飢えた侵略者 VD-248

作品紹介

公開年月  2018/03/02
ジャンル  ホラー/ヒューマンドラマ
原作  なし
監督  ロバン・オベール
脚本  ロバン・オベール
製作  ステファニー・モリセッテ
製作国  カナダ
鑑賞方法  動画配信サービス

あらすじ

ケベックの田舎町でボニンたちは生存者を探す中でゾンビたちを撃退していた。
物音によってゾンビたちが集まる習性を理解するボニンは、なるべく大きな音を立てないように行動していた。
ある日、中継地点で犬に噛まれた主張する女性タニアと、牧場の家屋で隠れていた見つけて安全な場所を探すべく旅立つのだった。

登場人物&出演者

ボニン(演:マルク=アンドレ・グロンダン)
スキンヘッドのメガネ。友人たちとゾンビ狩りをしていた。いつも医者のジョークを言う。
マルク=アンドレ・グロンダンは代表作に『チェックメイト』、『俺たち喧嘩スケーター2:最後のあがき』などがあります。
友人が油断して噛まれてしまい、代わりに犬に噛まれたタニアと隠れていたゾエを連れ出す。
拠点していた家がゾンビの襲撃で失い、道中で老人のレアルと少年のティキュルと出会う。
モニュメントのゾンビたちが襲撃すると、ゾエを抱えて逃げ出し、タニアに任せて囮となる。
最後は全滅させるも噛まれ、銃をゾエに渡し、ゾンビ化しタニアとモニュメントを見上げた。

タニア(演:モニア・ショクリ)
犬に噛まれたと主張する。中継地点で安全の為に縛られていた。アコーディオンを所持。
モニア・ショクリは代表作に『わたしはロランス』、『あさがくるまえに』などがあります。
中継地点がゾンビに襲撃され、ボニンに解放されて一緒に行動して斧を手渡された。
途中で寄った牧場の家屋でゾエを発見すると、すぐに打ち解けて一緒に行動するようになる。
テレーズから銃の撃ち方を教えてもらい、いつも驚かせる帰還兵の男をすぐに射殺した。
最後はゾエをゾンビから助け出すが、噛まれてゾンビ化し、ボニンとモニュメントを見る。

ゾエ(演:シャルロット・サン=マルタン)
牧場の家屋で一人隠れていた少女。やって来たタニアに発見されてすぐに仲良くなっていた。
シャルロット・サン=マルタンは本作が長編映画デビュー作となります。
ボニンが草原でゾンビたちの様子を見に行き、タニアも行こうとして止めようとした。
別行動していたレアルたちと再び合流し、ティキュルと厳しい現実について語っていた。
モニュメントにいたゾンビの襲撃を受けるが、ボニンたちに守られて無傷でやり過ごした。
最後は生き残ったレーサーと出会い、拾ってもらって新たに安全な場所を探す旅に出る。

セリーヌ(演:ブリジット・ブパール)
ベンツに乗っていた金持ちの中年女性。ワザと音を出してゾンビを誘い出して殺していた。
ブリジット・ブパールは代表作に『Caboose』、『ぼくたちのムッシュ・ラザール』がある。
ポリーナたちの家にたどり着くと、噛まれていないと分かって留まる事を許された。
家がゾンビたちに囲まれると、みんなと一緒に森へ逃げ出し、その際に何体か倒している。
一行を離れたティキュルの後を追うも、彼が噛まれてしまい、名前を聞いて処理した。
最後はモニュメントのゾンビを殺し、大量の襲撃を受けるもナタで応戦して

テレーズ(演:マリー=ジネット・グアイ)
ゾンビが近くにいない家に留まる中年女性。ポリーナとともに見張りをして安全を守る。
マリー=ジネット・グアイは代表作に『オン・ザ・ロード』、『リターン・アース』がある。
車でやって来たセリーヌを警戒して、噛まれていないか確かめるべく銃口を向けていた。
疲労していたポリーナをなんとか励まし、他の人たちと同じく森を歩いている時に警戒する。
ポリーナが噛まれて最後の時間を一緒に過ごし、事切れた彼女の処理をして心を痛める。
最後はモニュメントのゾンビたちが襲撃し、ボニンたちを逃がすべく囮となって死亡。

ポリーナ(演:ミシュリーヌ・ランクト)
ゾンビが近くにいない家に留まる老年女性。いつもテレーズと一緒に行動している。
ミシュリーヌ・ランクトは代表作に『みなさん、さようなら』、『バイオレンス・マックス』があります。
大量の食料と弾薬を保持していて、家に近寄ってきた部隊者に対して厳しい態度を取る。
家が大量のゾンビに襲われてしまうと、仕方なく捨てて逃げるも体力が続かないと宣言する。
森の中にあった小屋を見つけると、疲労を回復しようとして一人で留まっていた。
最後はゾンビと戦うも噛まれてしまい、親友のテレーズに見送られて処理を任せて死んだ。

ティキュル/レミ・ラトラヴェルス(演:エドゥアール・トランブレ=グルニエ)
ライフルを持った少年。家族が噛まれてしまい、ゾンビにさせない為に仕方なく処理する。
エドゥアール・トランブレ=グルニエは代表作に『The Demons』などがあります。
道中でゾンビと戦って疲労したレアルを見つけ、彼を助けて一緒に安全な場所を探す事に。
二度目にボニンたちと遭遇すると、レアルの説得によって合流してゾエと会話していた。
なぜかレアルの老人話しを聞いて、次にセリーヌの身の上話しを聞く役に回っていた。
最後は油断して背後から噛まれてしまい、セリーヌに自分の名前を話して処理を任せた。

レアル(演:リュック・プルー)
新聞にも名前が載るほど有名な老年の保険屋。森の中を走り回ってゾンビから逃げていた。
リュック・プルーは代表作に『Un zoo la nuit』、『En attendant Avril』などがあります。
ゾンビを殺すに躊躇って足を噛まれ、囲まれたところでティキュルに助けられる。
道中にボニンたちと鉢合わせし、一度目は立ち去るが、二度目にゾエを助けて合流する。
安全な場所を探していたが、途中から付いていけば遅れると、ティキュルが様子を見に行く。
最後はゾンビ化して油断していたティキュルを噛むが、後から来たセリーヌが処理した。

感想

個人的な評価

本作は『トロント国際映画祭』にてベストカナダ映画賞を受賞した作品となります。
カナダ製作のゾンビ映画であり、ネットフリックスで独占的に配信している作品です。
物語として、すでに世界がゾンビが蔓延っていて、生存者たちがなんとか安全な場所を確保しようとするところから始まる。
最初の印象として大ヒットドラマの『ウォーキング・デッド』を彷彿するような展開です。
ずっと静かなシーンが続いていて、そこに仁王立ちするゾンビたちがいて、物音を立てるか視線が合うと全力疾走してくる。
本作は完全なるモダン型のゾンビとなりますが、なぜか襲って食うだけじゃなく、椅子やオモチャのモニュメントを作って眺めている。
この行動について本作では一切説明がなく、最後まで気持ち悪いまま終了してしまいます。
本作はカナダ映画というよりは、フランス語圏の影響もあって、なんだか「フランス映画」を鑑賞している感じでした。
つまり、本作は「フランスのゾンビ映画」という認識として捉えるべきで、細かい説明など野暮になります。
あくまで雰囲気を楽しむモノであって、ちゃんと絵になるようなシーンを用意しています。
本作はゾンビ映画でありながらも、どこか芸術的な配置を意図的やっていて、モニュメントもその一つだと思います。
なので、本作を通常のゾンビ映画として期待すると肩透かしを食らうが、方向性を「フランス映画」にすると納得できるはず。
ただ、全体的に抑揚がなくて淡々と展開していき、全力疾走のゾンビもナタを持った金持ちの女性に殺される程度で強くはない。
しかも、ラストのオチもまた旅の繰り返しになるので、結局は何も解決しておらず、まだまだ続くような展開はまさしく「フランス映画」そのものでした。