作品紹介
公開年月 | 2016/07/11 |
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ジャンル | ホラー/パニック |
原作 | なし |
監督 | セヴェ・シェレンツ |
脚本 | リサ・デヴィータ、セヴェ・シェレンツ |
製作 | リサ・デヴィータ、ブレンダン・スミス、ほか |
製作国 | カナダ |
鑑賞方法 | レンタルDVD |
あらすじ
小さな田舎町でナイトクラブを経営するルージーンは、人生をやり直す為に慣れ親しんだ店を手放し町を去ろうとしていた。
そんな最終日の店内はいつにも増して来店者で溢れかえり、その中に石油を掘り当てて祝杯を挙げる四人の男がいた。
ストリッパーらの華麗なショーで盛り上がりが最高潮に達していた時、ステージ裏では新人が何者か襲われ、両胸を突かれ無残な姿で息絶えていたのだった。
登場人物&出演者
・ブルージーン(演:レン・ウォーカー)
主人公。ナイトクラブを経営する。人生をやり直す為に店を手放すべく最後の日を迎える。
レン・ウォーカーは本作が長編映画デビュー作となっています。
過去に野球をやっていて、控え室にはバットを飾って、常に野球ボールを持っている。
夫を未だに想うがレミーの事も気になる。息子のローガンは問題の種だが大切に思っている。
炭鉱夫たちの虐殺が始まってからバットで戦い、レミーを失ってから昔の自分を思い出す。
最後は感染した男に追いつめられるもローガンに助けられ、店を爆破して白バイで町を脱出。
・ローガン(演:マディソン・J・ルース)
ブルージーンの息子。大学生。パトカーを盗んだり、銃を不法所持するなど問題が多い。
マディソン・J・ルースは代表作に『ホーム・フォー・ザ・ホリデイ』、『妖精ファイター』などがあります。
ブルージーンの店に来て匿ってもらおうとするが、パトカーを盗まれた警官がやって来る。
異変が起きた炭鉱夫たちの虐殺が始まると、持ち前の射撃能力で何人か倒している。
妊婦で陣痛が始まっていたリコリスの面倒を見ていて、母親との微妙な関係について語った。
最後はリコリスの赤ん坊を取り上げ、ピンチになったブルージーンを助けて町を脱出した。
・レミー(演:カズ・オーディン・ダルコ)
ナイトクラブの用心棒。ブルージーンに片想いをしていて、彼女からの信頼も厚い。
カズ・オーディン・ダルコは代表作に『Killer Bash』、『デス・ロード/染血』があります。
ブルージーンと息子のローガンとの微妙な関係を知っていて気を遣っている。
ストリッパーたちからも信頼が厚く、フランキーに護身術を教えるほど仲が良い。
炭鉱夫たちに異変が起きて店内で虐殺が始まると、足をナイフで刺されて行動不能になる。
最後は店内に残った炭鉱夫を倒そうとするが、奇襲を受けて首を刺されて呆気なく死亡。
・トニー(演:キャメロン・デント)
ナイトクラブのバーテンダー。ブルージーンを口説くもあっさりと何度も振られている。
キャメロン・デントは代表作に『Thirty-One Scenes About Nothing』などがあります。
チェーンソーなどを修理する技術を持ち、バーテンダーの他に新人の面倒も見ている。
異変が起きた炭鉱夫の死体を厨房の裏に運ぶが、運悪く感染してコックたちを襲う。
厨房へやって来たブルージーンたちを襲い、フランキーを殺すも水をかけられて死亡した。
・フランキー(演:モモナ・コマガタ)
ストリッパー。東洋系。別名“鳴り響くアソコ”で女性器から音を出して楽しませる。
モモナ・コマガタは代表作に『Lyrics to Dying Rebirth』、『Kamikaze Eric』があります。
身を守る為にレミーから格闘技の施しを受けていて、空手の茶帯を手にしている。
店に異変が起きてからパニックになるが、襲ってきた炭鉱夫に対して空手で応戦した。
厨房から脱出しようとレミーが作戦を発案するも、感染したトニーに刺されて死亡。
・ベイビー(演:ニッキ・ワーリン)
ストリッパー。舞台では赤ちゃんプレイを彷彿とするオムツを履いてパフォーマンスをする。
ニッキ・ワーリンは代表作に『Madness』、『Alphamen』などがあります。
フランキーにオムツを履いている事を指摘されるが、彼女よりも稼ぎが多いと開き直る。
カバンに銃を携帯しているが使った事がなく、炭鉱夫に襲われた時は為す術もなく殺された。
・リコリス(演:カースティ・ピーターズ)
ストリッパー。妊婦。もうすぐ赤ん坊が生まれるが、店の最終日という事で出勤していた。
カースティ・ピーターズは代表作に『Killing Time』、『Gutterballs 2』などがあります。
ピザを注文してハチミツを大量にかける食生活にフランキーやベイビーが引いていた。
炭鉱夫が控え室に侵入し、ブルージーンのおかげで逃げ出すも仲間が殺されてパニックに。
その強いストレスのせいで陣痛が始まって、面倒を見ていたローガンも困ってしまう。
なんとか赤ん坊を自力で産み落とすが、その直後に炭鉱夫に内臓を抉り出され死亡する。
・クロマグナム(演:アル・デイルズ)
ブルージーンの店を買った男。ブルージーンに対して横柄な態度でみんなから嫌われている。
アル・デイルズは代表作に『Four Pints』、『The Iron Sixth』などがあります。
実は店の地下には怪物化させる黒い液体があって、それを知った上で購入をしている。
ご丁寧にブルージーンと対面してすべての企みを話すと、すでに彼自身も感染していた。
それが分かって戸惑った時に背後から炭鉱夫がチェーンソーによって切り裂かれて死亡した。
感想
個人的な評価
本作はマニア向けのシッチェス・カタロニア国際映画祭など、様々な映画祭に出品されて多数の受賞をしています。
こういう風に書けば、さぞかし面白い作品だと思われるが、実際はマニア向けで一般の人からすればクソ映画に入る部類になるでしょう。
更に本作はゾンビとストリッパーの組み合わせだが、すぐに『ゾンビ・ストリッパーズ』を思いつくほど、こちらの方が有名である。
もちろん、『ゾンビ・ストリッパーズ』自体はもの凄く面白い作品ではありませんが。
こういうタイプの作品はシリアスよりもコミカルに描いた方が観ている側としても飽きない。
なぜなら最初からストーリー性など期待ができず、もちろん、キャラクターについても期待はできません。
ですので、せめて楽しく鑑賞ができればいいのですが、本作は残念ながら真面目に作ってしまったパターンでした。
当然のようにストーリー性は乏しく、登場するキャラクターも上辺の設定だけで中身はスカスカという感じです。
ストリッパーが出てくるのでサービスシーンがあるけど、問題は演じている方々が思ったほどの美女じゃなく、スタイルだって際立って良くもない。
主人公のブルージーンは野球をやっていた設定、そこに警官だったという過去が中途半端に重なって逆にスカスカな印象になった。
そもそも、あまりにも化粧が濃すぎて逆に恐いし、店のオーナーという雰囲気もありません。
あとは店の用心棒が用心棒としての仕事をほとんどせず、呆気なく死んでしまう扱いもお粗末すぎて逆に可哀想でした。
そこに突然現れる主人公の息子も登場してからフワフワした感じで、素性がハッキリしないまま始まるから中途半端さが更に際立っている。
本作はサブタイトルにゾンビがついているけど、正確にはゾンビではなく、感染系ホラー映画というジャンルになります。
地下からあふれ出た黒い液体に触って感染し、目の前の人間を殺すだけで食うワケじゃない。
それに武器も普通に扱うし、カタコトでも言葉をしゃべるし、何より死んで生き返っていないからゾンビではありません。
どっちかと言えば、『28日後…』の系譜だが、オリジナルの設定として水をかけたら溶けて死ぬというオマケみたい感じになっている。
あれだけ黒い液体に触っちゃいけないと言っているのに、クライマックスで主人公が触りまくっているのに感染していません。
逆に触ったような場面がなかった息子の方が感染するオチも雑すぎて本作を表している。
まだ『ゾンビ・ストリッパーズ』の方が分かりやすくて、コミカルな場面があるので、こっち方を観た方が楽しめると思います。