作品紹介
公開年月 | 2016/01/02 |
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ジャンル | ホラー/サスペンス |
原作 | なし |
監督 | ラファ・マルティネス |
脚本 | アンヘル・アグード、テレサ・デ・ロセント、ほか |
製作 | ラウラ・フェルナンデス、アドリア・モネ、ほか |
製作国 | スペイン、ポーランド |
鑑賞方法 | レンタルDVD |
あらすじ
不動産ブローカーとして働くアリは、恋人サイモンの誕生日を祝う為、彼を誘って自分が担当するアパートに忍び込む。
そこは居住者たちが強制的に立ち退きされ、ほどんどが空き部屋となっていた。
その一室で二人が幸せな夜を過ごしていると、何かの物音とともに突如アパートの電源が落ちるのだった。
登場人物&出演者
・アリ(演:イングリッド・ガルシア・ヨンソン)
主人公。不動産ブローカー。ボロボロのアパートを査定して住人に立ち退きを勧めている。
イングリッド・ガルシア・ヨンソンは代表作に『ザ・レイジ/果てしなき怒り』、『ゲルニカ』などがあります。
恋人サイモンの誕生日を祝おうと、安上がりとしてアパートを勝手に借りて彼を案内する。
サイモンと楽しい時間を過ごしていたが、唯一の住人であるラモンが殺されて急展開となる。
不動産業者が立ち退きさせようと強引にやって来て、なんとか脱出しようと知恵を絞る。
最後は清算人がバラバラにしようとして反撃し、斧を脳天に食らわせて見事に倒した。
・サイモン(演:ブルーノ・セビリャ)
アリの恋人。看護師をしているが、本来は医者を志していたが、それができずに悩んでいる。
ブルーノ・セビリャは代表作に『記憶探偵と鍵のかかった少女』、『Realive』があります。
安上がりな誕生日を祝う為にアリの案内でアパートに行くが、悩みはそれでも解消されず。
階段を転んで一人が死んで、もう一人をペンで刺し殺し、最後の一人をドアに括り付ける。
不動産業者の一人に腹を刺されながらもアリをサポートし、脱出の機会を窺っていた。
最後は清算人に突き落とされ、アリに鍵を渡し、投げ込まれた機械に顔を潰されて死亡。
・ラモン(演:ホセ・マリア・ブランコ)
ボロボロのアパートに住んでいる老人。他の住民が立ち退きする中で出て行かないと決める。
ホセ・マリア・ブランコは代表作に『99 Women』、『Eyeball』などがあります。
住居の査定にやって来たアリを歓迎するが、立ち退きを勧められてガッカリしてしまう。
最後は不動産業者たちがやって来ると、自然死したかのように殺され、アリに見つかった。
・清算人(演:オリオール・タリーダ・ホメデス)
不動産業者スパイダー社の清算人。三人組がトラブルに遭って、応援としてやって来た。
オリオール・タリーダ・ホメデスは代表作に『Villorrio del Caudillo』、『Anacleto: Agente secreto』などがあります。
人に気づかせる為に外へアリが外に放り投げたラモンの遺体を回収してアパートに入る。
サイモンによって腕をドアに括り付けられた仲間を斧で首とその腕を切り、速やかに処理。
一切の躊躇いもなく仕事を確実に遂行していき、サイモンを上階から投げ捨てて殺した。
最後はアリを解体しようとするが、反撃を受けてしまうと、斧で脳天を割られて死亡した。
感想
個人的な評価
本作は『REC/レック』の製作陣が参加している作品となっています。
『REC/レック』はアパートという限られた空間の中で展開するスペイン製のゾンビ映画として世界的にヒットしました。
そんな本作もアパートという限定された空間で展開されるが、相手は手段を一切選ばない不動産業者となります。
さすがに本作は『REC/レック』のようなPOVの手法を使っていないが、基本的な演出としては似たような流れとなっています。
ただ、ストーリー性がまったくないので、登場するキャラクターは全員が薄い設定です。
主人公は恋人の誕生日を祝う為に勝手にやって来ているので、これは完全なる自業自得としか言えません。
しかしながら、スペインの不動産業者は人を殺してまで立ち退きさせるのかと、感知がしてしまうような展開でした。
最初にやって来た三人組はマヌケすぎたが、後から応援でやって来た清算人はなかなかインパクトのあるキャラクターでした。
セリフが一切ないけど、黙って事務的に遺体を液体窒素で凍らせ、ハンマーで砕き掃除機で掃除するシーンは悪くなかったです。
ですが、そんな清算人が主人公の前に行くと、なぜか後手に回ってしまい、まさかの反撃を受けて呆気なく死んでしまう。
それでは、せっかく清算人が築き上げた濃いキャラクターが主人公補正で倒されるのはなんだか、もったいない気がしてしまいました。
主人公が生き残るには説得力が足りないし、最初の行動がマヌケなのに、最後の方では清算人を倒してしまうご都合主義が過ぎた感じがしました。
同じアパートを舞台にした内容でも、設定がスカスカだと緊張感も怖さもない事がよく分かる作品でした。