬会社は、スーザン・エルターズ博士を中心に調査隊を現地へ派遣させる。
だが、アマゾンの奥地へと向かう途中でヘリが不時着し、博士たちは土地に詳しいガイド兼ヘリ操縦士のマットに導かれて危険なジャングルへ踏み出すのだった。

登場人物&出演者

・スーザン・エルターズ博士(演:ジェイン・ハイトメイヤー)
主人公。製薬会社ジェンテックの遺伝子工学研究室の共同責任者。調査隊のメンバー。
ジェイン・ハイトメイヤーは代表作に『ブレイクコンタクト』、『アップサイドダウン/重力の恋人』などがあります。
ゴードン博士の傲慢な態度でマットの味方になり、ジャングルでヘビ族に捕まってしまう。
子供に風邪を移して病気にさせるが、薬で治療して村長のダハーからなぜか信頼を得られる。
長寿の秘密を知ろうと回復したマットの説得もあって、ダハーが一族と迎えて教える事に。
最後はサイモンたちがナガに殺され、マットと長寿の秘密を諦めてマットの恋人になる。

マット・フォード(演:スティーヴン・ボールドウィン)
ヒロイン。ガイド兼ヘリの操縦士。両親がアマゾンで人類学者をしてジャングルで育った。
スティーヴン・ボールドウィンは近年の出演作に『イントゥ・ザ・ミッション』、『アドレナリン:MAX』などがあります。
未開の部族の子供がジャガーに噛まれたのを助けたせいて遅れてゴードン博士と対立する。
ヘリが不時着して親交のある部族に道案内させるが、ヘビ族の縄張りと知って警戒する。
油断して毒ベビに噛まれて倒れると、ヘビ族の村に連れて行かれて自力でなぜか回復した。
最後はサイモンたちに応戦してケガするが、長寿の秘密を諦めたスーザンの恋人になった。

ダハー(演:ギデオン・ローサ)
ヘビ族の村長。自称200歳だという。父親の棺を持っていかれて返してもらおうと動く。
ギデオン・ローサは代表作に『Central Station』、『Aos Ventos que Virao』がある。
ジャングルに入ってきたスーザンたち見張っていて、彼女が一人になって村へ連れ出した。
なぜか流暢な英語が話せて、金髪女性のスーザンに好意を持っているかように言う事を聞く。
子供を助けてもらってヘビ族の一員に迎え、長寿の秘密を知りたいので渋りながらも教える。
最後は裏切ったサイモンたちを攻撃するが、なぜか銃弾が命中してスーザンに託して死亡。

リック・ゴードン博士(演:ラリー・デイ)
製薬会社ジェンテックの遺伝子工学研究室の共同責任者。調査隊のメンバーで自分本位。
ラリー・デイは代表作に『ボーン・コレクター』、『アイム・ノット・ゼア』があります。
遅れてきたマットに威圧的な態度を取り、自分が調査隊のリーダーという立場で命令する。
悪天候でヘリを飛ばせて不時着すると、マットのせいにするもスーザンから注意を受けた。
おかしくなったティモシーと合流するが、ヘビ族に捕まるも脱出してサイモンと合流した。
最後は長寿の秘密がある洞窟に来るが、ナガの襲撃で銃撃するも通じず酸を浴びて死んだ。

ティモシー(演:ロス・マッコール)
アマゾンに派遣された先発調査隊のメンバー。リッチマン博士とミイラを発見する。
ロス・マッコールは代表作に『沈黙の追撃』、『フーリガン』などがあります。
一度ミイラを持ち帰り、またアマゾンに行ってリッチマン博士と手柄を立てようとする。
リッチマン博士が襲われると、キャンプ地に戻ってサイモン博士と連絡を取るも襲撃された。
マットたちの前に現れると、ナーガのすべてを知ったと狂ったような言動で立ちはだかる。
最後は村から逃げるが、背後から迫ってきたナガの存在を知って笑いながら食い殺された。

リッチマン博士(演:フィル・ミラー)
アマゾンに派遣された先発調査隊のメンバー。ティモシーとミイラを発見している。
フィル・ミラーは代表作に『ペレ/伝説の誕生』、『荒野の殺し屋』などがあります。
会社にミイラを持ち帰った後、アマゾンに戻って違う手柄を立てようと勝手に行動する。
最後はナーガ族に見つかってしまい、襲撃を受けて逃げるが、大蛇に食われて死亡した。

ジョン・サイモン博士(演:ゲイリー・ハドソン)
製薬会社ジェンテックの社長。アマゾンで発見されたミイラから長寿の薬を作ろうとする。
ゲイリー・ハドソンは代表作に『ブラック・ソルジャー』、『フィフティ・シェイズ・フリード』などがあります。
生きた標本を手に入れる為、ゴードン博士にどんな手段でも取らせる強い言葉を放っていた。
スーザンからアマゾンマンを持ってくるように言われ、素直に従ってアマゾンへやって来る。
暴力で長寿の秘密を奪おうとしか考えおらず、止めようとするスーザンと仲違いした。
最後は長寿の秘密がある洞窟でナガに四肢をもがれ、痛みで叫ぶと頭部を食われて死亡した。

感想

個人的な評価

近年ではサメ映画が相当の勢いでジャンルを確立する中、本作のヘビやワニは一歩遅れてしまっているような印象があります
ヘビ映画の最高傑作と言えば、『アナコンダ』となりますが、なぜがシリーズ化されて質が順当に落ちてしまっています。
そもそも一作目だけが良くて、二作目なんてリメイクと思わせるほど内容がそっくりです。
そのせいもあって、ヘビ映画=アマゾンのイメージが強くなってしまいました。
そんな本作もヘビ映画の王道どころか、『アナコンダ』の二作目を観ているような設定となってしまっています。
しかも、テレビ映画だから予算がなくて、肝心のヘビのCGが安っぽくて迫力がない。
ただ、ヘビを出し惜しみせず、序盤からしっかりと姿を見せているのいいと思います。
ただ、オリジナリティを出そうとヘビをヒドラや八岐大蛇みたいな多頭にしているが、設定をあまり練り込んでいないので詳しいところまで描写していません。
ヘビ族についても薄い知識しかない製作陣なので、すべて表面的で説得力がありません。
主人公だと思っていたスティーヴン・ボールドウィンが途中で毒ベビに噛まれて倒れてのは笑えるが、それ以上に自力で治した展開が雑すぎて笑えないけど面白いです。
その代わりとしてヒロインと思っていたジェイン・ハイトメイヤーが急に主人公みたいに物語を動かしていく展開も製作陣が『アナコンダ』を意識しただろうと思う。
とにかく、主人公となったヒロインの行動が自分勝手なのに正当化されて、彼女のせいで長寿の秘密が危うく崩れる事に村人が気付かないほど知能がさるなみかに低下してしまう。
予想の斜め上にいく展開になるが、特に面白いというワケじゃないので好事家以外は楽しめないと思います。