ニンジャ★チアリーダー RE-2586

作品紹介

公開年月  2008/05/10
ジャンル  アクション/コメディ
原作  なし
監督  デヴィッド・プレスリー
脚本  デヴィッド・プレスリー
製作  フランク・デスマレー、クリストファー・ルーズヴェルト、ほか
製作国  アメリカ
鑑賞方法  レンタルDVD

あらすじ

コートニー、エイプリル、モニカの三人はチアリーディング部に所属する女子高生。
だが、放課後は柔術の達人Mr.ヒロシの指導の下で“ニンジャ・チアリーダー”として数々の難事件に立ち向かう別の顔を持つ。
そんなある日、Mr.ヒロシが謎の組織にさらわれてしまい、彼女たちは彼を助けるべく立ち上がるのだった。

登場人物&出演者

エイプリル(演:ジニー・ウィアリック)
仲良し三人組の中で熱血タイプ。得意技はタマ潰し。チアリーダーのコーチに口説かれる。
ジニー・ウィアリックは代表作に『ダーク・ムーン・ライジング』などがあります。
道場の男性と対決し、小バカにされるが、本気を出してあっさりと倒してしまう。
三人組の年齢は18歳という設定だが、どう見ても二十代中盤にしか見えない違和感。
ずっと悩んでいて、町と夜の仕事が嫌いなせいで大学資金を盗まれて悩んでいた。
最後はヒロシが捕らわれている倉庫に出向き、ラザロの部下を始末するもキンジに敗れる。

コートニー(演:トリシェル・カナテラ)
仲良し三人組の中で冷静なタイプ。得意技は鼻ビンタ。脳筋にデートを誘われるがかわす。
トリシェル・カナテラは代表作に『デュークス・オブ・ハザード:ザ・ビギニング』がある。
熱くなるエイプリルとは対照的に、ヒロシを助ける事より試験を優先するべきだと進言。
エイプリルもそうだが、それ以上に18歳という設定に一番ムリがありました。
今の父親は母親の再婚相手だが、酒浸りで無職、ブラウン大に行こうとする彼女を否定する。
最後は他の二人とともにニンジャの技を使って忍び込むが、キンジの前に敗れてしまう。

モニカ(演:メイトランド・マコーネル)
仲良し三人組の中で無邪気なタイプ。得意技は横回し蹴り。車を所有して二人を乗せる。
メイトランド・マコーネルは代表作に『チャイルド・プレイ/誕生の秘密』などがあります。
母親に黙ってポールダンサーのアルバイトをするが、ブラウン大学に合格している。
前述の二人は18歳の年齢にムリがあるけど、モニカについては違和感はまったくない。
マニーと一番仲が良く、彼が撃たれた際に最も心配し、お見舞いした時も最後まで見守る。
最後はラザロの部下を次々と静かに倒していくが、キンジとの対決に敗れてしまう。

Mr.ヒロシ(演:ジョージ・タケイ)
ヒロシ道場とポールダンスのストリップクラブを経営する。三人組の貯金を金庫で保管する。
ジョージ・タケイは近年の出演作に『幸せの教室』、『アメリカン・ドリーマーズ』がある。
武道を教える一方でストリップクラブを経営するギャップに違和感しかなかったです。
ストリップクラブは元々がマフィアの拠点地だった事で、彼らが取り戻そうと拉致される。
ランボーの如き電気ショックで拷問されるが、武道家として一切口を割らない。
最後はあっさりと拘束を解き、ラザロを翻弄して返り討ちにし、キンジまでも倒した。

マニー(演:オマー・ドーシー)
ストリップクラブの用心棒。クラブにやって来る厄介なお客の相手をしている。
オマー・ドーシーは代表作に『ジャンゴ/繋がれざる者』、『グローリー/明日への行進』などがあります。
店の権利書を欲しがったラザロ一派がクラブに押し入られ撃たれて負傷してしまう。

ハリス刑事(演:ラリー・ポインデクスター)
市警。ヒロシのストリップクラブが襲撃された事件について捜査をしている。
ラリー・ポインデクスターは代表作に『S.W.A.T.』などがあります。
三人組が怪しいと追っていたが、そこでラザロの手下キンジにボウガンで撃たれる。
事件の後に三人組から事情聴取するが、彼女たちの行動に驚くばかりであった。
最終的に三人組が片を付けた現場で後処理をして、彼女たちとヒロシを釈放した。

キンジ(演:ナターシャ・チャン)
ラザロが雇った殺し屋。祖国を追われた闇のニンジャ集団の一人。「キンジ」が一人称。
ナターシャ・チャンは代表作に『The Metrosexual』があります。
三対一であっても決して逃げ出さず、不利な状況でも勝てると信じて対決する。
自分の事を「キンジ」と呼ぶカタコトな点を除けば、ボスのラザロよりは説得力がある。
最後は三人組を簡単に倒すが、ヒロシの前では赤子同然に扱われて逮捕される。

ビクター・ラザロ(演:マイケル・パレ)
郡最強のマフィアを従えるボス。刑務所に入ってしまったせいでファミリーが崩壊目前に。
マイケル・パレは近年の出演作に『バトルスティール』、『ホーンテッド・サイト』がある。
出所してからファミリーを立て直し、拠点となるヒロシのクラブに目をつける。
ヒロシを拉致し、ついでに三人組の大学資金を盗むという小物感が半端なかった。
三人組が易々と屋敷に侵入しても落ち着いていて、ようやく大物感が出ていました。
最後は拘束を解いたヒロシに弄ばれ、最終的に銃を向けるも返り討ちに遭い死んでしまう。

感想

個人的な評価

本作のイメージから『チャーリーズ・エンジェル』を彷彿とさせる内容です。
ただし、主人公となる仲良し三人組は、昼は18歳の短大生で、夜はストリッパー、その合間にニンジャをやっているという設定です。
色々とツッコミどころの多い作品であるが、ベースがコメディなのでそれは野暮な事です。
まず、仲良し三人組のキャラクターはしっかりと作られているのは大きいです。
熱血なエイプリル、冷静なコートニー、無邪気なモニカのバランスは悪くないです。
そこに絶対的な強さと存在感を持つ恩師のヒロシ、ストリッククラブの用心棒マニー、刑事のハリスもいいキャラクターをしている。
悪役ではマフィアのボスであるラザロ、雇われる殺し屋のキンジもインパクトがあります。
しかしながら、本作は全体的にB級映画のノリ全開なので、物語を引っ張る意味ではパワー不足となっています。
まず、仲良し三人組が18歳という設定にかなりムリがあって、モニカはハマっているが、他の二人は明らかに年齢オーバーです。
次に武道家であるはずのヒロシがストリップクラブを経営している意味が分かりません。
常識的なマニーやハリスはちょい役であり、悪役となっているラザロとキンジはマヌケすぎてラストボスとして弱すぎる。
ストーリー性はほとんどないですが、やはり、本作は仲良し三人組が中心となっています。
その中でも最も魅力的だったのはモニカを演じるメイトランド・マコーネルでした。
無邪気なキャラクターもそうですが、何よりメイトランド・マコーネルの笑顔が素晴らしい。
そんな笑顔で言い訳されてしまうと誰でも信じたくなるほど魅力的だったのです。
他の二人が18歳という年齢設定に違和感さえなければ、負けていなかっただけに残念です。
恩師を助ける合間に大学入試で合格をして、ダンス大会に出場して優勝するなど、コメディ映画だから許される展開ばかり。
本作は個人的にメイトランド・マコーネルのおかげで最後まで鑑賞できた部分が大きい。
エンディングでは続編を臭わせる終わり方になっているが、多分、それはないと思います。