作品紹介
公開年月 | 2000/09/07 |
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ジャンル | パニック/ホラー |
原作 | なし |
監督 | アル・パッセリ |
脚本 | アル・パッセリ |
製作 | アル・パッセリ、アントニー・ペディシン |
製作国 | アメリカ、イタリア |
鑑賞方法 | レンタルDVD |
あらすじ
エジプトで突然現れた割れ目を調査するべく、族長のムスターファ・エルファイドとメイソン教授はそこで王墓を発見する。
半年後、族長は「マミー・ザ・テーマパーク」の開園にあたり、アメリカから広告撮影の為にダニーとジュリーが派遣される。
遊園地ではマイクロチップを埋め込まれたミイラが実際に動くギミックを目玉にするが、安全だと言い張る族長の思惑と裏腹に状況が最悪の方向へ向かうのだった。
登場人物&出演者
・ダニー・フリン(演:アダム・オニール)
主人公。ウェストリー・スタジオのカメラマン。上司からは実力を買われてエジプトへ行く。
アダム・オニールは代表作に『ファングス』、『スノークイーン/雪の女王』などがあります。
テーマパークでの広告撮影にやって来るが、頭の悪い発言を繰り返すジュリーに頭を抱える。
豪華な部屋で寝ようとした時に窓から何かの像を投げ込まれ、それを拾うも特に驚かず。
メイソン教授に拾った像を包む紙を見せて、警告文だと知って仕事を早く終わらそうとする。
最後はマラウス四世を撲殺し、ジュリーのおかげで埋まるテーマパークから脱出した。
・ジュリー(演:ホリー・レニンガム)
ヒロイン。ウェストリー・スタジオでダニーの助手を務める。頭の中は空っぽの生粋バカ。
ホリー・レニンガムは代表作に『Fashionably L.A.』などがあります。
テーマパークに到着して早々、案内するネクベトの名前を小バカにする頭の悪さを発揮。
助手として来ているワリにムスターファ族長の説明を聞き、ミイラの核心を突く質問もする。
なぜかジャグジーに二回入って、族長の兵士に監視カメラで覗かれるも本人は気づかず。
最後はテーマパークから逃げるべく、コンピュータにハッキングして見事に脱出した。
・メイソン教授(演:ピーター・ブーム)
考古学の大学教授。ムスターファ族長の研究所で責任者として王墓を見事に掘り当てる。
ピーター・ブームは代表作に『Zone Troopers』、『Habemus Papam』などがあります。
なぜかミイラの生態に詳しく、脳にマイクロチップを埋め込む事で自在に動かす事に成功。
莫大な資産を持つムスターファ族長の協力で、ミイラを動かすマイクロチップを開発する。
撮影していたダニーから髪を手渡され、古代文字をすぐに翻訳して警告文だと伝えた。
最後は正体を暴いたネクベトの呪文でテーマパークが崩れ、ミイラに首を絞められて死亡。
・ムスターファ・エルファイド族長(演:エラス・サイラス)
エジプトで発掘している族長。メイソン教授と組んで長年探していたミイラを掘り当てた。
エラス・サイラスは代表作に『Magdalene』、『Gli indesiderabili』などがあります。
マイクロチップによる制御でミイラたちを動かし、テーマパークを開こうと企んでいる。
広告写真の撮影へやって来たダニーたちを出迎えるが、ジュリーに見取れる生粋の女好き。
何者かによってマラウス四世が解き放たれ、なんとか止めようとする制御できず苛立つ。
最後はネクベトにより包帯でグルグル巻きになって、ミイラになって生き埋めになった。
・ネクベト(演:ヘレン・プリースト)
テーマパークで受け付けをしている。ハーレムの女と違い、族長の誘いを一切断っている。
ヘレン・プリーストは本作が長編映画デビュー作となります。
テーマパークに到着したダニーたちを案内するが、ジュリーのバカな発言に呆れてしまう。
マラウス四世がテーマパーク内を暴れ回っている事を族長に説明するも、聞いてもらえず。
実はクレオパトラの子孫であり、割れ目を開いた張本人だが、ファラオを解放させた。
最後は正体を暴き、撃たれても死なず、割れ目を閉じて密かにマラウス四世と脱出した。
・マラウス四世(演:マーク・アナザルド)
ムスターファ族長が割れ目から掘り当てたミイラ。古代エジプトのファラオ。
マーク・アナザルドは本作が長編映画デビュー作となります。
ネクベトによってムスターファ族長に掘り当てられ、教授によって肉体を再生される。
テーマパークで自由になると、族長の兵士たちを次々と殺していき、ダニーたちを追う。
ダニーの反撃で肉体を硫酸で溶かされ、棒で殴られ、骨になって砕かれる散々な目に遭う。
最後はネクベトの力で割れ目が閉じられ、ダニーたちの脱出した電車に乗って念願が叶った。
感想
個人的な評価
本作は典型的な低予算のB級映画であり、配給元はみんな大好きアルバトロスフィルムです。
アル・パッセリが監督、脚本、製作とほとんど一人で担っている事もあって、どのような作品は推して知るべし。
舞台となる族長の宮殿は一見して豪華に見えるが、隅々まで安っぽさがにじみ出ています。
あまり深く考えていないのが丸分かりで、上辺だけの知識だけで作品を実際に作っています。
これまで様々なクソ映画を鑑賞してきましたが、久しぶりに本物に遭遇した感じの作品。
予算がないので安っぽいセットのハリボテな感じ、乗り物をオモチャで代用するなど、クソ映画を基本をしっかりと抑えています。
クソ映画はゴマンと溢れ返っていますが、本作は吹替によって特に有名となっています。
作品自体がクソ映画を地でいっているおかげでバカすぎるが、それを更に強調するような台本が印象的である。
このような“遊び”はJ.V.Dのディープレットが最も得意として演出で、その代表作が『ゾンビ・オブ・ザ・デッド/沼からきた緑色のヤツ』があります。
上記の作品では男子中学生が思いつきそうな下ネタ満載で、吹替を担当しているのは素人みたいな人たちで決して面白いワケじゃない。
しかし、本作はちゃんと第一線で活躍する声優たちを起用し、迫力のない場面やシリアスな場面にギャグみたいなセリフを的確に入れていました。
全体的に緊張感がないのは言うまでもなく、アドリブのようなセリフでクソ映画からバカ映画に昇格を果たしています。
そのままセリフを吹替にしてしまうと退屈な作品だが、ギャグを適当に入れている事でなんとか最後まで鑑賞できるレベルに引き上げています。
だからと言って、本作が面白いとは断言できず、最後まで鑑賞できるのは至難の業だろう。
バカ映画が好きな人なら楽しめるが、ちゃんとした映画を観たい人には厳しい作品でしょう。