作品紹介
公開年月 | 1999/05/07 |
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ジャンル | アドベンチャー/ホラー/アクション |
原作 | カール・フロイント 『ミイラの再生』 |
監督 | スティーヴン・ソマーズ |
脚本 | スティーヴン・ソマーズ |
製作 | パトリシア・カー、ジョン・ダニエル、ほか |
製作国 | アメリカ |
鑑賞方法 | 購入DVD |
あらすじ
今から約3000年前、大神官イムホテップはセティ一世の愛人アナクスナムンと禁断の恋に落ちてしまう。
セティ一世に疑われた二人は殺害し、死者の書で生き返らせる事を約束してアナクスナムンは自害し、ハムナプトラで復活させようとしたイムホテップは王の兵に捕まる。
アナクスナムンの蘇生は失敗し、イムホテップは禁断の呪い「ホムダイ」をかけられる。
1923年、外国人部隊に属するリック・オコーネルは敗北し、死刑が確定したところにエヴリンと兄のジョナサンに助けられ、幻の都ハムナプトラを目指すのだった。
登場人物&出演者
・リック・オコーネル(演:ブレンダン・フレイザー)
主人公。外国人部隊に属したアメリカ人。3年前にハムナプトラ付近の戦闘で敗北する。
ブレンダン・フレイザーは近年の出演作に『G.I.ジョー』、『インク・ハート/魔法の声』などがあります。
カイロ刑務所に捕まっていたが、ハムナプトラを目指すエヴリンたちの道案内に解放される。
当初はエヴリンに対して無愛想な態度を取っていたが、次第に惹かれていく。
元軍人という事で銃の扱いに長け、相手がバケモノであっても臆する事なく立ち向かう。
最後はエヴリンたちに助けてもらい、見事にイムホテップを封印する事に成功する。
・エヴリン・カナハン(演:レイチェル・ワイズ)
ヒロイン。カイロ博物館に勤めるイギリス人考古学者。エジプトの古代文字が読める。
レイチェル・ワイズは近年の出演作に『ラブリーボーン』、『アレクサンドリア』がある。
兄ジョナサンがリックから盗んだパズルボックスを解読してハムナプトラの存在を知る。
当初はリックの態度の悪さや行儀の悪さに嫌悪感を持つが、キスされた事を気にしていた。
リックの頼もしさや強さに惹かれていき、手に入れた死者の書を見事に解読した。
イムホテップにアナクスナムンの生贄にされるが、間一髪でリックに助け出された。
・ジョナサン・カナハン(演:ジョン・ハナー)
エヴリンの兄。ペテン師でお調子者。金儲けを第一に考え、ハムナプトラの手がかりを入手。
ジョン・ハナーは代表作に『フォー・ウェディング』、『ザ・ハリケーン』があります。
財宝目当てのアメリカ人と賭け事するなど、コミュニケーション能力は非常に高い。
ただ、ベラベラと余計な事までしゃべってしまい、リックは笑いながら警告をされた。
実はオリンピック代表並みの狙撃能力を持ち、終盤ではリックたちの援護射撃を行った。
最後はアムン・ラーの書を手にし、エヴリンの力を借りて見事にリックを助けた。
・アーデス・ベイ(演:オデッド・フェール)
太古よりハムナプトラを守護する一族“メジャイ”の戦士。剣術の達人で監視していた。
オデッド・フェールは代表作に『バイオハザードⅡ/アポカリプス』、『ドロール』がある。
ハムナプトラにやって来たリックやエヴリンたちを襲撃して立ち退きを警告する。
復活したイムホテップを倒すべく、リックたちと行動を共にして協力する事になる。
ウィンストンの飛行機で怖がるジョナサンと違い、初めて乗るワリにはしゃいでいた。
最後は襲ってくるイムホテップの部下の僧たちを引き受けてリックたちを行かせた。
・ベニー(演:ケヴィン・J・オコナー)
外国人部隊に属したリックの部下。逃げ出した隊長を追ってリックたちを見捨てた。
ケヴィン・J・オコナーは代表作に『ザ・グリード』、『ヴァン・ヘルシング』があります。
リック同様に生き延びており、財宝目当てのアメリカ人にハムナプトラの案内人を務める。
相変わらず臆病で復活したイムホテップの前でユダヤ教の祈りで奴隷として仕える。
その後、イムホテップの手先として肉体再生を手伝い、先回りして情報を集めていた。
最後はイムホテップが封印され、ピラミッドが崩壊する中に取り残されスカラベに食われる。
・アナクスナムン(演:パトリシア・ヴェラスケス)
セティ一世の愛人。セティ一世以外は体に触れてはならないがイムホテップを許す。
パトリシア・ヴェラスケスは代表作に『ノンストップ・ガール』、『マインドハンター』などがあります。
イムホテップを逃がす為に囮となって自害し、死者の書で生き返る事を待ちわびる。
最後は復活させられるが、ジョナサンがアムン・ラーの書でミイラ衛兵に殺されてしまう。
・イムホテップ(演:アーノルド・ヴォスルー)
約3000年前の大神官。禁断とされたセティ一世の愛人アナクスナムンと愛し合った。
アーノルド・ヴォスルーは代表作に『ハード・ターゲット』、『ブラッド・ダイヤモンド』などがあります。
その結果、最も残酷とされた「ホムダイ」の呪いをかけられ、生きたまま埋められる事に。
エヴリンが死者の書を読み上げた事で復活し、アメリカ人たちから生気を奪い完全復活する。
アナクスナムンの復活にエヴリンを生贄にしようとするが、直前でリックに邪魔される。
リックとタイマン勝負をして圧倒するが、エヴリンとジョナサンの助けで封印される。
感想
個人的な評価
本作は1932年にカール・フロイント監督によって公開された『ミイラ再生』のリメイクとなっています。
1959年にテレンス・フィッシャー監督がリメイクしており、本作は二度目となります。
二度目とは言っても、前作のリメイクから40年の月日が経過しているので、もはや別物というべきでしょうか。
そもそも本作を鑑賞する前に原作、最初のリメイクを観ている人の方が少ないはずです。
さて、本作は当時注目され始めていた最新のVFX技術を全編に取り入れた作品となります。
今でこそ見慣れたCG映像だが、当時はまだまだ一部だけで、本作のように全編というのは非常に珍しかったです。
本作は当時の印象として、『インディ・ジョーンズ』を派手なCGで着飾ったような作品。
アドベンチャーを分かりやすく提示し、アクションも派手さを兼ね備えていました。
主人公のリックを演じたブレンダン・フレイザーは説得力のあるアクションと存在感を示していて、新たなアクションスターの誕生と期待させた。
そこにヒロインを演じたレイチェル・ワイズの天然さも上手い具合にかみ合っていた。
当初は『インディ・ジョーンズ』の二番煎じと感じたが、構成の上手さや独自性、何より邦題のセンスが光っていた。
やはり、エジプトを舞台にしたアドベンチャーは面白くならないはずはないです。
特に超大作となれば、一級品の映像にちゃんとした演出とストーリーが用意される。
本作はまさしく90年代の豪華な映画の代表作とも言える作品と言えるだろう。