作品紹介
公開年月 | 1985/11/01 |
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ジャンル | ホラー/スプラッター |
原作 | なし |
監督 | クリストファー・ルイス |
脚本 | ビル・グローヴズ |
製作 | リンダ・ルイス |
製作国 | アメリカ |
鑑賞方法 | レンタルDVD |
あらすじ
リチャード教授は大学で殺人鬼伝説やホラー映画の講義をして、特に「切り裂きジャック」について講義を行っていた。
その頃、夜の街では実際に次々と惨殺事件が発生するが、それはリチャード教授が骨董屋で殺人鬼の所有品を入手した時期と重なっていた。
リチャード教授はその毎晩から、自分自身が切り裂きジャックとなって女たちを惨殺する悪夢にうなされるのだった。
登場人物&出演者
・リチャード教授(演:トム・シュレイヤー)
主人公。大学教授。殺人鬼やホラー映画の専門家で、大学が試験的に講義を始めたという。
トム・シュレイヤーは代表作に『Dark Before Dawn』などがあります。
恋人のキャロルと骨董屋に行くと、不思議な指輪をはめて切り裂きジャックの夢を見る頃に。
切り裂きジャックの研究をしていると、自身が殺人鬼になるもまったく気付かずにいた。
悪夢について友人の専門家に相談するも解決せず、スティーヴの言葉で判明して支配される。
最後はキャロルを生贄にするも、スティーヴに指を切り落とされ、警察によって射殺された。
・キャロル(演:モナ・ヴァン・パーニス)
ヒロイン。リチャードの恋人。大学でダンスを教えていて、生徒の前でもイチャイチャする。
モナ・ヴァン・パーニスは本作が長編映画デビュー作となります。
欲しいヘッドボードがあって、リチャードを連れて行くと結局は買わずに立ち去った。
リチャードが熟睡できず悩んでいたが、それを新しい授業や生徒が原因だと説明していた。
何も知らずにリチャードの急なプロポーズを受けて、デートの約束を取り付けていた。
最後は切り裂きジャックになったリチャードの生贄になる寸前にスティーヴに助けられた。
・スティーヴ(演:ウェイド・タワー)
大学生。多くのゼミを受講している。いつも恋人のシンディを連れ添って授業を受ける。
ウェイド・タワーは代表作に『Revenge』などがあります。
映画オタクでもあって、テレビで放映される作品を把握して確実に鑑賞しているほど。
シンディも呆れるほどの熱意ぶりもあって、リチャード教授の来期の講義まで予約していた。
映画よりもシンディを優先すると、彼女にプロポーズするも切り裂きジャックに殺される。
最後は犯人がリチャード教授だと分かり、キャロルを助けて警察に通報して倒す事ができた。
・シンディ(演:アンドレア・アダムス)
大学生。スティーヴの恋人。スティーヴに誘われて多くのゼミを受講して単位を取っている。
アンドレア・アダムスは代表作に『Perfect』、『The Appointment』などがあります。
映画について学びたくてハウエル教授のゼミを受講し、スティーヴと同じオタクだと知る。
いつも映画の鑑賞していると、スティーヴが解説する事に対してウンザリしていた。
映画オタクなスティーヴを愛していて、映画よりも自分を大切にする彼の求婚を受けた。
最後は将来スティーヴが買いたい家の場所を訪れるが、切り裂きジャックにより殺された。
・切り裂きジャック(演:トム・サヴィーニ)
連続殺人鬼。1888年にイギリスで猟奇殺人事件を起こしていた犯人で正体は未だに分からず。
トム・サヴィーニは近年の出演作に『ロビン・フッド/秘密の森』、『ジャンゴ/繋がれざる者』などがあります。
リチャード教授の研究から骨董屋で手に入れた指輪との直接的な関係性を暴かれてしまう。
指輪をはめた事でリチャード教授自身が切り裂きジャックとなって夜な夜な殺人を行う事に。
その指輪には切り裂きジャックに魂が宿っていて、はめた人間を支配して殺人をさせる。
最後はキャロルを狙ったが、スティーヴに指を切り落とされて無力化して警察に射殺された。
感想
個人的な評価
本作は『ゾンビ/1978年版』、『13日の金曜日/完結編』のトム・サヴィーニが主演を務める作品となります。
残念ながら本作は劇場公開されておらず、オリジナルビデオとして発売されています。
題材として扱っている「切り裂きジャック」は有名な未解決事件であり、現在でも犯人の正体が明らかになっていない。
これまで様々な人物が真犯人として挙げられているが、結局は決定的な証拠が見つからずに特定されていません。
その為、映画業界にとって素晴らしい題材として映画化されており、その代表作としてジョニー・デップ主演の『フロム・ヘル』があります。
本作では切り裂きジャックがはめていた指輪が発端となり、研究していた主人公の大学教授が知らず知らず連続殺人鬼となる。
80年代の作品という事でモロにその雰囲気が出ていて、特に音楽はまさしく80年代を全面的に出した感じでした。
ただ、本作は100分を超える長尺になっていて、明らかにストーリーにムダがあってテンポが非常に悪いです。
何よりどうでもいいシーンに時間を使いすぎているし、自分の行動をセリフで話したり、都合良くパトカーが来たりと色々と雑さが目立っている。
やはり、本作で唯一目立っていたのはトム・サヴィーニが手がけたスプラッター描写だけ。
トム・サヴィーニ自身も切り裂きジャックに扮して登場するが、最後の方だけでほとんど出なかったのは残念だった。
その分、たっぷりと喉元を切り裂くシーンや内臓を抉るシーンがあったのは救いだろうか。
とりあえず、トム・サヴィーニが最後に登場したのはいいが、全体的に出来が悪いクソ映画という作品でした。