作品紹介
公開年月 | 2005/07/22 |
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ジャンル | ホラー/コメディ |
原作 | なし |
監督 | ロブ・ゾンビ |
脚本 | ロブ・ゾンビ |
製作 | マイク・エリオット、アンディ・グールド、ほか |
製作国 | アメリカ |
鑑賞方法 | レンタルDVD |
あらすじ
テキサスの田舎、ヒッチハイカーの若者を狙う恐るべき大量殺人を繰り返してきたファイアフライ一家。
ある時、ついに警察は大規模の部隊で急襲するが、兄オーティスと妹ベイビーは逃亡に成功し、途中で父キャプテン・スポールディングと合流する。
一家は再び残虐な殺人を重ねながら逃避行を繰り広げ、兄を殺されたワイデル保安官は彼らの行方を執念深く追い続けるのだった。
登場人物&出演者
【民間人と警察】
・ロイ・サリヴァン(演:ジェフリー・ルイス)
バンジョーとサリヴァンのリードボーカル。バンド仲間としばしの休息を楽しんでいた。
ジェフリー・ルイスは代表作に『ダブル・インパクト』、『アサシン/暗・殺・者』がある。
オーティスとベイビーによって捕まってしまい、妻が辱めを受けるも抵抗できず。
銃を隠した場所に連れて行ったオーティスに反撃するも失敗し、結局は撲殺されてしまう。
・グロリア・サリヴァン(演:プリシラ・バーンズ)
バンジョーとサリヴァンのメンバー。ロイの妻。ロデオマシーンでの失敗談を話していた。
プリシラ・バーンズは代表作に『007/消されたライセンス』、『ゾンビパーク』があります。
オーティスとベイビーによって捕まってしまい、全員の前で服を脱がされる屈辱を受ける。
ベイビーの隙を見て銃を奪うも弾は入っておらず、ナイフで胸を刺されて死亡した。
・アダム・バンジョー(演:リュー・テンプル)
バンジョーとサリヴァンのメンバー。グロリアのロデオマシーンでの失敗について談笑した。
リュー・テンプルは代表作に『ドミノ』、『テキサス・チェーンソー/ビギニング』がある。
オーティスとベイビーによって捕まってしまい、ジミーが頭を吹っ飛ばされてゲロを吐いた。
銃の隠し場所で隙を見てオーティスに殴りかかるも失敗し、殺されて顔の皮を剥がされた。
・ウェンディ・バンジョー(演:ケイト・ノービー)
バンジョーとサリヴァンのメンバー。グロリアのロデオマシーンでの失敗に盛り上がった。
ケイト・ノービーは代表作に『Scared』、『Inheritance』などがあります。
オーティスとベイビーがやって来た時にシャワーを浴びて、ムリヤリ引きずり出された。
・ジョン・クインシー・ワイデル(演:ウィリアム・フォーサイス)
地元の保安官。ファイアフライ一家によって警部補だった兄が殺されて復讐に燃える。
ウィリアム・フォーサイスは代表作に『ザ・ロック』、『容疑者』などがあります。
ファイアフライ一家を警察の部隊で襲撃し、ルーファスを射殺してマザーを逮捕した。
マザーを尋問する時は強い口調で迫って一旦引くが、二度目は容赦なくナイフで殺害した。
殺し屋を雇ってスポールディングたちが潜むチャーリーの元に出向いて彼らを捕らえた。
ファイアフライの家で三人を拷問し、ベイビーを殺そうとしてタイニーに首を折られて死亡。
【ファイアフライ一家と関係者】
・オーティス・ドリフトウッド(演:ビル・モーズリイ)
ファイアフライ一家の長男。死体と寝ている時にワイデル保安官の襲撃を受けて応戦した。
ビル・モーズリイは近年の出演作に『ポゼッション・エクスペリメント』、『悪魔のいけにえ/レザーフェイス一家の逆襲』などがあります。
ベイビーと脱出をして、通りかかった車の運転手を刺し殺してなんなく奪う事に成功する。
モーテルではバンドのメンバーを人質にして、ロイとアダムを銃の隠し場所まで連れて行く。
抵抗した二人を殺すと、モーテルに来たスポールディングといがみ合うも安全な場所へ。
最後は警官隊が進行を阻み、突撃するもスポールディングとベイビーとともに銃殺された。
・ベイビー・ファイアフライ(演:シェリ・ムーン・ゾンビ)
ファイアフライ一家の長女。寝ていたところでワイデル保安官の襲撃を受けて応戦した。
シェリ・ムーン・ゾンビは近年の出演作に『31』、『ロード・オブ・セイラム』がある。
オーティスとともに脱出し、通りかかった車を奪ってスポールディングと連絡を取った。
モーテルではウェンディの行動で隙を見せてグロリアの反撃に遭うも投げナイフで殺した。
チャーリーに匿われたところで楽しむが、ワイデルに見つかって実家で拷問を受ける。
最後は警官隊を前にして、残った力を振り絞って突撃するも父と兄とともに銃殺された。
・マザー・ファイアフライ(演:レスリー・イースターブルック)
ファイアフライ一家の母親。寝ていたところでワイデル保安官の襲撃に遭って応戦した。
レスリー・イースターブルックは代表作に『ポリス・アカデミー』シリーズ、『ハロウィン/2007年版』などがあります。
激しい銃撃戦の末にルーカスが倒れ、駆け寄ったところで囲まれて捕まってしまう。
ワイデル保安官が尋問する時でも彼を挑発し、家族の居場所は口にしなかった。
再びワイデル保安官を誘惑するが、今度はナイフで刺されて苦しみながら死んでいった。
・タイニー・ファイアフライ(演:マシュー・マッグローリー)
ファイアフライ一家の一人。朝早くから家の庭にある林で女の死体を引きずっていた。
マシュー・マッグローリーは近年の出演作に『コンスタンティン』、『ビッグ・フィッシュ』などがあります。
家にいかなかった事で保安官の襲撃を免れ、その後は行方不明となっていた。
最後はワイデルがベイビーを殺そうとしたところで助け、焼け落ちる家の中に残った。
・キャプテン・スポールディング(演:シド・ヘイグ)
ファイアフライ一家の大黒柱。別の場所で女と寝ていて、ワイデル保安官の襲撃を受けず。
シド・ヘイグは近年の出演作に『トマホーク/ガンマン vs 食人族』、『ロード・オブ・セイラム』などがあります。
ニュース番組で状況を知ると、オーティスとベイビーの二人と合流するべく出かけた。
モーテルでようやく合流するが、オーティスと会ってすぐにいがみ合いとなるほど仲が悪い。
チャーリーの元で匿われる事になるが、裏でワイデル保安官に引き渡されてしまう。
最後は逃げようとして警官隊に銃を向けられ、オーティスとベイビーとともに銃殺された。
・チャーリー・アルタモント(演:ケン・フォーリー)
チャーリーの西部の楽園を経営する。スポールディングの弟で唯一信頼できる人物。
ケン・フォーリーは代表作に『ゾンビ』、『ドーン・オブ・ザ・デッド』などがあります。
逃げてきたスポールディングたちを匿うが、ワイデル保安官に居場所を知られて彼らを売る。
一度は裏切りもスポールディングたちを助けに行くが、ワイデル保安官にバレて殺された。
感想
個人的な評価
本作はロブ・ゾンビ監督の長編映画二作目で、『スクリーム賞』では最優秀ホラー映画賞、最優秀悪役賞を受賞しています。
前作ではカルト映画として多くのファンを獲得し、早くも続編が製作されました。
どうやら前作で注目されたキャラクターにスポットライトを当てて作ったようです。
その為、大活躍をしたオーティス、ベイビー、スポールディングを中心に物語が展開する。
相変わらずオーティスはカルト的な宗教被れであり、人質の前では神のような振る舞い。
一方のベイビーも無邪気に人質を虐げ、圧倒的な有利な立場を存分に楽しんでいます。
離れた場所にいたスポールディングだけは危機的な状況を察知し、安全な場所だと言える弟の元に身を寄せる算段を立てる。
この三人がようやく合流して物語が面白くなると思ったら、何も考えずにただ酒、ヤク、女を楽しむだけでした。
その裏ではずっと復讐心を燃やしていた前作殺されたワイデル警部補の弟が、法を破ってまでファイアフライ一家を追いつめていきます。
まずは逮捕されても誘惑しようとするマザーを刺し殺し、スポールディングの弟を脅迫して裏切らせるという保安官とは言えない行動をします。
途中からどっちが殺人鬼なのか分からなくなるぐらい立場が逆転しているのは面白いです。
ただ、そのワイデル保安官も策士策に溺れるをやってしまい、呆気なく死ぬ展開はあまりにもマヌケでした。
それまで殺人鬼を超えるほどの恐ろしさを魅せていたのに、そのような終わり方はちょっとばかり残念すぎました。
結局、生き残ったスポールディング、ベイビー、オーティスの三人は先の事をまったく考えていない点でもカリスマ性が足りない。
前作でも指摘しましたが、キャラクターとして濃いのに美学が存在しないので、カリスマ性に欠ける部分で他の殺人鬼に劣ってしまっている。
やはり、本作も前作と同じようにロブ・ゾンビ監督と同じ趣味趣向だと面白いでしょうが、逆に理解できない人だと悪趣味だとして片付けられるだろう。