フィフス・エレメント MY-123

作品紹介

公開年月  1997/09/13
ジャンル  SF/アクション
原作  なし
監督  リュック・ベッソン
脚本  リュック・ベッソン、ロバート・マーク・ケイメン
製作  パトリス・ルドゥー
製作国  フランス、アメリカ
鑑賞方法  購入DVD

あらすじ

23世紀の地球に接近しつつある邪悪な宇宙生命体によって、人類はかつてない絶滅の危機を迎えていた。
そんな時、元宇宙連邦軍特殊部隊の精鋭で今はタクシードライバーのコーベンの車に、未知の言語を話す完璧な美女リールーが飛び込んできた。
実はリールーこそが人類の危機を救う“フィフス・エレメント”のカギを握る人物であり、それを知ったコーベンは地球を救う為に宇宙へ旅立つのだった。

登場人物&出演者

・コーベン・ダラス(演:ブルース・ウィリス)
主人公。元宇宙連邦軍特殊部隊。現在は冴えないタクシードライバーとして働いている。
ブルース・ウィリスは近年の出演作に『シン・シティ』、『ホステージ』などがあります。
リールーがタクシーに飛び込み、警察から逃げて仕事をクビになるも出会った事に喜ぶ。
マンロー将軍からリールーを助ける任務を託されるが、コーネリアス神父に殴られて気絶。
なんとかリールーをさと合流して重要な4つの石を手に入れ、エジプトのピラミッドへ。最後は愛の力で武器を発動させ、邪悪な小惑星を止め、リールーとイチャイチャをする。

リールー(演:ミラ・ジョヴォヴィッチ)
ヒロイン。モンドシャワン人の片腕からリンドバーグ大統領たちによって体を再生された。
ミラ・ジョヴォヴィッチは近年の出演作に『バイオハザードⅡ/アポカリプス』、『ノー・グッド・ジンクス』などがあります。
状況が掴めず逃げ出し、たまたまコーベンのタクシーに乗って、コーネリアス神父の元へ。
石を求めて別の惑星へ行く時、空港でコーベンと合流して英語をマスターして会話が可能に。
ゾーグに石を奪われる際に銃撃を受けて瀕死状態となるが、コーベンの活躍で助け出される。
最後はコーベンによって愛の力で小惑星を止め、本当の愛を確かめる為にイチャイチャした。

・コーネリアス神父(演:イアン・ホルム)
遠い昔からモンドシャワン人が託すフィフス・エレメントの誕生を待ち続ける者たちの子孫。
イアン・ホルムは近年の出演作に『ロード・オブ・ウォー』、『アビエイター』があります。
邪悪な小惑星について大統領に伝えるが、モンドシャワン人が殺された事でお役御免になる。
コーベンがリールーを連れて来ると、世界が救えると分かって自分たちでやろうとする。
コーベンに出し抜かれて宇宙船に潜り込み、なんとか合流して必要な石を手にして帰還する。
最後は石の力を解放し、コーベンがリールーに愛の力を教えて世界を見事に救ってくれた。

ルビー・ロッド(演;クリス・タッカー)
ラジオ番組の司会者。奇抜な服装とマシンガントーク。口癖に「グリーン(最高)」と叫ぶ。
クリス・タッカーは近年の出演作に『ラッシュ・アワー』シリーズ、『ジャッキー・ブラウン』などがあります。
懸賞で宇宙旅行を当てたコーベンをラジオのゲストに招くが、態度が悪くて不満を漏らす。
コーベンに脅されて少し大人しくなるが、なんとか番組を盛り上げようとマシンガントーク。
宇宙船がハイジャックされるとコーベンに頼り、悲鳴を上げながら状況をちゃんと伝えた。
最後はエジプトに来てフィフス・エレメントが発動し、命が助かってさっさと帰って行った。

デヴィッド(演:チャーリー・クリード=マイルズ)
見習い神父でコーネリアス神父の若い助手。信念を持つコーネリアス神父と違って気が弱い。
チャーリー・クリード=マイルズは代表作に『キング・アーサー/2004年版』、『ブランニュー・ワールド』などがあります。
リールーの為に女性用の服を用意したり、パスポートを用意するなど、サポートをしていた。
宇宙旅行にリールーと向かうはずが、コーベンがやって来て譲って神父に泣きついていた。
コーネリアス神父が宇宙船に乗り込む代わりとして、カギを渡されて先にエジプトへ行く。
最後はたまたま風のエレメントを解放し、コーベンにヒントを与えて世界を救う事になる。

・ディーヴァ・プラヴァラグナ(演:マイウェン・ル・ベスコ)
宇宙船「フロストン・パラダイス」で行われたオペラの歌手。青い肌と美声を持っている。
マイウェン・ル・ベスコは代表作に『天使の接吻』、『ハイテンション』などがあります。
モンドシャワン人から4つの石を託されており、そこにやって来るリールーに渡す手はず。
オペラで圧倒的な美声で8000人の客だけじゃなく、コーベンやルビーたちを魅了していた。
マンガロワ人の襲撃で腹部に流れ弾を食らい、倒れてすぐにコーベンが助けようとした。
最後は死ぬ前に重要な4つの石が自分の体内にあるとコーベンに教えて息絶えた。

マンロー将軍(演:ブライオン・ジェームズ)
宇宙連邦の軍人。特殊部隊にいたコーベンの元上官。邪悪な小惑星への対策に奔走する。
ブライオン・ジェームズは晩年の出演作に『キング・イズ・アライブ』、『デッド・リミット』などがあります。
モンドシャワン人の宇宙船が撃墜され、残された右腕からリールーが再生されるのを見る。
調子に乗ってリールーをからかい、腹に一発食らわされ、身分証を奪われて逃亡を許す。
重要な4つの石を取りに行くべくコーベンが適任として大統領に推薦し、懸賞を当てさせた。
最後は大統領たちとコーベンの行動をラジオで聞き、世界を救ったと知ってみんなで喜んだ。

リンドバーグ大統領(演:タイニー・リスター・Jr)
統一宇宙連邦の黒人大統領。邪悪な小惑星に艦隊を送り込むが、正体不明で対応に悩む。
タイニー・リスター・Jrは代表作に『ユニバーサル・ソルジャー』、『サンタクロース』などがあります。
コーネリアス神父から人間の武器では倒すどころか強化すると聞くも攻撃命令を出した。
モンドシャワン人が世界を救う為にやって来ると、歓迎するも撃墜されて希望を失う。
フィフス・エレメントで世界が救われると知って、マンロー将軍の推薦でコーベンに頼る。
最後はラジオでコーベンたちの活躍を聞き、世界が救われてみんなと喜んでいた。

ライトアーム(演:トリッキー)
ゾーグの片腕。邪悪な宇宙生命体を復活させる為にゾーグの手足として現場で任務にあたる。
トリッキーはミュージシャンとして活躍し、本作が長編映画デビュー作となります。
ゾーグの命令には忠実でマンガロワ人たちを前にしても恐れず、ボスの非道なやり方を見る。
4つの石がどこにあるかカメラ付きの虫で大統領たちの会話を盗み聞きし、ゾーグに報告。
コーベンを逮捕させ、代わりに宇宙旅行へ行こうとするが本物が現れて任務に失敗する。
最後はゾーグに失敗したと報告し、挽回の機会を頼むが、電話ボックスごと爆死させられた。

ゾーグ(演:ゲイリー・オールドマン)
悪役。武器商人。宇宙生命体「ミスター・シャドー」に脅されて手下のように使われる。
ゲイリー・オールドマンは近年の出演作に『ハリー・ポッター』シリーズ、『バットマン/ビギンズ』などがあります。
4つの石を探す為にコーネリアス神父から聞き出すも分からず、マンガロワ人を利用した。
マンガロワ人が失敗して処分し、再びコーネリアス神父に聞くも逆に命を助けられ見逃す。
なかなか石が見つからないと、電話をかけてきたミスター・シャドーに強く脅されてしまう。
最後は自分で奪うも空の箱で、宇宙船に戻るが、マンガロワ人の爆弾が爆発して死亡した。

感想

個人的な評価

90年代の映画というのは個人的に強い思い入れがあって、どうしても評価が甘くなります。
本作はまさにその1本であり、冷静に鑑賞するとツッコミどころ満載なストーリーだろう。
しかし、それ以上に本作はエンターテインメントに特化していて、観る者を楽しませようとするリュック・ベッソン監督の思いがしっかりと伝わってきます。
名作と呼ばれる『レオン』は実際、この作品作る為に資金稼ぎとしてリュック・ベッソン監督が作ったというエピソードはあまりにも有名でしょうか。
この作品で一番好きなのは音楽とシーンの組み合わせ、主人公と悪役のセリフが交互に展開する軽妙な感じです。
何よりテンポが異常なほど良くて、未来世界の説明もほどほどにしても魅力的な世界としても感じられます。
そして、本作がミラ・ジョヴォヴィッチを世界的に有名にした功績があります。
あのダイブするシーンは当時、何度も予告編で流れて一番印象に残っています。
それと青い宇宙人であるディーヴァの圧倒的なパフォーマンスもまたインパクトが凄まじく、上記のシーンとセットで記憶に残る。
もちろん、すでにアクションスターだったブルース・ウィリスも良くて、クリス・タッカーはこれで初めて知り、イアン・ホルムは『エイリアン』とキャラがまったく違っていて最初は気付かなかったぐらいだし、何より悪役にゲイリー・オールドマンがいるのは素晴らしいです。
今の時代だと全部CGでやってしまうだろうけど、やはり、実際にセットを作って爆破するシーンはまた迫力が違うと再認識した。
この作品に関しては完全なる好みで甘々な評価にさせて頂きます。