作品紹介
公開年月 | 1989/04/19 |
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ジャンル | アクション |
原作 | なし |
監督 | ジョセフ・ジトー |
脚本 | アーン・オルセン |
製作 | ジャック・エイブラモフ |
製作国 | アメリカ、南アフリカ、ナミビア |
鑑賞方法 | レンタルDVD |
あらすじ
ソ連軍スペツナズの最強兵士ニコライはアフリカ南部の共産主義国家モンバカの反対勢力のカリスマ的指導者スンダダ暗殺の使命を受ける。
ニコライは正体を隠し一兵士として留置所に潜り込み、反対勢力のナンバー2であるカルンダに接近する。
そこにカルンダ旧知のアメリカ人ジャーナリストのデューイを加えニコライたちは脱走する。
こうしてニコライは目的であるスンダタの元へと向かうのであった。
登場人物&出演者
・ニコライ・ラチェンコ(演:ドルフ・ラングレン)
・デューイ・ファーガソン(演:M・エメット・ウォルシュ)
・カルンダ・キントッシュ(演:アル・ホワイト)
・ヴォルテーク将軍(演:T・P・マッケンナ)
・ザイアス大佐(演:カーメン・アルジェンツィアノ)
・アンゴ・スンダタ(演:ルーベン・オージー)
・クラスノフ(演:ブライオン・ジェームズ)
・メンデス軍曹(演:アレックス・コロン)
感想
個人的な評価
ドルフ・ラングレンによるアクション映画の初主演作。
その前に『マスターズ/超空の覇者』で映画初主演をしているが、純粋なアクション映画は本作が初めてとなります。
今でこそ数多くのアクション映画に出演しているドルフ・ラングレンですが、本作こそが彼にとって出発点です。
『ロッキー4/炎の約束』ではソ連のボクサーを演じ、その縁から本作でもソ連軍の兵士として登場します。
身長が2メートルもあって、筋骨隆々とくれば、打って付けの人物だと言えるだろう。
満を持してアクション映画に主演したドルフ・ラングレンですが、本作はきちんとテーマ性のある作品だと分かります。
撮影はナミビアで行われているが、当時はアパルトヘイトが行われていた時代だが、本作では正当化せず黒人たちの描写に悪意はない。
主人公であるニコライはスペツナズの隊員で上層部から信頼が厚く、反対勢力のリーダー殺害を命ぜられる。
すぐに目的の人物であるスンダタまで迫るも、心の迷いもあって失敗してしまう。
それによって上層部から見放され、裏切り者として処刑されるという運命に。
だが、スペツナズである彼は簡単に殺されず、ナミブ砂漠をさまよっているところを原住民に助けられるのです。
本作は戦争がテーマになっているが、実は祖国の為だけに戦っていた男が、原住民との交流で自分の意思を持つ物語でもある。
ずっと仏頂面だったドルフ・ラングレンが初めて笑顔を見せたシーンは印象的でした。
やはり、ドルフ・ラングレンは悪役よりも主人公側に近いタイプの人物だと言える。
まさに80、90年代のアクション映画という感じだが、ちゃんとした心の交流を描いている点では悪くない作品だと思います。