ロスト・イン・トランスレーション RE-222

作品紹介

公開年月  2003/09/12
ジャンル  ラブロマンス/ドラマ
原作  なし
監督  ソフィア・コッポラ
脚本  ソフィア・コッポラ
製作  ソフィア・コッポラ、ロス・カッツ
製作国  アメリカ
鑑賞方法  レンタルDVD

あらすじ

ウィスキーのCM撮影の為に来日したハリウッドスターのボブ。
滞在先である東京のホテルでは日本人スタッフが出迎えるが、ボブは異国にいる不安や戸惑いを感じ始めていた。
更に息子の誕生日に不在を責める妻からファックスが届き、時差ボケとともに気分が滅入る。
一方、同じホテルには写真家の夫ジョンの仕事に同行した新妻のシャーロットが滞在する。
彼女は新婚にも関わらず多忙な夫に構ってもらえず孤独を感じていた。
ホテルで何度か顔を合わせたボブとシャーロットは言葉を交わし、いつしかお互いの気持ちを分かち合うようになる。

登場人物&出演者

ボブ・ハリス(演:ビル・マーレイ)
シャーロット(演:スカーレット・ヨハンソン)
ジョン(演:ジョバンニ・リビシ)
ケリー(演:アンナ・ファリス)

感想

個人的な評価

ソフィア・コッポラが監督と脚本を務めた作品。
映画監督フランシス・フォード・コッポラの娘で、ソフィア・コッポラは女優やファッションデザイナーとして活躍しています。
女優については『ゴッド・ファーザー/PARTⅢ』に出演するも酷評を一身に食らいました。
その後、映画監督として『ヴァージン・スーサイズ』、『マリー・アントワネット』などを手がけています。
本作は映画二作目となっているが、実は彼女自身の体験を基にした作品となっています。
アメリカ人にとって日本というのは特殊な街に映るのかもしれません。
それを体現している主人公のボブとヒロインのシャーロットが不安感をみせています。
特にボブの戸惑いが顕著であり、不安感から眠れない日々を過ごしていく。
一方のシャーロットは新婚であるけど、夫が構ってくれない不満を持っている。
そんな二人が出会って意気投合するのは必然とも言えるような流れ。
しかし、ボブは中年を過ぎたハリウッドスターで、シャーロットは20代の大学を卒業したばかりの若者。
アメリカでは二人が出会っても会話を交わす事がないだろうが、異国の地で孤独感を持つ者同士が惹かれ合うのは納得ができる。
暮らしている環境、社会的地位、年の差と決して交わる事がない二人が妙なロマンスを繰り広げるのは面白いと思います。
ビル・マーレイの演技は上手いのは当然であり、脱力した感じが素晴らしいです。
一方のスカーレット・ヨハンソンも若々しさもあって、不安感を募らせる雰囲気も伝わってきます。
ただ、あまりにも展開が都合の良い感じであり、似合っていない二人が恋に落ちる点では少し強引に感じました。
それでも日本を美しく演出している点では本作は敬意を表しているのは良かった。