パイレーツ・オブ・カリビアン/呪われた海賊たち MY-62

作品紹介

公開年月  2003/07/09
ジャンル  アドベンチャー/アクション
原作  ディズニーパーク 『カリブの海賊』
監督  ゴア・ヴァービンスキー
脚本  テッド・エリオット、テリー・ロッシオ、ほか
製作  ジェリー・ブラッカイマー
製作国  アメリカ
鑑賞方法  購入DVD

あらすじ

ブラックパール号を率いる冷酷な海賊の船長バルボッサが町を襲撃し、総督の娘エリザベスがさらわれてしまう。
密かにエリザベスに恋心を抱いていた町の鍛冶屋ウィルは、一匹狼のジャックと手を組み、彼女を救出しようとする。
しかし、バルボッサたちは欲の為に呪われた生きる屍と化しており、彼らの目的は元に戻って人間らしい感覚を取り戻す事。
そのカギを握っている黄金のメダル、そして、追放した船員の子孫の血で、バルボッサたちは世界中を探し回っていたのだった。

登場人物&出演者

ジャック・スパロウ(演:ジョニー・デップ)
主人公。ブラックパール号の元船長。一等航海士だったバルボッサの反乱で船を失う。
ジョニー・デップはデビュー作に『エルム街の悪夢』があります。
ポート・ロイヤルで新しい船を手に入れてトルトゥーガで仲間を手にいようとした。
自分を裏切ったバルボッサからブラックパール号を手に入れる為にウィルと協力する。
呪われた金貨で不死身の体で海をさまよっていたバルボッサとの決着をつける。
最後は絞首刑にされるところでウィルに救出され、ブラックパール号でどこかを目指す事に。

ウィル・ターナー(演:オーランド・ブルーム)
ポート・ロイヤルの鍛冶職人。数年前に乗っていた船が海賊船に襲われて救助されている。
オーランド・ブルームはデビュー作に『オスカー・ワイルド』があります。
エリザベスに片想いをしているが身分の違いから彼女に対して遠慮していた。
ブラックパール号に連れ去れた事でジャックと協力してエリザベスの救出に向かう。
実はブラックパール号最後の乗組員ビル・ターナーの息子でバルボッサたちに狙われる事に。
最後はエリザベスと婚約し、ジャックな友情で結ばれ、処刑されるとした彼を助ける。

エリザベス・スワン(演:キーラ・ナイトレイ)
ポート・ロイヤルの総督の一人娘。過去に救出したウィルに対して片想いをしている。
キーラ・ナイトレイはデビュー作に『イノセント・ライズ』があります。
ウィルとは身分の違いも関係なく接しようとするも遠慮される事で距離を感じる。
バルボッサの襲撃で追いつめられるが「パーレイ」による交渉でブラックパール号に行く。
当初はバルボッサたちからビル・ターナーの娘だと勘違いされて人質になっていた。
最後はウィルと婚約し、ジャックを助ける為に絞首刑を阻止する事になる。

ジェームズ・ノリントン(演:ジャック・ダヴェンポート)
英国海軍の提督。海賊を最も嫌い、見かけたらすぐに絞首刑を敢行する根っからの軍人。
ジャック・ダヴェンポートはデビュー作に『危険な動物たち』があります。
提督に上り詰めて人生の最高潮に達し、成長したエリザベスに対して求婚をした。
ウィルとは三角関係になっていて、必ず自分のモノになるとチャンスを窺っていた。
海賊に対して徹底した処置をして海軍の威厳を見せるも、ジャックの登場で崩れてしまう。
最後はジャックの絞首刑でウィルの救出を見過ごし、最終的にジャックを見逃した。

ウェザビー・スワン(演:ジョナサン・ブライス)
ポート・ロイヤルの総督。エリザベスの父親。何かと海賊に肩入れする娘に振り回される。
ジョナサン・ブライスはデビュー作に『さすらいの航海』があります。
ノリントン提督を最も信頼しており、一人娘エリザベスとの結婚を勧めていた。

ジョシャミー・ギブス(演:ケヴィン・マクナリー)
元英国海軍の一等航海士。現在は落ちぶれてトルトゥーガで酒を飲み明かしていた。
ケヴィン・マクナリーはデビュー作に『007/私を愛したスパイ』があります。
海軍時代から「災い」に関して敏感で、何かにつけて「災い」を強調している。
ジャックにとって右腕的な存在としてサポートし、最後まで彼に付いて行く事になる。

ピンテル(演:リー・アレンバーグ)
ブラックパール号の乗組員。ハゲ頭。バルボッサとともにジャックへの反乱を企てた。
リー・アレンバーグはデビュー作に『ハート泥棒』があります。
ラゲッティと常に行動し、エリザベスを捕らえるも「パーレイ」で船長に引き渡す。

ラゲッティ(演:マッケンジー・クルック)
ブラックパール号の乗組員。右目は義眼。バルボッサの反乱に乗じている。
マッケンジー・クルックはデビュー作に『The Man Who Fell in Love with a Traffic Come!』があります。
ピンテルと行動を共にし、ポート・ロイヤル襲撃時にはエリザベスを捕らえた。

ヘクター・バルボッサ(演:ジェフリー・ラッシュ)
ブラックパール号の船長。元は一等航海士で船長だったジャックを裏切って反乱に成功。
ジェフリー・ラッシュはデビュー作に『フェイク野郎』があります。
アステカの金貨を湯水の如く使ってしまうが、それによって不死身の呪いを受ける。
そのせいですべての感覚を失い、生きているが死んでいる状態で欲望が満たされない。
「パーレイ」でエリザベスと交渉するが、彼女をビル・ターナーの娘と勘違いした。
最後はジャックと直接対決するも呪いが解かれたところで油断して心臓を撃たれて死ぬ。

感想

個人的な評価

本作はディズニーパークの人気アトラクション『カリブの海賊』がモチーフとなっています。
当初は海賊映画の製作に賛同する者が少なかったが、その理由は『カットスロート・アイランド』という作品の影響だという。
『カットスロート・アイランド』は1億ドル以上の製作費と宣伝費をかけたが、ほとんど回収できず、それは「最も興行赤字を出した映画」としてギネス記録の載ってしまう。
このように海賊映画はヒットしない事もあって、公開当時はそれほど期待されなかった。
しかし、ご存じの通り本作は大ヒットし、ジャック・スパロウを演じたジョニー・デップはアカデミー主演男優賞にノミネートされました。
こうして海賊映画は成功しないイメージを覆し、ディズニー映画の新たな人気シリーズとして確立する事になりました。
本作はシリーズを通して主人公であるジャック・スパロウを演じたジョニー・デップは象徴的なキャラクターと言えるでしょう。
実力派であったが、本作をきっかけに世界的俳優となってハリウッドを代表するスターに。
他に『ロード・オブ・ザ・リング』で人気を博したオーランド・ブルーム、イギリスで人気があったキーラ・ナイトレイも出演している。
更にジャックを裏切った舞台俳優のジェフリー・ラッシュ、同じく舞台俳優のジョナサン・ブライスなども脇を固めている。
本作はしっかりとした役者を揃え、ストーリーも分かりやすく、アトラクションを映画化しているので乗りも非常に良い。
2時間半という長い上映時間であるが、それでも飽きさせない展開はディズニー映画らしいエンターテイメント性を発揮しています。
本来、海賊というのはどうしようもない悪党だが、本作はかなりマイルドな描写で、これもまたディズニー映画らしいモノになっています。
何よりジャック・スパロウを演じたジョニーデップの存在感が本作で抜きんでています。
本作の成功はジョニーデップの独特な演技によるキャラクターだと言えるでしょう。