作品紹介
公開年月 | 2020/01/10 |
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ジャンル | ホラー |
原作 | なし |
監督 | トニー・ダキーノ |
脚本 | トニー・ダキーノ |
製作 | アンディ・マリオット、リサ・シャウネシー |
製作国 | オーストラリア |
鑑賞方法 | レンタルDVD |
あらすじ
高校卒業を控えたケイラはある夜、友人のマディと何者かに連れ去られてしまう。
見知らぬ森で目を覚ますと、ケイラと同じように連れて来られた女性たちと出会いと、彼女たちを追う凶器を持った殺人者たちが迫ってくる。
次々と女性たちが殺される中で、殺人者たちはお互いに殺し合いを始めると、ケイラは生還する為に殺人ゲームの謎を解き明かすのだった。
登場人物&出演者
・ケイラ(演:エアリー・ドッズ)
主人公。卒業式を控えた女子高生。意識障害の発作で数分ぐらい気を失ってしまう。
エアリー・ドッズは代表作に『キリング・グラウンド』、『Book Week』などがあります。
幼馴染みのマディからいつも守られていたが、大学進学で別々の道に行く事に不安を持った。
殺人ゲームに強制参加させられると、同じく逃げ回る女性たちと出会って状況を把握する。
マディを探す為にローズを説得したが、意識障害で気を失い、結局は親友を助けられず。
最後はマディが死んで、カメラのある目をくり抜き、ゲームの主催者を突き止める旅に出る。
・マディ(演:エボニー・ヴァグランス)
ケイラの親友。卒業式を控えた女子高生。ケイラとは幼馴染みで彼女をずっと助けていた。
エボニー・ヴァグランスは本作が長編映画デビュー作となります。
退屈な日々に飽き飽きしていて、普通に大学進学するケイラと違う道を歩むと宣言した。
ケイラとともに殺人ゲームへ強制参加させられが、対の殺人鬼に早くも保護されてしまう。
ようやくケイラと合流するが、あれだけ強がっていた発言もウソのようにビビっていた。
最後は対の殺人鬼がやって来ると、助かる為に本性を現したローズによって殺された。
・ローズ(演:リンダ・ンゴ)
殺人ゲームに強制参加させられたアジア系の女性。対となる殺人鬼は人の皮を被っている。
リンダ・ンゴは代表作に『Blood on the Highway』、『Parfum Fatale』などがあります。
当初はシーナと行動していたが、ケイラが仲間を殺した事で取り残されて不安を浮かべた。
他人とあまり関わりがなく、常に不安な雰囲気を持ちながらもケイラを信じようとした。
ケイラが仲間だと説得されて一緒に行動するが、肝心な時に助けてもらえずに不満が爆発。
最後は助かる為にマディの殺人鬼を殺すが、そのせいでケイラから嫌われる生還をした。
・シーナ(演:テイラー・ファーガソン)
殺人ゲームに強制参加させられた白人の女性。対となる殺人鬼は白いベビーフェイスの仮面。
テイラー・ファーガソンは代表作に『The Killing Field』、『虹蛇と眠る女』があります。
当初はローズやアリスと一緒に行動するが、助けを呼ぶ為に一人で勝手に行動していた。
ケイラが誤ってジャッキーを殺してしまうと、危険だと思ってローズを置いて逃げ出した。
殺人ゲームは殺人鬼と対で殺し合いをしていると分かり、ケイラたちを殺そうとした。
最後はケイラと言い争っていたが、背後から迫った殺人鬼に気づかず脳天を割られて死亡。
・アリス(演:ケイトリン・ボエ)
殺人ゲームに強制参加させられた黒髪の白人女性。対となる殺人鬼は残念ながら分からず。
ケイトリン・ボエは代表作に『Skinford』、『ポリス・ストーリー/REBORN』があります。
森をさまよっていたケイラを見つけると、大声を出していた彼女を注意して一緒に行動する。
意識障害の発作で気を失ったケイラの傍にいたが、生き残る為に彼女を利用しようとした。
最後はケイラの対となる殺人鬼に見つかり、逃げ切れずに斧で顔面を削ぎ落とされて死亡。
・サリー(演:ハリエット・デイヴィス)
殺人ゲームに強制参加させられた金髪の白人女性。対となる殺人鬼は豚の顔をしている。
ハリエット・デイヴィスは代表作に『Joe Cinque’s Consolation』などがあります。
境界線まで逃げたケイラに助けを求めるが、追ってきた殺人鬼が投げた斧が背中に刺さる。
殺人鬼同士が戦っている間、ケイラに助けられると、なんとか森に逃げて木の中に隠れた。
最後は人の皮を被った殺人鬼に見つかり、両腕を引き千切られてそのまま死亡した。
・ジャッキー(演:ジェシカ・ベイカー)
殺人ゲームに強制参加させられた白人女性。対となる殺人鬼は残念ながら不明である。
ジェシカ・ベイカーは本作が長編映画デビュー作となります。
ローズたちと民家に隠れていたが、逃げてきたケイラに声をかけるも誤って殺された。
最後はケイラが目に仕込まれたカメラの存在に気づき、目玉をくり抜かれてしまう。
感想
個人的な評価
本作は『シッチェス・カタロニア国際映画祭』、『ブリュッセル国際ファンタスティック映画祭』などに正式出品されています。
『フルムーン・ホラー&ファンタジー・フィルム映画祭2019』では観客賞、『フライトロンドン・フェスト2019』では目玉賞と最優秀死にざま賞を受賞しています。
この作品はオースラリアとアラブ首長国連邦の合作となっていて、王道的な殺人鬼映画とは少しテイストが違っています。
王道的な殺人鬼映画だと、主人公(ヒロイン)は一人の殺人鬼に仲間をほとんど殺され、追われながらも反撃して勝利するパターンがほとんどです。
しかし、本作は殺人鬼が8名と狙われる美女?が8名という対になっていて、同じ数字を持つ美女?が殺されると殺人鬼もゲームのルールで死ぬ事になります。
そうなってくると、見かけたら片っ端からぶっ殺していく殺人鬼とは違って、対となる番号を持つ美女?を他の殺人鬼から助けながら他の美女?を惨殺していくのです。
まるでオンラインの対戦ゲームのような感じで、違った凶器とマスクをした殺人鬼たちが散らばる標的となる美女?たちを殺していきます。
この設定が分かるまで王道的な殺人鬼映画となるが、余計なドラマをほとんど入れずに単純なグロテスクなインパクトに傾けたのは正解だったかもしれない。
確かに本作は説明不足が多く、殺人ゲームに関しても分かったところで、細かいところが矛盾しているのも気づいてしまう。
ただ、殺人ゲームのシステムが判明してくると、ファイナルガールとなった主人公のブチ切れ具合と覚醒ぶりはなかなか良かったと思う。
主人公が意識障害の持病がある設定は少し微妙な感じで、もっと効果的な使い方があっただろうが、本作ではそこまで良くなかった。
それと主人公が当然のようにサバイバルで生き残るワケだが、あんな広くてよく知らない土地なので生還できたのはかなりムリがありました。
更に殺人ゲームを鑑賞している人間を見つけるなど、オチに関しては主人公の生還以上にムリがありすぎました。
そのせいで殺人鬼と美女?たちの緊張感ある駆け引きが台無しになってしまい、ここら辺が製作側が欲張りすぎたように感じました。
殺人鬼映画に対する製作側の知識はなかなかあったのは良かったが、細かい部分が雑すぎて作品としては非常に惜しいと想いました。