作品紹介
公開年月 | 2017/04/18 |
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ジャンル | ホラー |
原作 | なし |
監督 | マイケル・マコン、ヴィンセント・J・ガスティーニ |
脚本 | マイケル・マコン |
製作 | マイケル・マコン、ヴィンセント・J・ガスティーニ |
製作国 | アメリカ |
鑑賞方法 | レンタルDVD |
概要
次元超越生命体との交信を試みる教授と助手を撮影する男性。
家に潜む何かに怯える夫婦に超常現象の専門家たちが助ける。
チャット配信で生計を立てる美女二人と視聴者の秘密の会話。
何者かに何度も誘拐された女がようやく反撃する計画を実行。
登場人物&出演者
【悪魔の捕獲】
・ニコール(演:コートニー・パーム)
女子大生。応用物理学を学んでいる。マーティン教授の助手として降霊術を手伝っている。
コートニー・パームは代表作に『ゾンビーバー』、『ファイトクラブ・レディズ』がある。
マーティン教授がベッドでレム睡眠に入ると、装置を動かして次元超越生命体との交信する。
高いレベルでの実験が初めてだと衝撃の告白をして、次元超越生命体が現れて慌ててしまう。
次元の間に飛ばされてしまい、なんとか元の世界に帰ろうと教授の指示に従って装置を作動。
最後は元の世界に戻るが、時間は止まったままで助けを求めるも行方不明になってしまう。
・マーティン教授(演:デヴィッド・マウントリー)
カリフォルニア工科大学で応用物理学の終身教授。他に神学の修士号も持っている。
デヴィッド・マウントリーは代表作に『トリプルX/ネクスト・レベル』、『Cut!』がある。
悪魔について「次元超越生命体」と独自理論を展開し、睡眠中に何かを見ると信じる。
自らレム睡眠状態の時に次元超越生命体との交信を試みると、自分たちの世界に呼び出した。
次元超越生命体に捕まったせいで次元の間に移動し、抜け出す方法をニコールと模索した。
最後は自分が死んでいる事を悟り、なんとかニコールを逃がすべく彼女に指示して消滅した。
・ジェイソン(演:マット・マグナソン)
降霊術の取材をする。独自に改造したカメラなどを持ち込んで撮影に臨んでいる。
マット・マグナソンは代表作に『Lost Angels』、『American Girl』などがあります。
ニコールとマーティン教授のインタビューから始め、悪魔は次元超越生命体だと聞かされる。
教授がレム睡眠に入って装置を動かすと、次元超越生命体が姿を現して一気に恐怖する。
別の次元に移ってしまい焦ってしまい、なんとか抜け出そうと勝手に動いてしまう。
最後は安全圏を出たせいで下半身が切断されてしまい、助けられない状態になって死亡した。
【狩る者&狩られる者】
・デヴィッド(演:ステファン・ジンペル)
新しい家に引っ越して妻のカレンを喜ばせた。その様子をずっとカメラで撮影していた。
ステファン・ジンペルは代表作に『Premonitions』、『Aguridoru』などがあります。
カレンが家具について奇妙だと話し、更に何かの足音が聞こえて幸せな日々が崩壊していく。
いよいよカレンが精神的に追い詰められると、専門家であるスーザンたちに依頼する。
様々な機材を用意して調査を始めると、死んだ娘がいるとして不安なカレンを励ました。
実はアメリカ全国を転々と渡り歩く殺人鬼一家で、殺しを一つのライフワークにしている。
最後は撮影係のキャメロンを昏倒させ、生きている娘に初めての殺人をさせて喜んだ。
・カレン(演:ショーン・ロッキー)
目隠しをしながらデヴィッドによって新居にやって来る。サプライズに喜んでいた。
ショーン・ロッキーは代表作に『Carbuncle』、『Social Norm』などがあります。
引っ越した家での奇妙な家具や足音を耳にして、一気に不満が募ってデヴィッドに相談する。
精神的に限界が来ると、超常現象の専門家であるスーザンたちを呼び出して対応してもらう。
実はデヴィッドと娘とともにアメリカを転々とする殺人鬼一家で、スーザンたちを狙った。
最後は生きている娘がやって来ると、デヴィッドと初めての殺人を見て喜んでいた。
・スーザン(演:ジョー・ギャロウェイ)
超常現象を専門にしている霊能者。テレビ局に映像を売り込む為ならなんでもやるつもり。
ジョー・ギャロウェイは代表作に『The Bandit Hound』、『The Escort』などがあります。
デヴィッドたちに呼び出されてやって来ると、何かを感じ取って本物だと確信していた。
取材と調査が始まる前まではビジネス的な言動が多く、あくまで打算的にやっている。
早速と家に入って機材などを並べると、精神的に参っているカレンを励ましていた。
デヴィッドとカレンの娘の霊と、悪霊の存在を感じ取って、交信を試みようと説明した。
最後は本性を現した殺人鬼一家にあっさりと殺され、その遺体をキャメロンが発見された。
・ジェフ(演:ジョナサン・ビーバー)
超常現象を専門にしている技術班。スーザンやキャメロンと違って完全なる裏方として活躍。
ジョナサン・ビーバーは代表作に『Angel Unaware: The Tara Cole Story』、『Lemon Drop』などがあります。
ビジネス的な言動をするスーザンをカメラで映すが、それを見た彼女に真顔で注意された。
家の中に入るとすぐに機材を取り出して、家のあっちこっちに設置して準備をしていた。
悪霊たちと会話をしている間、ついに耐えきれなくなったカレンが席を外して後を追う事に。
最後はバスルームで殺されている状態であり、なぜか両目を抉り取られた状態であった。
・キャメロン(演:クリント・キーピン)
超常現象を専門にしている監督。基本的に手持ちカメラで撮影する。運転手役でもある。
クリント・キーピンは代表作に『Andrew Jackson』、『Psychotic!』などがあります。
今回が本物だと確信するスーザンの話を真面目に聞いて、彼女の指示に従って動いていた。
家の中に入って機材を用意すると、スーザンとともにデヴィッドとカレンに話しを始める。
悪霊たちと会話を始めるが、耐えられなくなったカレンが退席して別行動をする事になる。
一人で撮影をしているとバスルームで殺されたスーザンとジェフを発見して慌てだした。
最後は殺人鬼一家だと判明すると昏倒させられ、彼らの娘が初めての殺人をする対象になる。
【チャットレディ】
・ケイトリン(演:エミリア・アレス)
女子大生。ネット配信をして日銭を稼いでいる。シンディとは同性として初めて付き合う。
エミリア・アレスは代表作に『V/H/S ファイナル・インパクト』、『Mr. Invincible』などがあります。
シンディがパーティにハマっていて、毎日のように出かけているが記憶はまったくない。
貞淑なキリスト教徒の両親から逃げ出し、都会でシンディとともに暮らして満足している。
シンディに心酔して完全に彼女の言いなりであり、チャットする人間を選んで生贄にする。
最後はシンディとともに生贄となった人間の家に行き、その肉を初めて食らう事になる。
・シンディ(演:アンナ・ローズ・ムーア)
女子大生。毎晩のようにパーティをしている。レズビアンでシンディと同居している。
アンナ・ローズ・ムーアは代表作に『Land of Fire』、『Patient Seven』などがあります。
連日に渡って記憶がないケイトリンが地元の研修医に相談するが、当然のように無視する。
不安を持っているケイトリンの為に言葉を並べ、まるで洗脳するかのような口調になる。
チャットする人間を一人選んでもらい、生贄にするべくケイトリンに指示をした。
最後は生贄になった人間の家を訪れると、ケイトリンとともに初めて肉を食らう事になる。
・ジェリー(演:アラル・グリブル)
ケイトリンがチャットレディする配信の視聴者。ケイトリンとは顔見知りの常連らしい。
アラル・グリブルは代表作に『Loading Zone』、『Prodigy』などがあります。
複数人いる中でケイトリンと一対一でチャットができる権利を得て、素直に喜んでいた。
ケイトリンに言われて家中をスマホで見せると、パソコンの前に戻って彼女の要求に応える。
ポケットナイフで手を傷つけると、次に喉を切り裂くように言われて抵抗できずにやる。
最後は自ら喉を切り裂いて死亡してしまい、そこに来たケイトリンとシンディの食料となる。
【アマンダの復讐】
・アマンダ(演:ブリタニー・アンダーウッド)
友人のホームパーティで男たちに連れ去られ、一室でレイプされるも記憶に残っておらず。
ブリタニー・アンダーウッドは代表作に『Mariela』、『Babysitter’s Nightmare』がある。
幼馴染みだったライアンたちに心配されながらも、自分に何が起きたのか分かっていない。
実は何度も誘拐されているようで、それは人間ではない別の存在だとしてハッキリとせず。
電化製品が使えない状況で、アナログな機械で記録し、反撃として硫酸の入った風船で対抗。
最後は見事に人間じゃない者たちを撃退するが、今度はライアンがターゲットにされる。
・ライアン(演:ジェイク・オコナー)
アマンダの幼馴染み。友達以上恋人未満の状況が続いていた。アマンダの良き相談相手。
ジェイク・オコナーは代表作に『Return to Sleepaway Camp』、『Bachelor Lions』がなどがあります。
ホームパーティで男たちにレイプされたアマンダを心配し、他の友人と相談をしていた。
記憶がないアマンダに事実を話すべきか悩んでいたが、突然として彼女が姿を消してしまう。
ついにアマンダがヤツらに対抗する作戦を思いつき、カメラで彼女の覚悟を記録した。
最後はヤツらから解放されたアマンダだったが、次なるターゲットにされてしまう。
総評
個人的な評価
本作は『アコレード映画際』にて最優秀作品、『カリフォルニア・フィルム・アワード』でも金賞を受賞しています。
他に『デプス・オブ・フィールド国際映画祭』でホラー作品賞とメイクアップ賞を受賞するなど全部61部門で受賞とノミネートされています。
多くの映画際を賑わせている本作ですが、逆にこういう場合だと怪しいと感じてしまう。
余計な箔を付けるという事は、経験上では相当面白い作品か、相当つまらない作品の二者択一になります。
ほとんどの場合は後者の結果が多く、つまらないから少しでも興味を持たせる為に余計な飾り付けをしてしまうのです。
本作はオムニバス形式を取った上にPOV方式を採用し、なるべく低予算である事をごまかそうとしていました。
オムニバス形式というのはそれぞれの物語は独立しても、ベースには共通するテーマが必ず存在しています。
あるいは複数の監督や脚本家がいて、同じテーマを使って違った短編映画を撮っていくスタイルに分かれます。
しかし、本作は『REC/レック』シリーズの邦題を使ってしまい、余計な事をしたせいで多くの被害者を生み出しています。
ハッキリ言って、本作は『REC/レック』シリーズとは関係ない上に、内容的には『パラノーマル・アクティビティ』に近い感じでした。
ただ、扱っているテーマが曖昧であり、悪魔なのか、殺人鬼なのか、宇宙人なのか、よく分からない設定のまま最後まで突っ走りました。
まだ悪魔と宇宙人は関係性があると思うけど、途中にある殺人鬼一家のエピソードはどう考えてもいらなかったです。
そもそも本作で製作側は何を伝えたかったのか分からないし、何より全体的に意味不明なせいで面白さなどあるはずもないです。
何か一つでもセンスがあれば楽しめるが、本作には一切なくて、グロテスクな描写、薄っぺらい設定など、どれを取っても面白味がありません。
クソをいくら掻き集めても所詮はクソであり、それがよく分かる作品となりました。