作品紹介
公開年月 | 2015/01/16 |
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ジャンル | ホラー |
原作 | なし |
監督 | スティーヴ・コペラ |
脚本 | スティーヴ・コペラ、デヴィッド・シルバーマン |
製作 | スティーヴ・コペラ、マイク・コペラ、ほか |
製作国 | アメリカ |
鑑賞方法 | レンタルDVD |
あらすじ
ホラー脚本家を目指すトッドとブルースは2週間以内に脚本を仕上げると、トッドの叔父から映画の資金提供されるという。
そこで二人は友人を連れてインスピレーションを得るべく、アーティストの隠れ家「シャングリラ」を訪れる。
しかし、この「シャングリラ」では偶然にも次々とアーティストが死んでいく噂もあって、二人はいつしか命の危険を迎えるのだった。
登場人物&出演者
・トッド(演:マイク・コペラ)
主人公。ホラー映画の脚本家を目指す。マイペースなブルースにいつも振り回されている。
マイク・コペラは代表作に『Solitude』、『Boyne Falls』などがあります。
駄作に叔父がガッカリし、2週間以内に名作を書かない限り融資をやめると言われてしまう。
ブルースがシャングリラで名作が書けると説得され、プロの作家であるミンディと出会う。
書いたホラー映画の脚本でブルースを黒幕に仕立てて、自身は最終的に殺されてしまう。
最後は殺人犯であるジャスパーに襲われるが、ブルースたちの活躍で生還する事になった。
・ブルース(演:ボー・キースター)
トッドとともにホラー映画の脚本家チームを作っている。主にアイデアを出す役目を担う。
ボー・キースターは代表作に『タイタンズを忘れない』、『House of Good and Evil』などがあります。
明らかに駄作しか作り出せないアイデアしかなく、何事も軽く考える典型的なお調子者。
名作を書くべく失業保険をシャングリラに注ぎ込んで、乗り気じゃなかったトッドを行く。
ずっとセレステに付きまとって親しくなろうとして、執筆をトッドに任せっきりにする。
最後は殺人犯であるジャスパーを倒し、トッドの仕上げた脚本の素晴らしさを自慢していた。
・ミンディ(演:アンジェラ・レルシオ)
有名なユーモア作家。アジア系の女性。短編集を書いているがスランプ状態に陥っている。
アンジェラ・レルシオは代表作に『Home Recordings』、『The Lovely Rejects』がある。
同じく書き手であるトッドに親近感を覚えると、好きだった作家について話していた。
プロとして生計を立てている事もあって、トッドにアドバイスしながらも彼と距離を縮める。
トッドのホラー映画ではブルースと共謀して殺人をするが、ペンを目に刺されて死亡する。
最後はトッドの仕上げた物語で自分たちをモデルにしている事に少しの不満を見せていた。
・セレステ(演:メリッサ・マルス)
芸術家養成学校を出て霊媒師となる。今は粘土で何かを作って感覚を研ぎ澄ませている。
メリッサ・マルスは代表作に『From Paris with Love』、『The Letter Red』があります。
フランス人でずっと色気を出していて、単純なブルースを意図も簡単に虜にしている。
朝から太極拳をして、朝食を食っていたブルースたちを誘うようなストレッチを披露する。
ずっとブルースに付きまとわれているが、嫌がる様子を見せず、結局は彼と親密になる。
最後は殺人犯であるジャスパーがトッドを襲っていた時に助け出し、逮捕に一役を買った。
・ジャスパー(演:ルース・レインズ)
ゴミを拾って芸術作品を作っている。全身黒ずくめの中年。人付き合いが苦手で怪しさ満点。
ルース・レインズは代表作に『3時10分、決断のとき』、『マイ・ブラザー』があります。
レイシーが殺されて刑事が状況を説明している中、怪しい雰囲気を出してその場を去った。
翌日森でアライグマを狩っていた時、落ちていたラーソンの生首を拾いトッドたちに見せた。
実はアートを描いている有名な芸術家で、フォノという名前で多くの作品を発表している。
最後は一連の犯人でトッドを狙ったが、隙を狙ったブルースに昏倒されて逮捕された。
・ラーソン(演:ジャクソン・トンプソン)
音楽家。シャングリラは三度目。海外でも売れているらしい。作曲の為にやって来ている。
ジャクソン・トンプソンは代表作に『Edward』、『Boyne Falls』などがあります。
何かとセクシーなセレステを狙おうとするが、その度にブルースが来て横取りされてしまう。
最後はレイシーの死を悼み、次の日に森を散策したジャスパーに生首を見つけられる。
・レイシー(演:アリス・シャーマン)
モンローの美人秘書。シャングリラにやって来たトッドとブルースを出迎えて荷物を持つ。
アリス・シャーマンは本作が長編映画デビュー作となります。
最後は次の朝にバナナの皮で転んで、尖った木片に顔から落ちて脳天を突き抜けて死亡。
・モンロー(演:マーク・ラーデマッハー)
シャングリラの紳士的な主人。トッドとブルースに宿泊している他の客を紹介していた。
マーク・ラーデマッハーは代表作に『ホイットニー・ヒューストン/スパークル』、『ラスト・ウィッチ・ハンター』などがあります。
翌日には美人秘書のレイシーがバナナの皮で転んで死んでしまい、誰よりも悲しんでいた。
なんとか気持ちを切り替えようとお菓子を作って、残ってくれたみんなに励まされていた。
最後はブルースから渡された睡眠薬の過剰摂取で死に、トッドたちの判断で森に捨てられた。
感想
個人的な評価
本作は監督の他に脚本や編集、俳優としても活躍するスティーヴ・コペラが監督、脚本、製作などを務めています。
この作品は低予算映画の中でも自主製作のレベルであり、すべてにおいてレベルは低いです。
一応ホラー映画であるけど、ほとんどが笑えないようなギャグを挟んできて退屈さが増す。
キャビンにやって来た主人公たちだが、そこにいた人間が次々と死んでいくけど、誰が殺したのかという犯人探しが発生する。
レベルの低い本作でもなんとか工夫しようと、主人公の書いている脚本と実際の物語を分岐させてミスリードを狙っている。
ここら辺の工夫は悪くないけど、基本的に脚本自体が悪く、演出も引き立てられていないので残念な展開になっている。
まず、殺人犯の動機がまったく説明されないので、誰が殺人をやっても一応の説明はつく。
ただし、そこにはなんの説得力もないし、誰が見ても納得できないようなスカスカな仕掛けしか見えてこないです。
冒頭で主人公の脚本をダメ出しされているけど、本作はそれに勝るとも劣らないほどの稚拙な出来としか言えません。
低予算だから限界があるのは言い訳にすぎず、ちゃんと練っていれば、少ない持ち駒でも面白い作品は作れます。
残念ながら本作にはそういう人材はおらず、三流がなんとか工夫しようとしたが、まったくモノにできず残念すぎる作品が出来上がった感じです。
ギャグはまったく笑えないですが、ゴアな描写を入れてホラーっぽくしている努力だけは認めてあげてもいいと思います。
それと、序盤で主人公が書いた駄作について感想を述べられるが、これは自虐的なギャグとしか思えないほど当を得ている言葉が羅列しています。
これは意図的に出して少しでも予防線を張っているだろうが、残念ながら本作はそれ以上に駄作で救いようのないゴミ映画になりました。